月曜日, 12月 20, 2010

思想地図β

 思想地図βの献本が届いた。Vol.1の特集はショッピングとパターン。僕は「鳥の複雑なツイートとその進化的デザイン」という随筆風論文を寄稿させていただいた。最初に執筆のお話をいただいた時は、本当に僕なんかでいいのかと不安に思った。しかし、自分の研究を広い視点で捉えて、一般の方にも分かりやすく伝えたいという思いから執筆をお引き受けした。一体、自分にどんな作品が書けるのかを試してみたかった、とういうのもある。
 楽しくもあり苦しくもある執筆活動は約1ヶ月ほど続き、原稿用紙にして20枚ほどを書き上げた。論文を書くのとはひと味違う難しさを体験した。だから編集の方々から「おもしろかった」とお褒めの言葉をいただいた時は、本当にうれしかった。それなりに味のある作品になったのではないかと思う。あとは読者諸氏に判断をゆだねたい。執筆の機会を与えていただき本当に感謝です。
 (僕以外は)著名な執筆陣による極玉の文章とすごいボリューム。一般書店では12/21発売です。コンテクチュアズのホームページAmazonでも購入できます。これは絶対買いです。

火曜日, 12月 14, 2010

iPhone - 電話

 「iPhone-電話 = iPod touch」というのが一般的な理解だが、僕は本当にiPhone4をiPod touchとして使っている。というのも、義兄がSoftBankの回線があまりに繋がらないことに業を煮やしてKDDIのアンドロイド端末に乗り換えたため、安く譲ってもらったのだ。電話が受けられないのは不便だが、契約すると少なくとも野口英世6人分は毎月飛んで行く。そもそも僕はほとんど電話をしないし、ネットもWiFiかemobileを使うので、電話を受けること以外は全部できる。電話をするときはウィルコムを使うし、Skypeでも電話はかけられる。今のところ何の問題も無く、iPhone4は最強のPDAとして活躍している。カメラがきれいなのがまたうれしい。下の写真はiPhone4で撮ったもの。
  • 近所のクリスマス装飾
  • 妻の作った角煮(高エネ研のみなさんにいただいた圧力鍋で作りました)

土曜日, 12月 11, 2010

英作文

 ニールス・ボーア研から来ている人たちと議論する機会に恵まれた。僕は複雑ネットワークを使った鳥の歌解析について紹介した。とても関心を持ってもらえたので、何だかいつもより饒舌に英語で説明ができた。Krishnaさんはずば抜けてスマートで、「一を聞いて十を知る」感じで僕の話を理解してくれた。共同研究で、母親と子供のやり取りを連続記録してその系列データを分析しようとしているそうで、それに僕の手法が使えそうだと言っていた。早くこの論文を世に出さねば。
 今週から新しいそして懸案事項だった論文に取り組み始めた。しばらく書き進めた後、自分が使っている英語表現を見てみると、昔からたいして上達していないことにがっかりする。もちろん内容の面白さと正確さが一番大事なわけだが、どうせ書くなら味のあるものにしたい。そういう思いもあり、最近はできるだけ毎日英作文を書くようにしている。大きなホームランを打つための素振りだ。今使っているこの本が説明がしっくりきてよい。

土曜日, 12月 04, 2010

下へ下へと根を伸ばせ

何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ 
やがて大きな花が咲く
 元マラソン選手の高橋尚子さんが好きな言葉だそうだ。苦しみの中にあるとき、とても勇気づけられる。
 4月からの自分を振り返ってみると、努力がなかなか実らず、ここまで結果らしい結果が出ていない。公募も苦戦中で、文字通り就職の「超氷河期」を体験している。特に11月は書類選考の落選通知が来ては落ち込み、がんばろうを気持ちを持ち直した矢先、また落選通知が来るというサイクルが続いた。ようやく書類選考に通り、面接もパスして、最後の模擬授業で落とされるという不運も経験した(最終候補者は4人もいた!)。これは正直堪えた。
 今は我慢の時なのだと自分に言い聞かせ、くさらずにコツコツとやるしかない。今できることは、これまでの仕事をきちっと論文という形にまとめること。今日ようやく論文の改稿が1つ終わった。共著者からのコメントはまだないが、シンプルで分かりやすくなったのではないか。来週から新しい論文に取りかかり、しかるべき雑誌に投稿する。きっと根は伸びている。
 少なくない時間をかけて作った模擬授業の資料なので公開します。発表は45分、質問は5分で、お題はウェブコンテンツのイントロダクション。もっとうまくやれたのではないかと思ったりもしますが、その時やれるだけのことをやったので悔いはないです。

月曜日, 11月 29, 2010

おいしくていい湯な結婚報告会

 11/27(土)にいわき市勿来にある温泉施設「関の湯」で、親戚のみなさんにお集まりいただき結婚報告会を開いた。今月の11日で結婚生活も3年目に突入したのだが、親戚に結婚を報告するのはこれが初めてだった。というのも、僕らは入籍してすぐにロサンゼルスに行ったので会を開く機会がなかったのだ。
 結婚式をあげず、温泉施設で披露宴をするなんて夫婦はまずいないだろう。でも、僕らは形よりも実をとりたかった。堅苦しいことは抜きにして、シンプルに結婚の報告だけをする。親戚には普段着で来ていただき、いわきのおいしい海の幸と温泉でくつろいでもらう。それが僕らが望んだことだった。教会や式場でする結婚式も厳かで良いものだと思うが、こういうアットホームな会もまた良いと思う。「和俊の式はおいしかった」とか、「良い湯だった」、というような記憶に残る会になったのならば幸いだ。
 ちなみに、関の湯は新しくて広々てしていて本当にいい温泉施設です。いわきに行く機会があれば立ち寄ることをぜひお勧めします。(マルトというスーパーに30%引きになるチケットが置いてあるので、それを持って行くとお得です)

月曜日, 11月 22, 2010

Office for Mac 2011を買った

 さんざん迷ったのだがMac用のOffice 2011を買った。新しいのが欲しかったというより、あまりにもOffice 2008の出来がひどすぎて、文房具として使い物にならなかったからだ。論文ならTeXで書くし、ちょっとした文章やフォーマットがないものならPages 09を使う(Pagesもできが良いとは言えないが、Word 2008よりはまし)。Amazonでの評判もあまりよくない新Officeだけど、目に見えて改善されたのが起動にかかるスピードと操作時のフットワークの軽さ。初代Macbook Airでもさくさく動く。まだバグが残ってたり、Windows版との互換性の問題などもあるが、とりあえずは快適。
 Macを複数台持っている研究者の人は注意。Office 2011のアカデミック版は1台のMacにしかインストールできません。2台のMacにそれぞれOfficeを入れたい場合は、下のようなファミリーパックを買うことになります。しかし、ファミリーパックは科研費では購入できません。Microsoftの販売戦略ですね。僕は自腹を切りました。

訂正:ファミリーパックだと3台までインストール可能です。

月曜日, 11月 15, 2010

エトアール通りのカフェ

 高円寺には素敵なカフェがたくさんあるのだけど、その中でもエトアール通りには良さげなカフェが集まっている。日曜の昼、ブランチがてらに行ったのがレインボーカフェ&グリル。僕は日南鶏ケイジャン風チキンと野菜の鉄板焼き(880円)、妻は手作り!バターチキンカレー(780円)をいただいた。この味はなかなかのもの。とてもおいしい。常連さんぽいお客さんが次から次へと来ていました。
 ただ1つ残念なのが、喫煙と禁煙のスペースが分かれていないこと。コーヒーの味は普通かな。美味しいブランチを食べるには良いカフェだと思います。



 次回はこの近所にあった名曲喫茶ネルケンに挑戦したいと思います。レトロな趣でよさげ。

火曜日, 11月 09, 2010

引出物

 今月末、親戚のみで集まって結婚報告会をするので、そのときに渡す引出物をあれこれと探していた。妻がMoMAストアのウェディングギフトでおしゃれで機能的なグラスを見つけたので、さっそく問い合わせてみたが、必要な個数がないとの返事が来た。しかも、引出物は1ヶ月前までには注文しなくてはならないらしく、緊急手数料も取られると書かれていた(MoMAストアは好きだけど、このぶっけらぼうなメールの文面はいただけない)。
 ボダムというメーカーのグラスで、ホットでもアイスでも使える。気を取り直してウェブで同じ商品を探していたところ、Amazonでもベルメゾンでも楽天でも買えることがわかった。なんだ、最初から楽天にしておけばよかった。熨斗やギフト用包装もしてくれ、商品もすぐに届いた。こんな風に気持ちよく買い物ができるというのは、とっても大事だと思う。

火曜日, 11月 02, 2010

論文の難しさ

 厳しい査読コメントを読むのはしんどい。僕が提出した論文はリジェクトされたが、4人の審査員がついたので評価は分かれたようだ。方法の新しさや有用性はみな評価してくれたものの、データが足りないというのが一番の敗因だった。これ以上データ数を増やすわけにもいかないため、次に投稿するときには解析方法に重きを置いて、解析結果はケーススタディーという形にせざるを得ない。とことん意地悪なコメントもあれば、参考文献を教えてくれたり、こうした方が分かりやすいなどの親切なコメントもあった。
 改めて投稿した論文を見直してみると、気持ちはこもっているものの、説明が足りないところや言い過ぎなところがあることに気づいた。流れる水のごとくなめらかにロジックが頭に入り、言葉は控えめながらグラフが力強く物語る。そんな論文を書きたい。先達のいい論文を多読してそこから学ぶことと、やはり論文の書き方の最低限の作法を知っておく必要がある。図書館で借りた下の本は、簡潔にそれが書かれていて良かった。今はぐっとこらえて根を伸ばす時期。

日曜日, 10月 31, 2010

unconference

 pingpongのワークショップに参加してきた。Uncoferenceという聞き慣れない形式でやるというとこで、どんな議論になるのか想像がつかなかった。unconferenceは、議題や話す人が前もって決まっているのではなく、参加者が自ら議論したいテーマを挙げてセッションを企画し、他の参加者も議論したいテーマに参加するという参加者牽引型の会議だった。
 昨日のシンポジウム(僕は法事で参加できなかった。Ustでその模様が見れます。[Link])と関係あるテーマをと思い、僕は「コミュニケーションの進化的デザイン:過去、現在、未来」というテーマでセッションを企画した。コミュニケーション媒体の制約がコミュニケーションそのものをデザインするという側面があり、例えば音声言語ならば、「音」という一次元的なメディアだからこそ、言語の統語構造の複雑さは生まれたのでないか、というような考え方ができる(その他の要因もあるだろうけど)。一方、Twitterなどのオンライン性の高いテキストベースのコミュニケーションの機会が増えれば、そのような制約を反映してコミュニケーションの形式やあり方もかわるかもしれない。このように、「メディアの進化」が「コミュニケーション進化」を牽引することがあるとするならば、どのようなことが起こりうるか、またそれをどのような視点で捉えればよいか、というようなことを議論した。僕の力不足もあり、議論が十分収束したとは言えないけどとても刺激的な議論で、良い経験をした。

日曜日, 10月 24, 2010

はやぶさ

 今一冊の本を読んでいて、とても元気づけられている。「はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語」という新書で、これが書かれたのははやぶさが地球に戻ってくる前の2006年だ。恥ずかしながら僕が探査機「はやぶさ」のことを知ったのは、2010年6月13日に無事地球に帰還してニュースになったときだ。この大ニュース以前に本書は、はやぶさを人類史上初の大冒険であると伝え、開発にまつわる物語を極玉のサイエンスノンフィクションとして描いている。数あるはやぶさ本のなかでも、特に読みごたえがある本だと思う。とにかく文章がいきいきとしていて面白い。著者を知ってびっくしりた。理系なら多くの人が知っているだろう「オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ」の著者、吉田武さんだった。数理工学の先生だと思い込んでいたので「えっ」という感じだった。
 1章には「宇宙開発の父」と言われる糸川英夫博士が、いかにして逆境から成果を生み出してきたかが書かれている。正確に言うと、吉田さんが糸川博士の気持ちを代弁をしているわけだが。p.72の好きな段落をちょっと長いが引用したい。
 (燃料が)個体か液体か、という論争は目的達成の立場から見れば、全く意味の無いものである。何であろうと、ロケットを正しく飛翔すればそれでいいのであるから。しかし、頼みもしないのに向こうからやって来てくれた折角の試練である。それを真正面から受けて克服するとき、技術の分野に大きな進歩がもたらされる。科学も技術も、安住の地には、その華を咲かせない。安易な妥協をすれば、営々と築き上げて来た技術を継承できなくなるだけでなく、肝心の探究心すら失ってしまう。

 心に留めておきたい言葉だ。

金曜日, 10月 15, 2010

TED

 クーリエの今月号にTEDの記事が載っていた。TEDとはTechnology Entertainment Designの頭文字をとったもので、年一回カリフォルニアで、様々な分野から著名な人物を招いて講演会を行っている。講演者にはビル・クリントン(アメリカ元大統領)、E.O.ウィルソン(社会生物学者)、ジェームズ・ワトソン(DNAの発見でノーベル賞)、ボノ(U2のボーカル)、スティーブン・ホーキング(宇宙物理学者)などがいる。
 TEDの通常の講演は18分と決められていて(観る方としては集中できるちょうどいい時間)、この短時間で、最高の頭脳たちが最高に刺激的な講演をする。それは一流のエンターテインメントである。太っ腹にもその模様がネットで閲覧できる [ここ] [日本語字幕付きはこっち]。
 昨日観てとてもおもしろかった「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」というトークを下に貼っておきます。
 「ネット・バカ」に警鐘を鳴らしつつ、ここでもまたネットの力を思い知らされる。自分が真に憧れるような知性は、旧来の大学や研究所の中にはもはやなく(言い過ぎではあるが)、TEDのような全く新しいコミュニティーの中に生まれるのかもしれない。


月曜日, 10月 11, 2010

ネット・バカ

 あなたはここ数年、自分は落ち着きがなくなったと感じたことはないだろうか?メールをチェックし、インターネットでニュースやブログを斜め読みし、誰か面白いことをつぶやいていないかとTwitterを見る。その間にも新しいニュースやメールが飛び込み、誰かがどこかでつぶやいている。理解しようがしまいが情報は次々と更新され、前進を余儀なくされる。この真ただ中にいると、えも言われぬ焦燥感がつきまとう。
 この本はまさに上に述べたようなことを問題にしている。つまり、インターネットというテクノロジーの進化がいかに人の思考習慣を変え、それによって脳にはどのような物理的変化が生じうるのか、ということである。双方向性やリアルタイム性が増したメディアの進化、そして脳の神経可塑性(環境に応じて柔軟に変わることができる脳の性質。逆に言うと、それだけ脳が環境からの影響を受けやすいということ。この本もお勧め。)、この2つが密接な相互作用を続けると情報の質も量も大きく変わり、それは人そのものも変える。このことには、もちろん良い面も悪い面もある。「昔は...」的なノスタルジーは無用だが、手放しでテクノロジー万歳でもいけない。このことにわたしたちは自覚的でありたい。メディア進化と神経可塑性を重ねて議論する、というチャレンジングなことをやってのけたとてもおもしろい本。

火曜日, 10月 05, 2010

セミナー発表二連ちゃん

 今日はラボのセミナーで2つ連続で発表をした。論文紹介はもともと担当だったのだが、K先生が風邪を引いて急遽ピンチヒッターとして研究発表もすることになった。結果的にはセミナーは盛り上がり、いい質問が(中にはすぐに応えられない難しい質問も)たくさん出て、発表者としてはとても楽しかった。
 論文紹介ではOferたちの仕事で、睡眠が鳥の歌学習にどのような影響をあたえるか?という論文を紹介した(Dere ́gnaucourt et al. Nature 2007)。行動データだけで実に見事に「睡眠と発達学習の関係性」を示した論文で、Natureの中でも白眉。彼らが見つけたのは「睡眠後に歌が劣化する」という奇妙な現象。
 ひな鳥が歌を練習をしてせっかく上手になったのに、翌朝になると歌がへたっぴになっている。そして、午前中にものすごく練習してまた歌がうまくなって、また翌朝になると歌が劣化している。しかし全体としては、「睡眠後の劣化」と「練習による上達」を繰り返しながら、最終的に歌をちゃんと学習する。では、どうして睡眠は歌の劣化を引き起こすのか?この論文では、「睡眠→聴覚フィードバックがない→誤差修正できない→歌が劣化→再学習する必要(逆に言うとチャンス)→再練習→睡眠...」というサイクルが発達学習にはあることを示唆している。発表資料を以下に添付します。

水曜日, 9月 29, 2010

変貌するメディア

 森美術館でやっているパブリックプログラムに参加してきた [Link]。今日のお題は「変貌するメディア―ビジネスやアートは新たな価値にどう向き合うのか?」で、講師は小林弘人さん。ワイヤードの創刊を手がけたり、大ヒットした「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」の監修をした方だ。
 Twitterやfacebookなどのソーシャルメディア、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadに電子書籍、テクノロジーの進歩がネットの世界を変え、メディアのあり方も大きく変化しようとしている。これまでのビジネスモデルは成り立たなくなる。そのような言及はネットでも本でも目にするが、実際のところはどうなのか、どうすればいいのか、そんな興味で参加した。
 発表はとてもシンプルでわかりやすく、門外漢の僕でも楽しく聞くことができた。新しいメディアではコミュニティーが中心になる。あらゆるものがフラット化・コモデディー化(潤沢産品)していく中で、「希少」を見つけ出すヒントがそこにある。そのようなことをおっしゃっていた。「つぶやき進化論」を最近読んだばかりだったので、なるほどなと思えた(ちなみにこの本はソーシャルメディア全般の話なので、このタイトルはミスリーディング)。

月曜日, 9月 27, 2010

take five

 今日も冷たい雨が降っている。物理学会から戻ってきてからは気持ち的にも雨だ。自分の発表には関心を持ってもらえたし、質問やコメントもあった。しかし不満を抱えて帰って来ることになった。自分に対する不満だ。「学会に参加する態度がまるでなってない!」資料作りは前日、発表練習もしない。どんな発表があるのかも当日に知る始末。院生のときは前もって資料を作り、発表練習をし、どの発表を見るのかもスケジュールを立てた。見たい学会へは夜行バスで駆けつけた。知らないことは片っ端からメモしたし、質問もした。そういうことを疎かにしないのがプロ。反省。take five(5分休憩)。明日は晴れる。

月曜日, 9月 20, 2010

ぶらり横浜散歩

 SOGO横浜でやっているゴーゴーミッフィー展に行って来た。数年前、板橋の美術館でやった展覧会以来、すっかりディック・ブルーナーのファンになった。「ミッフィーのちょっとした悲しみや喜びを表現するのに、どれだけの時間がかかると思いますか」というブルーナーさんがビデオで語っていた言葉が印象的だった。シンプルなキャラクターだからこそ創作には一切のごまかしがきかない。最もシンプルにして最も緻密な世界が描かれている。今回もまたミッフィーTシャツを買った。34歳でも着れますとも。


 元町に足を伸ばし、ぶらりウィンドーショッピングをした後、妻のお勧めの霧笛楼でカフェった。店内はゆったりとしていて雰囲気がよく、ケーキもコーヒーもおいしかった。ちなみに僕がいただいたのは、横濱元町ロールとネルドリップのブレンドコーヒー。たまの贅沢です。


土曜日, 9月 11, 2010

ネイチャー・センス展

 ネイチャー・センス展に行ってきた。森美術館に行くのはこれが初めてで、六本木ヒルズがなんぼのもんじゃいと思っていたけど、すごかった。高速エレベータで53階まで上がると、高層階にいることを忘れさせるぐらいの広々とした、しかしよくデザインされた空間が広がっていた。そこから見える高層ビル群がまたすごい。野心的な起業家たちがここから東京を見渡しながら、天下取りの夢を見ているのだろう。
 さて、このインスタレーションだが、環境や観客と一体化した作品を視覚だけでなく、現場の空気を感じることができてよかった。不定形な自然をどう捉え、どう作品に取り入れるのか、吉岡徳仁篠田太郎栗林隆の3人の独特な自然観が展開される。下の写真は、吉岡徳仁の「Snow」という作品と(フラッシュをたかなければ写真撮影はOK)、六本木ヒルズ53階から見た東京の夕暮れ。






月曜日, 9月 06, 2010

プログラムは一日にしてならず

 イチローのような天才バッターですら毎日の素振りを欠かさない(10年連続200本安打の偉業に向けて努力している姿は心を打つ)。天才とはほど遠い、僕のような凡人はなおのこと、毎日の鍛錬を怠ったら駄目ではないか。これは常日頃から思っていることだが、なかなか実行できていない。とはいえ、自分にとっての「素振り」を見つけ出してそれを続けたい。
 いろいろあるだろうが、直接的に僕の研究のでき(強いては、おまんまが食べられるかどうか)に関わってくるのは、プログラミングの腕だ。まさにシミュレーションやデータ解析をしているときはいいのだが、論文執筆などでそこから長いこと離れてしまうと、知識だけでなく、プログラミングの腕や感が確実に落ちる。プログラムを書くというのは、ものごとを抽象化し、具体的な手続きを考え、プログラミング言語で表現するということである。知識だけでなく、鍛錬があってのプログラムである。そこで、Python、R、Javaが中心になると思うけど、毎日何かしらのプログラムを書いて、メモ代わりにブログに載せることにした。タイトルは、「プログラムは一日にしてならず」。自分だけでなく、誰かの役に立つならそれもまたよし。

金曜日, 9月 03, 2010

夏休みと昆虫

 9月になりました。いつの間にか夏休みが始まっていつの間にか終わっている、毎年そんな感じです。少なくとも高校までは「夏休み」という感覚をちゃんと持っていました。特に小学校の夏休みは昆虫採集に熱中して、朝の5時起きで近所の山に行き、クワガタやセミを捕まえていました。いまではすっかり忘れてしまいましたが、当時、だいたいの虫の名前は言えました。日高敏隆先生の「なぜ飼い犬に手をかまれるか」という本を読んでいて、ふとそんな夏休みらしい夏休みを思い出したのでした。
 この本は、動物や昆虫を題材にしたエッセイ集で、動物行動学者らしい正確でしかしどこか暖かいユーモラスな文章が綴られています。そして、最後の数編は、生物多様性、なぜ老いるのか、利己的な遺伝子、ミームについて、実際の生物を長年研究してきたからこその意見が書かれています。日高先生は、ソロモンの指環利己的な遺伝子の名訳でも知られています。サイエンス・サイトークの日高先生のトーク(2005年11月20日放送)を聞いて、僕はすっかりファンになりました。日本動物行動学会で一度だけお会いしたこともあります。僕の発表を会場の上の方で聞いていらしたのを覚えています。僕の発表をどう思ったのでしょうか。あのときちゃんと質問しておけば良かった(日高先生は昨年逝去された)。