木曜日, 1月 29, 2009

GTD再考

 周りを見渡してみると、軽やかに仕事をしてかつ最大限の効果を上げている、実に器用な人たちがいる。自分もああなりたいものだと思うのだが、なかなかそうはイカの塩辛。常に、やりたいことからやらなくてはいけないことまで、びっちりと頭に懸案事項が詰まっている。これでは創造的なアイディアなんて湧いて来るはずもない。そういう状態をなくす技術がGTD (Getting Things Done)[wikipedia]。
 GTDは次の5つのプロセスからなる:
  1. 収集:懸案事項は大小に関わらず全て書き出す(これで頭がすっきり)
  2. 処理:書き出したものを重要度に応じて分類(懸案事項のソート)
  3. 整理:分類したものを具他的な作業内容に分割(これを手帳やPCなどで一括管理)
  4. 評価:こまめに見直す
  5. 実行:整理した作業内容の中から今すべきことを実行する
「あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ」を頭から追い出し、これらを実行可能で具体的な5つのプロセスに置き換える。これによって、やりかけの仕事を抱えているストレスをなくそうというのがGTDの肝。下の本はとても参考になりました。ここにわかりやすい解説があります。頭を物入れにしない、というのが大事。

月曜日, 1月 26, 2009

新しい生命の形

 テオ・ヤンセン展 - 新しい生命の形 に行って来た。テレビ番組で彼の作品を知って、実物をぜひ見たいと思っていたところ、ちょうど日比谷で展覧会をやっていた [Link]。テオ・ヤンセン(Theo Jansen)[Link] はオランダの芸術家で、Strandbeest(砂浜生物)という風力で動く人工生命を創作している。その動きは、人工物であることを忘れさせるくらい自然で生命力に満ちている。ただの人工物であれば、どんなに美しくてもやがて飽きるだろう。しかし、ヤンセンの作品が見せる「動き」は、僕の生命に対する妄想を掻き立ててやまない。DNAがあることは生命の必要条件でも十分条件でもない。
 彼の作品はBMWのCMにも登場した。格好いいのでご覧あれ。

 彼は大学で物理学を専攻して、のちに画家に転向したそうだ。科学とアートがみごとに融合・昇華している。僕もこういう人工生命を目指さなくては(絵心は母のお腹の中に忘れてきましたが...)。テオ・ヤンセン展は会場が狭く、実際に動く作品が2つしかなかったのは残念だった。でも一見の価値はあった。

日曜日, 1月 25, 2009

最終講義

 博士課程の3年間と研究員になってからの1年、大妻女子大学社会情報学部(写真はキャンパス)でティーチング・アシスタント(TA)を勤めた。その後3年間、非常勤講師として画像処理論及び演習(3年生選択科目)と情報処理実習(1年生必修科目)を担当した。1/23の補講が大妻女子大での(とりあえずの)最終講義となった。「レポートを出すよ」と告知していたからだろう、いつもよりたくさんの学生が来て、情報とコミュニケーションの科学(後編)[pdf]と題した講義を(普段よりはまじめに)聞いていた。一年を通してこうだと良かったんだけどね。
 振り返ってみると、だいたい徹夜で資料作成をしたので、講義後は燃え尽きた矢吹ジョーみたいになっていた。そして、まっすぐ家に帰れず、苦めのコーヒーを飲みながら喫茶店で一人反省会をしたものだ。どうしたら学生は興味を持つか?どう教えたら学生は飲み込みやすいか?などなど。だから学生がA-ha顔を見せると、心の中で小さくガッツポーズをした。7年間お世話になりました。帰国したらまたここで教える機会があるかもしれないけど、Bye for now!

水曜日, 1月 21, 2009

44番目と92番目の親分

 オバマ大統領(第44代)の就任演説をリアルタイムで観た。式典には200万人の観衆が詰めかけたそうだ。相変わらず情熱的(しかし慎重に言葉を選んだ)な演説だった。主語は「私」ではなく、「私たち」や「アメリカ合衆国」だったのが印象的だ。どんな困難があろうとも、それに打つ勝つアイディアを探すのだ、という姿勢はとても共感する。しかし、アイディアは行動が伴ってなんぼ(「飛ばない豚はただの豚」(ポルコ))です。ぜひ初心のまま突っ走ってほしい。今年はアメリカで一年を過ごすので、Changeを肌で感じることになるでしょう。
 一方、日出ずる国の親分(第92代)はどうしてこうなんだろう。今日は政策遂行(すいこう)を「ついこう」と言い間違えたそうだ。 原稿を棒読みする時は、仮名を振ってもらいましょう。

日曜日, 1月 18, 2009

表参道日和

 散歩がてら、表参道にあるMoMAデザインストアに行って来た。場所は表参道ヒルズの反対側にあるGYREの3階。ニューヨーク53番街にある本店よりは狭いが、機能的かつお洒落で使い心地の良いアイテムが揃っている。今一番欲しいのがSky Umbrella。「雨の日でも晴れ」という逆転の発想が素晴らしい。

 僕がMacbook Airを入れているのがBUILT NYのPCバック。ニューヨークのMoMAデザインストアで購入した。斜めのポケット3つにUSBメモリ、ACアダプタ、ケーブル類がすっきり入り、デザインもグー。

 表参道を散歩してると、とてもお洒落で格好の良い人たちが多い。洋服や高級食材を躊躇なく購入している様を見ていると、本当に不景気なのかしらと思うぐらいだ。

 表参道ヒルズの近くには、新潟館ネスパスがあって物産販売や観光案内をしている。今日は出店で、岩海苔の味噌汁とアンコウの唐揚げを売っていた。寒いし小腹も空いていたので、早速試食した。具は岩海苔とネギだけなのだがこれがうまい。アンコウの唐揚げもプリプリで美味。ネスパスでは各種お酒を試飲して、新潟銘醸 本醸造にごり酒  冬将軍720mlを購入した。甘酒のように甘いが味がしっかりしていておいしい。良い仕事をした日は、これでプチお祝いをしよう。今日は一杯だけ。

木曜日, 1月 15, 2009

小川珈琲@板橋


 以前、小川珈琲を2回ほど紹介した([ここ]と[ここ])。その中でも、東武練馬のSATYにある小川珈琲はすこぶる変な店なので、改めて写真付きで紹介する。ご覧のように、このお店、レジの後ろの通路にある。売り場はこの写真に収まっている範囲しかなく、席は小さいテーブル席が4つだけある。カラフルで素敵な珈琲カップが並んでいる前の席では、おじさんたちが競馬の勝ち負け話で盛り上がっている。
 のべつ幕なく買い物客やカート、泣きべそをかいたちびっ子たちが往来する、何とも落ち着かないカフェだ。しかし、コーヒーの味はすばらしい。オーガニックブレンドは、スッキリとしてマイルドな味わい。お米のロールケーキにとても合う。600円で買える幸せ、ここにあります。


京都西京極 小川珈琲店☆有機栽培ブレンド

金曜日, 1月 09, 2009

Make the world a better place

「世界をより良い場所へ」。梅田望夫さんの「ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!」で出会って以来、のどに刺さった魚の小骨のようにこの言葉が気になっている([link])。研究者としてどんな社会貢献が出来るだろうか?
 僕が研究しているのは、自分の興味を探求したいからで、普段、何か(誰か)のために研究しているつもりはない。しかし、(自分の努力で獲得したとはいえ)研究費をじゃんじゃん使ったあげく、「この研究は何の役にも立ちません」と悪びれもせずに言うのはどうかと思う。やはり、何かの役に立てばいいなと思う。オープンソースやWeb2.0を活用して何かできないだろうか、そういう気持ちもあって、自分が考えたモデルやアルゴリズムは、第三者が自由に利用できる形で公表したいと思っている。EUREKAもその一貫だ。そういうオープンでフェアな姿勢が、研究にも社会貢献にも繋がればうれしい。
 近年は、研究者が中心となって開発されている優れたオープンソースが次々と出ていている。例えば、僕が注目しているSageは、MathematicaやMatlabのような科学計算のためのシステム(cf. [blog] [wikipedia][video])。一言で言えば、既存の主要な科学計算ライブラリをPythonのインターフェイスのもとに統合したもの。Pythonの書式で全てのライブラリを利用でき、Pythonを使っていくらでも拡張が出来る。このプロジェクトを率いているのは数学者で、趣旨に賛同したボランティア(研究者)が協力して開発を進めている。やる気さえあれば、小学生だってSageを使ってグラフを描くことが出来る(何十万もするソフトはいらない)。これも1つの、Make the world a better place.

火曜日, 1月 06, 2009

お正月の風景2009

 今年のお正月に撮った写真を掲載します。全てGRで撮りました。

波立(はったち)海岸
僕が一番好きないわきの海岸。荘厳な景観です。このすぐ近くに波立薬師があります(旅行記を書いている方がいて、素敵な写真があったので、下にブログパーツを掲載させて頂きました)。僕のじいちゃんが瓦を葺いたそうです。歴史に残る仕事をしたじいちゃん、誇らしいです。

白水阿弥陀堂
この阿弥陀堂は平安末期に建てられたもので国宝に指定されている(こんなを格好したらバチが当たるかもしれない)。小学校の頃に遠足や写生大会でよく来ました。僕の実家からも歩いて行けます(こちらも旅行記がありました [Link])。


強く儚い者たち
昔々、気が遠くなるような昔、こんな恐竜たちが本当にいたんですね。一番手前はT.rex。何で滅んじゃったのかな?小学校以来、久しぶりにいわき市石炭化石館に行ってきました。ここも実家の近くにある。

マーコ漬け
奥さんの実家で飼っているにゃんこ。二度目の登場。袋をカサカサさせると、案の定、袋の猫になってしまいました。マーコは若干興奮気味です。


参考(tsunetaさん@4travel.jpより)

日曜日, 1月 04, 2009

Akeome-Kotoyoro

 明けましておめでとうございます。昨年は多くの方々に大変お世話になりました。そして今年もお世話になります。どうぞよろしくお願いします。
 2009年は公私ともに大きく変わる年になりそうです。研究環境が変わったり、アメリカに行ったり、パートナーができたり。原点回帰、方向確認、再起動。あとは、内燃機関にまかせて思いっきり走りたいと思います。やりたくないことをやらないようにがんばるのではない。やりたいことをやるのだ。これが僕のmotto。
 おみくじは小吉でしたが、お茶はハート形になりました(加工ではありません)。きっといいこと、あると思います。

火曜日, 12月 30, 2008

論文が出版されました

 この手の理論としては異例の早さで、僕らの論文「Ethological Data Mining: an automata-based approach to extract behavioral units and rules」が出版されました[link]。最初に論文を提出したのが7月20日で、9月18日に一発で受理。その後手直しをして、正式受理が11月11日(奇しくも結婚記念日)で、12月27日にOnline Firstに出た。約5ヶ月。編集責任者はカリフォルニア大学(リバーサイド)の先生だった[link]。ホームページを見ると、この人なかなか面白そう。アメリカに行ったら会ってみたいな。
 この論文では、決定論的有限オートマトンを使って、行動系列データから単位と規則を抽出する手法を提案した(EUREKAを使えば、誰でもこの論文の内容を体感できます)。背景知識、動作原理、具体的な解析例を、出来る限り丁寧にストーリーを意識して書いた。査読者の1人はこんな賛辞をくれた。
I think this is a significant ground-breaking paper, and is important for bringing some new theoretical advances in computational linguistics to the wider audience it deserves. The data mining community should find this an interesting, useful and important technique.
 これだから研究は辞められない。自分の理想と限界、生き物と機械、アカデミックとは無関係なしかし僕を悩ませる諸事情、いろんなものの間に立ち、踏ん張って書いた論文なので、この言葉がどれだけうれしいことか(そもそも、他の研究をここまで気持ちよく褒める研究者がいるんだ。あまのじゃくはよく見かけるけど)。教科書から逸脱することを厭わない好奇心旺盛な研究者に、ぜひこの論文を読んでもらいたい。

月曜日, 12月 29, 2008

マーフィーの法則

If it can happen, it will happen.
(起こる可能性のあることは、いつか必ず起こる)
 マーフィーの法則とはこういうこと。そして、起こる可能性のあることが起きた。まもなく今年も終わるというのこの時期に、ラボのコンピュータが2台立て続けに壊れた。よくフリーズしたり動作が緩慢だったりしていたのが、突然うんともすんとも言わなくなった。どちらもHD(ハードディスク)が逝ってしまったようだ。HDは消耗品と心得て、日頃からバックアップを取っておかないと本当に怖い(僕は人生で二度、ハードディスクのクラッシュに泣かされている)。大事なデータはバックアップがとれたので、最悪の事態は免れた。結局朝までかかった。ふう。コンピュータの管理者って大変。

金曜日, 12月 26, 2008

Remember the milk

 ツリーの出番が終わり、門松がスタンバっている今日この頃。まもなく2008年が終わろうとしています。あれもしなきゃこれもしなきゃと焦る一方で、時間はサラサラと何の抵抗もなく過ぎて行きます。部屋とPCの大掃除が済んだら、ここらで頭の大掃除をしてみる必要がありそうです。
  • 何がしたいのか・したくないのか
  • 何ができるのか・できないのか
  • 何をしなければならないのか・しなくてもよいのか
 ラップトップを閉じ、白紙を前に自分の正直な声に耳を傾け、目標から逆算して計画を建てます。特にこの先の三ヶ月とアメリカに行ってからの一年。ぜひとも有意義な時間にしたい。それから心の大掃除も必要だ。
  • 多忙で注意散漫になっていないか
  • 尊大で嫌な奴になっていないか
  • 謙虚さと感謝を忘れていないか
 幼稚園で学んだことを心掛けよう(cf. 新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ)。そんなに難しいことではないはず。
 頭や心を整理したら、あとは具体的な目標とそれに至る手順をTODOにまとめる。TODOの管理はRemember the milkがシンプルで良いです。ネーミングのセンスも良い。一事が万事。「牛乳を買い忘れない」人は、1つ1つの物事を疎かにしない人。

水曜日, 12月 24, 2008

メリークリスマス

 アルタの近くにある喫茶店「凡」に行って来た[Link]。新宿の中では一番好きな喫茶店。コーヒーをポットで出すので、値段は少々高めだ。ブルーマウンテンは1日に8杯限定というこだわりよう。今日は終了していたので、ブラジルとココアのシフォンケーキを注文した。すっきりとしたブラジルの味わいと、しっとりしたシフォンがマッチした。
 焙煎の香のする店内はレトロな雰囲気で、カウンターと大きなテーブル席がある。トイレのドアが本棚で、まるで隠し部屋みたいになっているのが面白い。それから電脳会計という名前で古いMacがレジで活躍している(おつりは電卓で勘定するんだけど:-)。コーヒー通にはお勧めのお店。
 足早に交差点を渡る人たちの顔はみんな幸せそうでした。新前・ベテランのカップル、夫婦や家族連れ、お父さんサンタ、サンタライダーズ、ワケアリの...。今晩は42型の靴下をぶら下げて寝ます(サンタさん液晶テレビをお願いします)。


土曜日, 12月 20, 2008

この木何の木、気になる木

 昨日の忘年会で、ラボのみなさんから結婚のお祝いを頂きました。手前に写っているのは頂いた色紙。とても感動しました。皆さんからのお祝いのメッセージ。そして、開くと中心に生命力溢れる木がにょっきりと姿を現します。何と手作りだそうです(U様、ありがとうございました)。この木をからさぬよう、大切にしたいと思います。

ここで、豆うんちく。小学校の先生が言っていた人生に大切な4つの木:
1. 元気
2. やる気
3. 本気
4. 猪木、じゃなかった、根気
 後ろに写っているのは頂いた電気ケトル(と通りすがりのアシモ)。僕はコーヒー好きなので、早速使わせていただきます。ラボのみなさん、本当にありがとうございました。

木曜日, 12月 18, 2008

凹む

ついてない。盗んだバイクが盗まれるぐらいついてない。
 1限の講義直前、準備でばたばたしていたらMacbook Airを床に落とした。ごちん。ケースに入っていたので幸い壊れはしなかったが、開閉部の真ん中あたりが凹んだ。
 教室に入ると学生が数名しかおらず、閑古鳥が鳴いている。しばらくして遅刻組が合流したが、こんな足並みの揃っていない状態では予定通りに講義が進まない。あー。「がんばって準備したのに!」とか「何故、学生たちやる気がないのだろう?」とか、複雑な感情が混じり合い、僕が凹んだ。
 2008年の講義は今日でひとまず終了。僕と学生との温度差を強く感じる年だった。どうしたら現在のような状況を変えることが出来るのか?「最近の学生は...」と言いたくなる気持ちもあるが、一方で、やっぱり学生と向き合っていたいとも思う。諦めや忌避は何も生み出さない。目の前の失敗から学ぼう。

金曜日, 12月 12, 2008

プロ野球戦力外通告クビを宣告された男達

 深夜テレビをつけると番宣が流れていた。この番組を何度か見たことがある[Link]。球団から戦力外通告を受け、トライアウトに望むプロ野球選手とその家族に密着するドキュメント。別の球団から声がかかり野球を継続できる者もいれば、諦めざるを得ない者もいる。
 よくよく考えてみると、ポスドクもプロ野球選手に似ている。僕の場合、バットをPCに持ち替え、過去の実績を引っさげて、研究機関のトライアウトを受ける。受かれば数年のチャンスが与えられる。当然、実績が全て。実績とは論文の数だったり、インパクトファクター(悪習!)だったり。実績があがらなければ赤紙である。野球にしろ学問にしろプロと呼ばれる人たちは、そういうぎりぎりの緊張感の中でがんばっている。だからこそ、ファイン・プレー(良い論文)が生まれたときの快感は何物にも代え難い。
 今週、論文のドラフトを書き上げた。うまく書けただろうかと心配だったが、共著者のJJが「Good work!」と言ってくれたのでホッとした。産みの苦しみが報われた瞬間。あと3つ論文を抱えていて、次の論文は自分の真価が問われる一本になる。がんばって書きます。そうでないと、壮絶人生ドキュメントプロ野球選手の妻たち[Link]の研究者版にうちの奥さんが出ることになってしまう!?論文、ええ、書きますとも。

水曜日, 12月 10, 2008

おいしいコーヒーの真実

 コーヒーが1杯330円だとして、そのうち農家が手にするお金がどのくらいかご存知だろうか?
わずか3~9円だ
 330円の内訳は次のようになる(数字はDVDのパンフレットに基づいているが、日本経済評論社2004年の概算(コーヒーと南北問題―「キリマンジャロ」のフードシステム)によると、コーヒー農家の取り分はさらに少なく1.7円(全体のわずか0.4%))。
  • 298円 カフェ/小売業者、焙煎業者、輸入業者(90%)
  • 23円 輸出業者、地元の貿易会社(7%)
  • 3~9円 コーヒー農家(3%)
 コーヒー発祥の地エチオピアでは、朝から晩まで8時間、身を粉にしてコーヒー豆の選別作業に従事しても、もらえる賃金は0.5ドルにも満たない。そして、ネスレなどの多国籍企業が市場を牛耳り、手塩にかけて生産したコーヒー豆も言い値で取引される。グローバリゼーション、搾取、貧困。これが、世界で1日に20億杯以上も消費される身近なコーヒーの知られざる真実だ。これはコーヒーだけの問題ではない。深く考えさせられる作品だ。


Link:

火曜日, 12月 09, 2008

アフロサムライ

アフロヘアーの侍が最強の座を求めて旅する物語 [Link]。それ以上の内容はない。しかし、映像と音楽、リズム、その世界観は、超格好いい!という言葉以外見つからない。作品のクオリティーはかなり高い。アクションものはあまり見ないのだけど、アフロサムライは楽しめた(国際線の中で観たカンフー・パンダは飽きてしまって駄目だった)。
 原作は岡崎能士の自費出版による漫画だそうで(僕は残念ながら知らない)、監督は幽★遊★白書や攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXで作画監督を勤めた木崎文智。制作会社はデジタルアニメで注目されているGONZO。お勧めのDVDですが、暴力シーンがリアルなので、小さなお子様の前では観ない方が良いでしょう。

水曜日, 12月 03, 2008

脳がほぐれる言語学

 展開の速い(悪く言えば落ち着きのない)楽しいエッセイだ。言語において、記号と内容の結びつきは緩やで相対的に決まることを理解し、時にはそれをずらして脱構築する(一旦ご破算にして一から新しく作り直す)ことが、常識の袋小路から抜け出だすための鍵だとく。例えば、「ただの甘栗」も「むいた甘栗」も商品としてはどちらも「甘栗」だ。しかし、後者を「甘栗むいちゃいました」とすることで大ヒットが生まれた。では、前者を若者にも売るためにはどうしたら良いか?僕の意見はこう。「甘栗むいちゃうぞ♡」として、かわいい栗剥き付きで売る。甘栗の脱構築の出来上がり。
 著者は大変な読書家で(広く薄くという感じも否めないが)、この本には言い得て妙な表現が詰まっている。思考のツールとしての言語を疑ってみる上で有用なヒントがある本だと思う。


 言語による思考は一次元的な制約を受けがちなので、僕はアイディアを練る時にはマインドマップを良く利用している。マインドマップとは、簡単に言うと、考えを木構造(中心から外延方向へ放射状に)にマップして可視化する方法(構造とはすなわち関係性のこと)。最近の脳ブームと相まって、教育やビジネスでも広く取り入れられている。今日の講義でも取り上げた [Link]。僕が思うところの桃太郎を描いてみたらこうなった。どうだろう。


月曜日, 12月 01, 2008

ブラジルヌーボー

 今日から師走です。うかうかしてると、ゆく年くる年の時間になってしまいそうです。2008年に別れを告げる前に、もうひと頑張りしましょう。
 最近、ドトールでお昼を食べることが多かったのですが、お店で見かけて気になった「ブラジルヌーボー」を購入しました [Link]。ブラジル移民船が日本を出航してから100年たったことを記念して企画されたそうです。ブラジルというとサントスが有名で、苦みが少なくすっきりとした味わいです。ブラックで飲むのが苦手な女性でも、大丈夫だと思います。日系農園からとれたサントスの初摘豆だから、ブラジルヌーボーなのでしょう。肝心のお味はというと、ほんのりと甘さを感じるさわやかな味でした。ラボ用に買ったのに2杯も飲んでしまいました。11月1日発売の限定品らしいので、もし興味があればお早めにお試しあれ。
  • 香り:☆☆☆
  • 酸味:☆
  • 甘み:☆
  • 苦み:☆