水曜日, 12月 10, 2008

おいしいコーヒーの真実

 コーヒーが1杯330円だとして、そのうち農家が手にするお金がどのくらいかご存知だろうか?
わずか3~9円
 330円の内訳は次のようになる(数字はDVDのパンフレットに基づいているが、日本経済評論社2004年の概算(コーヒーと南北問題―「キリマンジャロ」のフードシステム)によると、コーヒー農家の取り分はさらに少なく1.7円(全体のわずか0.4%))。
  • 298円 カフェ/小売業者、焙煎業者、輸入業者(90%)
  • 23円 輸出業者、地元の貿易会社(7%)
  • 3~9円 コーヒー農家(3%)
 コーヒー発祥の地エチオピアでは、朝から晩まで8時間、身を粉にしてコーヒー豆の選別作業に従事しても、もらえる賃金は0.5ドルにも満たない。そして、ネスレなどの多国籍企業が市場を牛耳り、手塩にかけて生産したコーヒー豆も言い値で取引される。グローバリゼーション、搾取、貧困。これが、世界で1日に20億杯以上も消費される身近なコーヒーの知られざる真実だ。これはコーヒーだけの問題ではない。深く考えさせられる作品だ。


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