僕が33回目の誕生日を迎えた日、Wolfram|Alphaという画期的な検索エンジンが産声をあげた。[Link]。これを作ったのは、異端の天才、スティーブン・ウォルフラム。Wolfram|Alphaは、ユーザが入力したキーワードに最適な情報を整理・構造化して見せてくれる。例えば、デモにあるように”internet users in europe”と入力すると、現在のヨーロッパでのインターネットの利用者数だけでなく、年別の利用者数の変化、利用者のヒストグラムやランク、国別の利用者数、などが情報が的確に整理される。
キーワードを入力するところまでは、Googleなどの既存の検索エンジンと同じだが、中身は全然違う。Googleは、入力したキーワードに関係のあるウェブの一覧を表示する。一方、Wolfram|Alphaは、あらかじめウェブを前処理して作ったデータをもとに、キーワードに関する知識を集約する。今でも盛んに研究されているセマンティク・ウェブとも違う。Google vs. Wolfram|Alpha みたいな書き方をしている記事を見かけるけど、両者はそもそも検索の性格が違うので、勝つとか負けるとかの問題ではない。むしろ補完し合う関係にある。
実用的にはまだまだな感じがするけど、これまでこの手の検索を成功させた人はいないのだから、やはり賞賛に値する。日々増大していくウェブのデータはゴミだらけだから、そこからユーザにとって価値ある情報を自動抽出して構造化する、というのは大問題だ。
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