土曜日, 9月 05, 2009

カリタとピーツは仲良し


とうとう念願の手挽きコーヒーミルを買いました。お小遣いマエガリータで。ご覧のように把手以外はすべて銅で、このレトロな感じが気に入っています。さっそくピーツの豆を挽いて飲んでみました。蒸らしたときのコーヒーの泡立ちが全然違います。少々値段はしますが、良い仕事をします。これは一生モンです。LAに戻る直前、たまたま奥さんがハンズで見つけたので急遽購入しました。Amazonで買うともう少しお安いようです。





火曜日, 9月 01, 2009

山火事

 今日から9月です。LA滞在もまもなく折り返し地点。今月はニューヨークに行ったり、ボルケーノに調査に出かけたり、セミナーでメキシコにも行くかも知れない。一番良い季節にLAにあまりいないのが惜しいなあ、と思う今日この頃です。
 さて、民主党大躍進のニュースの陰でときどき報道されていますが、今、ロサンゼルスは燃えています[Link]。山火事です。カリフォルニアでは山火事は日常茶飯事なのでまたかという感じだったのですが、今回のはパサデナの近辺なのでちょっと心配です。僕が住んでいるロサンゼルス市はもっと南の海側なので、ここまで影響はありませんが。奥さんを空港に迎えに行った帰りにやたらと大きい雲があって、最初は入道雲かと思いましたが山火事の煙でした。はやく収まってくれると良いのですが。


Watch CBS Videos Online

木曜日, 8月 27, 2009

スノーれおぽん

 Mac OS X Snow Leopardが28日発売されるとのアナウンスがありました[Link]。Appleは製品の向こう側にあるユーザー体験 (user experience)を売る会社。よりスリムに高速になったとのこと。どんな具合に仕上がっているんでしょ。楽しみです。


 一方、こちらは奥さんの実家のトラオぽん。若干丸く、動作は緩慢になったとのこと。ふっくらと仕上がっております。

水曜日, 8月 26, 2009

イチブトゼンブ

複雑系の深遠なテーマ、人生が思うに任せぬ所以、ハイゼンベルグ、男女がすれ違う訳。

※これも素敵。



これらに共通すること。イチブトゼンブ。

土曜日, 8月 22, 2009

Norvigのトーク

 引き続きCaltechで開催されたScipy 2009のお話。20日の招待講演で大物ゲストPeter Norvigの話を聞くことができた。Norvigは人工知能:エージェントアプローチ の共著者の一人。人工知能を勉強したことのある人なら必ず手にする教科書。これまでNASA Ames Research Centerのグループディレクターを勤め、現在はGoogleのグループディレクターをしている。
 今回のお題は、これからの科学計算に求められるプログラミング言語について。NorvigがPythonに行き着いた経緯、プログラムと研究、今後のプログラミング言語に期待されることなど、冗談を交えつつ深すぎず浅すぎず、実に良い塩梅のトークだった。特にWhat do scientists do?(科学者のお仕事は?)の説明が面白かったので、以下に抜粋します。もちろん0と6は半分冗談。
0. Write grant appllicatons(研究助成金の申請書を書く)
1. Observe and explore interesting phenomena(面白い現象を観察して探求する)
2. Generate hypothesis(仮説を作る)
3. Formulate models to explain phenomena(現象を説明するためにモデルを作る)
4. Test predictions made by the theory(理論的予測を検証する)
5. Modify theory and repeat(理論を変更し、(以上の作業を)繰り返す)
6. Publish in Science or textbooks/course notes(Scienceまたはテキストブック等で発表する。)
太っ腹なことにこの招待講演、その他の発表はScipyのウェブページでオープンソースとして公開されています。Norvigの講演はここ。

水曜日, 8月 19, 2009

パサデナで円周率

 Pythonを用いた科学計算に関する学会に行ってきた[link]。開催地はパサデナにあるCaltech (カリフォルニア工科大学)。バスと電車を乗り継いで行かなくてはならないため、5時起床で6時に家を出たのだが、結局着いたのは10分遅刻の8時40分。最寄り駅から歩けるものと勝手に思っていたら、とんでもない、4km以上はあった。広すぎるぜカリフォルニア。
 専門は計算生物学だが、計算の学会に出たのは実は初めて。プログラミングは独学で学んだ。今日と明日はチュートリアルがあって、僕は基本クラスに参加した(参加者は圧倒的に上級クラスの方が多かった)。午前中はIPythonを使いながら基本的な文法の確認。さすがにこれはやさし過ぎた。午後は一番聞きたかった多次元配列のライブラリNumpyと描画ライブラリMatplotlibの入門。実際に開発に携わっている人が講義してくれたので、マニュアルでは分からないことが聞けて良かった。
 今日は円周率を求める演習をやったので、そのPythonによる実装を示します(Wallisの式による計算(上式))。分数をその都度計算すると端数をばっさり切って値が不正確になるので、分子と分母を先に計算してから割り算する必要がある。これをCで素直にやるとオーバーフローしてしまう(つまり、どんどん掛け算をしていくと、とてつもなく大きな数字になってしまう)。Pythonの場合は、一行目のおまじないのおかげで素直に計算ができる。
 そういえば先日、筑波大のスーパーコンピュータが円周率の計算で世界一になりました[link]。円周率計算はコンピュータ進化のベンチマークなのだそうです。
from __future__ import division

def wallis():

  num = den = my_pi = 1

  for i in range(1, 10000):

    tmp = 4 * i ** 2

    num *= tmp

    den *= tmp - 1

  my_pi = 2 * (num / den)

  return my_pi


if __name__ == "__main__":

  print wallis()

土曜日, 8月 15, 2009

初めてのアップグレード

 LAに帰る飛行機で初めてのアップグレードを経験しました。つまり、エコノーミーで予約したのだけど、何らかの事情で席が満席になり、ビジネスクラスに格上げになったのです。噂には聞いていましたが、いやー、本当に快適でした。座席はゆったりとしていて、お休みモードにするとほぼ横になることができます。
 席に着くとまずスチュワーデスさんがやってきて自己紹介をし、ウェルカムドリンクの希望を聞きます。もちろんコーラなんてたのみません。シャ、シャンパンです。食事がまたおいしい(写真は夕食の前菜)。「味のIT革命や〜!」(彦摩呂風)という感じです。
 周囲をきょろきょろと見渡してみると、お金持ち風な人たちばかりで、短パンにTシャツの僕は若干浮いていました。中には、見事なまでの小麦色の肌に花柄のワンピースという姿の女性がいました。たぶんプロテニス選手だと思います(テレビで見たことがある気がするのだが、名前はわからない)。成田→LAXは 9時間20分ですが、ぜんぜん長く感じませんでした。初めてのビジネスクラスでLAに無事帰ってきました。

火曜日, 8月 11, 2009

プチ太郎

 しばらく見ないうちに日本や僕の周囲はどんどん変化していた。僕自身も変化した(体重が6kg増えました...orz。体脂肪率は12%であまり変わりないのだけど)。プチ浦島太郎状態。ラボのみんなは元気だった(K川さんおめでとう!お幸せに)。家族も元気だった。そして猫たちも元気だった。源太ずしも寿恵川のうなぎもおいしかった。温泉にも入った(かんぽの宿・いわき)。4ヶ月ぶりの日本を満喫しました。充電完了、そろそろ仕事に戻る時間です。今週の金曜にLAに帰ります。
 まず来週は国際会議Scipy@カルテクに参加、来月はOferラボ@ニューヨーク、その後、ボルケーノ@北カリフォルニアで野外調査。その間、EVOLANG8のアブストとシミュレーション、論文を仕上げたい。日本でできることをアメリカでやってもしょうがない。UCLAの恵まれた環境をフルに生かして、ひと化けもふた化けもする(体重以外)。

金曜日, 8月 07, 2009

夏の4冊

 湿度過多にゲリラ豪雨、コンビニと自販機、満員電車、人、ヒト、ひと。東京に帰ってきたのだなと思う瞬間。言葉が普通に通じるのも変な感じ。ロサンゼルスでは話が通じないことも多々ある。一時帰国の主要目的だった書類提出、研究打ち合わせ、セミナー、が終わって少し安堵している。日本語でのセミナーは久しぶりだったので、舌が回らなかったり適当な言葉が出なかったりして、ちょっとぎこちない場面もあった。質問もたくさん出たので、僕のセミナーは楽しんでもらえたのだと思う。
 東京でやりたかったことの1つ。それは最近の本を仕入れること。ロサンゼルスの日本人向けの本屋で買うと1.6倍の値段がするのだ。それは高すぎる。読みたかった本を生協とジュンク堂でまとめ買いした。一気に読むぞ。

相変わらず話の構成と文章がうまい

Getting Things Doneの基本

大野先生の力作

音声認識の一般読者向けの本

土曜日, 8月 01, 2009

しばし日本へ

 Mの向こうにS(un)が沈む頃、夕刻の街を33歳のチャリダーは駆け抜ける。風がとても心地良い。今日から2週間ほど日本に帰国するので、ロサンゼルスとはしばしのお別れ。LAXを1日の昼に出て、成田に着くのが2日の夕方なので、何か損した気分。次の日から、山のように書類があるので、きっとあっという間に時間は過ぎるのでしょう。実りある一時帰国にしたいものです。

金曜日, 7月 31, 2009

LAの日本人研究者たち

 先週の土曜、アパートで知り合った日本人の皆さんとBBQをしました。うちを含めて5家族が参加しました。僕以外は全員お医者さんで、1年とか2年、研究をするために家族でロサンゼルスに来ているそうです。夫たちは肉とビールをほうばりながら仕事の話をし、子どもたちは楽しそうに駆け回り、妻たちも楽しくおしゃべりをしていました。強い日差しの中、肉と同じぐらい焼けた楽しい1日でした。
 BBQ後、ロス在住の日本人研究者の集まりがあるからと誘われて、Nibei財団の集会に行って来ました。月に1度講演会を開き、交流の場を提供しているそうです。この日はUCLAの学長Gene Blockが講演をするというので、大勢の人たちが詰めかけていました。Gene Blockは生物時計の世界的権威で、何と学長なのにラボを持っているそうです。多忙な学長のスケジュールをこなしつつ、最先端の研究をするなんて超人ですね。講演も面白かったです。行動から神経回路まで、いたるところに24時間の周期現象が存在するというデータを見せてくれました。光のあたらない暗闇にいると、人の生物時計は後ろにズレ、ネズミの場合は前に進むそうです。それから時差ボケに関して、脳はかなり素早く現地時間に適応するのだけど体の方がそれについていけず、脳と体のアンバランスから生じるのではないか、という仮説を唱えていました。ちなみに、学長は日本好きで、車もスカイラインに乗っていました。

金曜日, 7月 24, 2009

足下の生態系

 毎朝決まった時間にPeet'sにやって来て、紅茶とデニッシュを買って外の席に腰掛けるおじさんがいる。このおじさん、デニッシュをひとくちサイズにちぎってはテーブルの上にポイッポイッと置き、半分も食べない。しばらくすると、毎度どこからともなく1羽の黒い鳥がやってきて、テーブルの下にこぼれたデニッシュのカスをついばみ始める。着地の時に1本の足をすぐに引っ込めるので、きっと足をけがしているのだろう。この鳥は頭の回転がよろしくないらしく、テーブルの上にあるパンには全然気付かない。いつまでたってもおじさんの足下をうろうろしている。
 面白いのはここから。この黒い鳥がやってくると、それを見ていたスズメやスズメみたいな鳥たちがわんさか押し寄せて来る。そしてあっという間に餌の場所を突き止め、デニッシュを持ち運んでしまう。さずがにカチンと来たのか、黒い鳥はスズメたちの後を追いかけるが、後の祭り。一羽のスズメを追いかけている隙に、別のスズメが餌を奪って行ってしまう。最後にはハトまでやってきて、残りを平らげてしまう。一番最初に餌の情報を仕入れながら、一番損をするとは。情報の上にあぐらをかくべからず。いや、この鳥がバ○なだけか...。

火曜日, 7月 21, 2009

バジる

 3週間ぐらい前から、我が家では家庭菜園を始めた。バジル、サラダ菜、ネギ、大葉。一番最初に芽を出したのがサラダ菜とネギで、スタートダッシュがすごかった。バジルは着実に生長し、今はこんな感じ。先週から、ちゃんとバジルの香りがするようになった。間もなくピザやモッツァレラチーズの上で活躍するに違いない。
 一方、サラダ菜は最近ぐったりとして、ネギも密度が高すぎるのかうまく生長してくれない。適当に種をまけばよいというものではないらしい。かなり遅れて、ようやく4つぐらいの大葉が芽を出し始めた。しかし、遅々として生長しない。期待を込めて「遅れてきたルーキー」と呼んでいたが、名前を改めることにした。「遅れてきたうんこルーキー」。だめだこりゃ。

木曜日, 7月 16, 2009

一時帰国前に思うこと

 最近は夏の日差しが照りつけ、30度近くまで気温が上がる。しかし、湿度が極端に低いので汗はほとんどかかない。アメリカの生活も4ヶ月目、開放的な雰囲気の中で、研究も生活もエンジョイしている。
 8月に2週間ほど一時帰国するので、これを機会にこれまでやってきたことや、まだやれてないことを振り返ってみる。まず研究。4月から1ヶ月半ぐらいは、しこしこプログラム書いていた。これができてからはデータ解析がぐんと進んだ。ある程度まとめる目処がついたので、ここからが腕の見せ所。問題の切り口のおもしろさ、方法の妥当さ、結果の明瞭さ、考察の鋭さ、これらが欠如した偽物論文は書きたくない(インクと紙の無駄→CO2増→エコじゃない)。
  • Do one thing really really well (1つのことをうんと良くやる)
  • Stay true (本物でいよう)
1つ目はGoogleのポリシーで、2つ目はPeet'sのポリシー。そして、これらは僕のMotto。
 やれてないこと。1つは英語。Chuckは「カズトシノエイゴハダイジョウブ」と言ってくれるけど、研究以外になるとヘボなのでまだまだ。今年はカリフォルニアの財政難で、無料のESLのサマースクールは(ほぼ)すべてキャンセルになってしまった。秋からUCLAの国際交流館でESL上級者コースが始まるはずなので、それに行こうと思っている。自習に利用しているESL Podcastは分かりやすいのでお勧めです。やれてないことのもう1つは写真。写真の腕をあげたい。

水曜日, 7月 15, 2009

動物行動とカオス

 ウェストウッドのPeet'sでコーヒーを飲んでからラボに行くのが僕の習慣。毎日ほぼ同じ時間に来て、「コーヒーS、マフィンは要らない、レシートも要らない」という僕の台詞を覚えている店員さんがいて、いつも「Have a good day!」と気持ちくコーヒーを渡してくれる。コーヒーを飲みながら読書するこの時間が好きだ。
 先月は「動物行動学入門 (同時代ライブラリー (185))」を読み直した。1985年の本なので、内容的には古くなっている部分もあるが、動物行動学の基本がとてもしっかりと書かれている。原書も訳本も古本でのみ入手可能。
 今月の本は「水滴系のカオス」。こちらも原書は1984年と古いのだが、翻訳されたのは2006年。訳もしっかりしているし、補足やその後の進展、参考文献など、原著にはない情報が付加されている。モデルを用いて複雑な現象を理解するというやり方のとてもよいお手本。以下は、目から鱗が落ちた箇所。
「モデル」とは、対象となる系の定性的振舞いを分析するため、関連する変数全てを用いずに、少数の変数とそのダイナミクスによって系を表現したものである。
...(途中略)...
この単純なモデルは何ら予測能力をもたないが、水滴系の振舞いを一次のオーダーで近似する程度の記述力をもっている。 水道のポタポタは、ミクロの規則とは関係なく生じるマクロな現象で、少数自由度カオスの良い例となっている。そのような系の予測可能性を情報理論を用いて考察する、というのがこの本の狙いである。どちらの本も書かれたのが1980年の半ばなんだ。かたや動物行動学かたやカオス。そんな時代だったんだ。

追伸(2009.07.10):
上記のSlater本は、その後、"Essentials of animal behaviour"という名前で再出版されていました。

月曜日, 7月 13, 2009

ランチパーティー

 TaylorラボのZacとAlex、Alexのガールフレンドを招いて、ランチパーティーをしました。日本食がよいだろうということで、奥さんが腕を振るって、ちらし寿司、野菜の天ぷら、豚の角煮、サラダ、けんちん汁を作りました。これだけ大がかりなパーティーをやるのは初めてです。
 Alexたちは昼過ぎにビールとフルーツタルトを持ってやって来ました。University Apartmentに来るのは初めてだそうで、「いいところだ」と感心していました。今月から多少値上がりしたとはいえ、$1,240で2ベットルーム・1バスルームの部屋は、ロサンゼルスでは格安です。大学が管理しているので安心だし。部屋を案内すると、あまりの物の少なさに驚いていました。2つの部屋のうち、1つは寝室、もう1つは書斎で、書斎は机しかありません。しかし、僕はこのシンプルさが気に入っています。
 御馳走に舌鼓を打ちながら、研究のこと、日本のこと、カリフォルニアのこと、家族のことなど、ぎこちない英語ながら楽しく話しました。Alexのガールフレンドがベジタリアンなので、奥さんが献立に苦労していましたが、おいしいと好評でした。次は、Alexが呼んでくれるそうなので、どんな料理がでるのか楽しみです。

火曜日, 7月 07, 2009

Birdsong Seminar

 Whiteのラボの人にお願いされて、月一でやっているBirdsong Seminarで発表した。夏休みということもあって、聴衆はいつもより少なかった。それでも、ChuckやArnoldをはじめ数人の先生と、ポスドクや院生が10数人来てくれた。少し拍子抜けしたけど、発表は全力でやった。最近やっている歌発達ダイナミクスの情報理論による解析について発表した。たくさんのp*log(p)を見せられても、生物系の人にはピンと来ないかもしれないと思い、いくつか簡単な例を分析してみせた。それが功を奏したのか、わりとみんなに興味を持ってもらえた。マイコドリの求愛ダンスを研究しているSchlingerと博士過程の学生さんは、僕の手法を使ってみたいと言っていた。僕も興味があるのでおもしろそうだ。下の動画はすごい。
 中には、ダイナミクスを語っても、「で?」とか「その現象の実体は何なの?」みたいなことを言う人もいた。それはそれで仕方ない。神経科学の人は、実体がないものはお気に召さない。ある現象を見つけたとして、彼らは、それに対応する遺伝子やニューロンといった実体を探したがる。それは理解ではなくてマッピングだ。「これです」と指差すことが理解じゃない。もちろん重要な作業ではあるけど。ニュートンが万有引力を定式化したのだって、落ちて来るのはリンゴじゃなく、ナシだってカボチャだってよかったはずだ(カボチャが落ちてきたら、骨折じゃすまないだろうけど...)。僕は、実体を流れさせるもの、その効果について知りたい。
 セミナーで発表するとアドレナリンが悪さをする。たぶん、出っぱなしになるんだ。勢いに任せて書いてみた。

日曜日, 7月 05, 2009

AX09

 ダウンタウンのコンベンションセンターで開かれたアニメの祭典、アニメエキスポ(略称AX)に行ってきた [Link]。北米最大のアニメコンベンションだそうで、会場にはお気に入りのキャラのコスプレをした人たちが大勢詰めかけていた。僕もどーもくんもどきと写真を撮らせてもらった(中に入っていたのは女性だったけど)。
 僕は、特定のジャンル(例えば、攻殻機動隊などのSFとか宮崎作品とか)を除いてあまりアニメは見ないが、文化としてあるいは表現方法としてのアニメにはとても興味がある。言葉では一次元的すぎる。絵のみの二次元は広すぎる。空間的広がりと言葉の制約によって、時間も織り交ぜながら、違う方向に緻密な表現を展開できるのではないか。日本のアニメのすごさの所在は人によって解釈が違うだろうけど、理屈はともかく、これだけの人を魅了し続けているのだから、これが何でもない訳がない。下の写真はDSになりたかった人。ふたを閉めたらただの箱。自虐的なギャグだろうか?

火曜日, 6月 30, 2009

花火

 独立記念日を1週間前にして、サンタモニカで開かれた「Celebrate America 09」をいうお祭りに(自転車をこいで)行ってきた。場所はSanta Monica Collegeの競技場で、入場料はただ。数千人は来たのだろうが、観客席でも十分に座れた。余興のステージでは、プロのミュージシャンが1時間ぐらい演奏をして、その周りで大人も子どもも踊りまくっていた。きっと天国でマイケルも踊っていただろう。演奏が終わると、国旗掲揚とともにアメリカ合衆国国歌が流れ、一足お先に独立記念日を祝った。
 一発の大きな花火が打ち上げられると、間髪を入れず、次々と色鮮やかな花火が夜空に咲いた。思えば、こんな間近で花火を見るのは初めてだ。東京近辺の花火大会に何度か奥さんと行ったが、建物や木に遮られて花火が全部見えることはあまりなかった。日本の花火が余韻を楽しむものだとすると、こちらの花火はとにかく勢いを感じるものだ。えいやと打ち上げ、光の向こうに宇宙を感じた刹那、また次の光がやって来る。これはこれで良い。



木曜日, 6月 25, 2009

リスタソ

 アパートに出没するリスはとても人慣れしていて、袋をガサガサさせると、餌をくれるのかと思い込んでこちらにやって来る。持っていたチェリーなんて放り出して。
そして、ものすごい顔で袋を覗き込む。
でも、残念。これは燃えるゴミの袋なんだな。

火曜日, 6月 23, 2009

君の名は

 ここ1ヶ月ぐらいずっと曇りがちだったが、先週あたりから、ようやく本来の日差しが戻って来た。太陽と青い空がなければ、カリフォルニアらしくない。ロサンゼルスに来て、東京とはずいぶん違うなと感じたのものの1つは、街に見られる草花の雰囲気。東京では、草花は街の一部となり調和しているが、こちらのものは自己主張がかなり強い。原色に近い色で積極的に街を色付けている。それはそれで美しい。カリフォルニア・フィールド図鑑に載っていない花がたくさんあるので、それらは輸入種なのかもしれない。名前が知りたい。









































日曜日, 6月 21, 2009

世界でただひとつの名前

 Googleでドメイン名を年間10ドルで買うことができるので、colorlessgreen.infoを購入した[Link]。本当は、colorlessgreen.comが良かったのだけど、既に存在していたので駄目だった。".info"はあまり馴染みがないけど、".com"などと同じ、ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)の1つ。主に情報に関するウェブを念頭に置いているけど、特に使用制限はない。Colorlessgreenは、チョムスキーの有名なフレーズ
Colorless green ideas sleep furiously(色のない緑の概念たちが猛然と眠る).
からいただいた。ちなみに、チョムスキーのウェブも.infoを使っている(http://chomsky.info)。これに伴い、以前使用していた散らかったウェブページ(Nikukyuoogle, Soramame Wiki, iLEGO Wiki)を1つにまとめます。新しいURLは、http://www.colorlessgreen.info です。まだ工事中ですが、研究や講義に関する情報を少しずつここに載せることにします。Blogはこれまで通り、たそれがコーヒー学に書きます。
 世界でただ1つの自分のお気に入りの名前が使えるのならば、そんなに高くない買い物だと思います。意中のあの子にアタックしたいあなた、素敵なドメイン名をプレゼントするのはいかがでしょう?
素敵なドメイン名 10ドル
素敵なドメイン名を思いつくあなたの心 プライスレス

土曜日, 6月 20, 2009

複雑系私的再考

The whole is more than the sum of its parts.(全体は単なる部分の寄せ集めではない。)

How complex behavior can arise from large collection of simpler components?
(どのようにして単純な要素の集まりから複雑なふるまいが生じるのだろうか?)
 複雑系の科学が目指しているものは、このような表現や問いに代表される(Complexity: A Guided Tour, Mitchell著より)。つまり、要素に分解するという分かり方(還元主義)が適切でないもの(例えば、"生命"や"意識"といった現象)に対して、それを語るための"新しい言葉"(理論)を作ろうということだ。そのために、手あかに塗れた既存の言葉を使うのでなく、例えば、"生命のような現象"や"意識のような現象"を作り上げて、そこから学ぶことで、全く新しい言葉への手がかりが得られるのではないか。先日、爆笑問題のニッポンの教養で池上さんが語っていたことは、そういうことだったと思う。
 このような構成主義の立場は、既存の科学と違ってアウトプットが分かりづらいので、なかなか理解されない。これからは、新しい表現や世界観を模索しつつも、還元主義の世界と相補的になれるような努力をすることが、僕らにはもっともっと必要だろう。"新しい言葉"は、多くの人に共有されることで、より良い言葉となるかもしれない。

火曜日, 6月 16, 2009

おめでとうございます。あなたが100万語目です!?

 先日、CNNで英語に関するこんな話題が紹介されていた[Link]。
米国時間の10日午前5時22分、記念すべき100万語目の英単語が生まれる——。英語の単語数を数えているウェブサイト「グローバル・ランゲージ・モニター」が、そんな予想を展開している。
 気になったので、The Global Language Monitorでその後を調べてみたところ、100万語目の英単語は、"Jai Ho"や"Noob"を抑え、"Web2.0"に決定したそうだ。この話出来過ぎていませんか?コンピュータを使って、出版物やウェブの言葉の使用頻度を調べているらしいけど。周囲の反応は冷ややかだ(例えばこれ)。
 確かに、このサイトの運営者のコメントは素直にはいただけないが、手法はまっとうだと思う(ただし、いかさまなく、全てをアルゴリズミックにやっていればの話)。「言語はそもそも数えられない」と原理的なことばかり言って、相手にしない言語学者はどうかと思う。Webの中で、言語が生み出され、使用され、変わって行くのを見ることは、すなわち新しい言語進化の一側面を見ることなので、ちゃんとやれば科学になる。
 ちなみに、100万とんで1番目の新英単語は、"Financial Tsunami"で、現在、The Global Language Monitorのカウンターは、100万とんで73番目になっている(2009.6.15 22:20 WT現在)。

月曜日, 6月 15, 2009

Departures

 Chuckが「Beautiful!!」と絶賛していた「おくりびと」(英題 Departures)を近所の映画館で観てきた。監督は滝田洋二郎、主演は本木雅弘で、この作品は2008年度アカデミー賞外国語映画賞を受賞している。
 チェロ奏者の職を失った主人公が、夢破れ、妻とともに故郷に帰り、そこで納棺師という奇妙な仕事に出会う。そして、この「安らかな旅立ちのお手伝い」を通じて、人の生と死、家族愛などが描かれていく。人の死という重いテーマを扱っているにも関わらず、ユーモアやアイロニーが散りばめられ、暖かな雰囲気に作られている。話の伏線も見事。映像も音楽も美しい。
 映画館には、年齢層が高めの人たちが来場していて、会場は笑いと涙に包まれた。映画が終了すると、自然と拍手が起こった。ハリウッドの超ハイテクなどなくても、物語の切り口や見せ方の秀逸さで、人を自然と感動させることができる。日本では既にDVDが発売されているので、まだ見ていない人にはお勧めです。ハンカチを忘れずに。(Link: Los Angeles timesのReview)

金曜日, 6月 12, 2009

博士号というスタートライン

 今日はUCLAの学位授与式がありました。TaylorラボのAlexは、昨年秋に審査を終えましたが、授与式は年に一度しかないため、今回の参加となりました。お母さんと妹さんも、彼の晴れ舞台を見るためにLAを訪れています。Royce Hallの前には、ガウンを着た新米博士たちが、家族や友人達と嬉しそうにしていました。中には、博士カップルや子連れ博士もいました。UCLAの博士過程は通常5年だそうで、大概はもっとかかるということです。日本よりもはるかに厳しいですね。
 僕は博士課程に入るときに、素粒子物理から今の分野に転向しましたが、研究テーマにも恵まれて、何とか3年で学位を取ることができました。時が経つのは早いもので、学位授与式で戸塚洋二先生(ニュートリノの質量を世界で初めて検出した方で、昨年、ガンのため逝去されました)のお話を聞いてから4年が過ぎました。新米博士たちにおめでとうを送りながら、若葉マークだった頃の自分を思い出したのでした。

金曜日, 6月 05, 2009

3か月目のLA

 ロサンゼルスに来てから2か月が過ぎた。4月から5月にかけては初夏の様相だったが、最近は肌寒い日が続いている。先週までメキシコに調査に行っていたAlexとZacが帰って来て、しばらく僕とChuckだけだったラボも、少し賑やかになった。しかし、こんな時期に調査を強行するなんて、根っからフィールドが好きなんだなあ。世間が豚だパンデミックだと騒いでいるさなか、予定通りデータを採集して戻ってきたのだからすごい。
 一方、僕はと言えば、少しずつですが研究は進んでいます。ええ、進んでいますとも。そして、英語も多少は上達している気がするけど、まだまだ表現したいことと表現できることの広さには、天と地ほどの差がある。毎日やることが大事ですね。iKnow(今はsmart.fm)をかかさずやり、最近は、奥さんが英会話教室で使っているNews for Youというやさしめの新聞(Webでも一部見れる[Link])を読んだりしている。あと科学英語実用ハンドブックは手元にあるととても重宝する。

日曜日, 5月 31, 2009

スターバックスの産みの親

 「アメリカにはおいしいコーヒーがない」と決めてかかっていた僕は間違っていた。その熱い黒い液体を一口飲んだ瞬間、力強い香ばしさが口の中に広がり、自然と笑顔になった。今日は、Peet's Coffee & Teeについて書きます。
 Peet's Coffee & Teeは、戦後渡米したAlfred Peetが、カリフォルニア州バークレーで1969年に創業したコーヒーショップです。現在は、アメリカ西海岸を中心に店舗を展開していて、アメリカのコーヒー通たちに支持されています。スターバックスの創業者の一人、Jerry Boldwinは、Alfred Peetのもとでコーヒー豆の焙煎技術や、コーヒービジネスを学んだそうです。いわば、Peet's Coffeeはスターバックスの産みの親。
 高品質の豆を独自の手法で深入り焙煎するので、入れたてのコーヒーは、しっかりとした香りと濃厚な味がします。お店には、エスプレッソベースの飲み物はたくさん種類がありますが、コーヒーは、日替わりで豆の種類がかわるCoffee of the dayだけです。最近は、Peet'sに寄って、コーヒーの香に包まれてあれこれと考え事をしてから、ラボに行ったりします(写真は大学の近くのお店)。美味しいコーヒーと共に過ぎるゆったりとした時間は、僕にとって至福の時。
 Peet's Coffee & Teeは、一時期、青山や神保町にも店舗があったそうですが、残念ながら日本からは撤退したそうです。ただ、ホームページで豆を購入して配送してもらうことは出来るようです。強烈な個性のコーヒーを一度試してみてはどうでしょうか。

木曜日, 5月 28, 2009

メモリアルデーのお出かけ

 5/25日(月)はメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)でアメリカは祝日。初の三連休だった。実は、アメリカは日本よりも祝日が4日ほど少ない。連休最初の2日は家でまったりと過ごしたので、最後の日ぐらいはと、ダウンタウンにあるMOCA(ロサンゼル現代美術館)に行ってきた。MOCAは思ったほど大きくなく、2時間ぐらいで全部回れた。今回の展示はいまいち。その後、コリアンタウンにも行ってきた。

其の1 MOCAの入り口にあるオブジェ
其の2 MOCAのカフェ:黒豚のパニーニがおいしかったです
其の3 コリアンタウンにあったカフェ:結構お客さんがいました
其の4 激甘のカフェラテと致死量のマンゴースムージー
其の5 コリアンスーパー:とんでもない量のキムチが売っていました。野菜や海産物は新鮮で安い。

日曜日, 5月 24, 2009

Wolfram|Alphaの誕生

 僕が33回目の誕生日を迎えた日、Wolfram|Alphaという画期的な検索エンジンが産声をあげた。[Link]。これを作ったのは、異端の天才、スティーブン・ウォルフラム。Wolfram|Alphaは、ユーザが入力したキーワードに最適な情報を整理・構造化して見せてくれる。例えば、デモにあるように”internet users in europe”と入力すると、現在のヨーロッパでのインターネットの利用者数だけでなく、年別の利用者数の変化、利用者のヒストグラムやランク、国別の利用者数、などが情報が的確に整理される。
 キーワードを入力するところまでは、Googleなどの既存の検索エンジンと同じだが、中身は全然違う。Googleは、入力したキーワードに関係のあるウェブの一覧を表示する。一方、Wolfram|Alphaは、あらかじめウェブを前処理して作ったデータをもとに、キーワードに関する知識を集約する。今でも盛んに研究されているセマンティク・ウェブとも違う。Google vs. Wolfram|Alpha みたいな書き方をしている記事を見かけるけど、両者はそもそも検索の性格が違うので、勝つとか負けるとかの問題ではない。むしろ補完し合う関係にある。
 実用的にはまだまだな感じがするけど、これまでこの手の検索を成功させた人はいないのだから、やはり賞賛に値する。日々増大していくウェブのデータはゴミだらけだから、そこからユーザにとって価値ある情報を自動抽出して構造化する、というのは大問題だ。

火曜日, 5月 19, 2009

33歳という通過点

 33歳になりました。このぞろ目は一筆書きの目にも見えるし、首を90度かしげるとお尻の縦列駐車にも見えます。今年はアートな年になるのかな。ちょうど30歳になった時のスローガンは「言い訳をしない自分」でした。その通りにはなりませんでしたが...。そして、去年はこんなことを言っていました。33歳は寡黙に、しかし結果で語れるように、飛躍したいです。
 我が家では奥さんが腕を振るって、僕の好物で誕生日を祝ってくれました。今日のメニューは、海鮮丼、唐揚げ、豚汁、茶碗蒸し、デザートにコーヒーゼリーです。少し食べ過ぎました。
 ニューヨークにいる共同研究者は、こんなメールとバースデーカードをくれました。
Whaw, you are 33??? I cant believe you are older than me :-) I thought you were 27 or 28. Enjoy! time might fly, but it doesn't leave an aging mark on you.
最近は笑うとaging markが目尻に激しく出るのですが...。見た目だけでなく、気持ちもevergreenなままでいたいものです。

土曜日, 5月 16, 2009

Saplabはじめました

 3月からこつこつと作っていたSaplabというプログラムを公開しました[Link]。これは、Sound Analysis Pro(略してSAP)という生物音響学用のシステムと、Pylabというデータ分析のシステムの橋渡しをするインターフェース。使用したプログラミング言語はPythonです(下の本がお勧め)。Saplabを利用すると、Pythonのプログラムだけで、データの取得・分析・表示を比較的簡単に行うことができます。
 こういう異なるシステム間のデータのやりとりは、やればできることはわかっている。でも、正しく頑健に動作し、実用に耐えるプログラムを書くことはそんなに容易ではない。それから、プログラムの公開は、お医者さんにお腹をべろりんとするようなもの。どこも悪くないよと思いつつもドキドキする。動作は十分確認しましたが、もし間違があったらこっそり教えて下さい。
 OferはSAPを作り・用いてユニークな研究をばんばんしている。最近も「鳥の歌の文化進化」についてNatureに論文が載った[Link]。僕は、Saplabを一通り作り終えたので、次はこれを使って「ビックリ in side」なおもしろい研究をしたい。

水曜日, 5月 13, 2009

我が輩は犬である

 我が輩はウエスト・ハイランド・ホワイトテリア。要するに犬である。名前はスノーイ・ スノーボール(真白な雪球)。チャック殿とは10数年来の相棒でござる。今日はチャック殿に連れられて、ラボに来たでござる。ぜーぜー、はーはー。
 見知らぬ東洋人がいるでござるな。ポスドクでござるか。ポスドクはまだ食べたことがないでござる。おやっ、我が輩を餌で釣ろうとしているでござるな。その手は喰わ...
... バクばくバクばくバクばく。なかなかこのチョコクッキーはいけるでござるな。トレジョでござるか。ペロリ。えっ、足が短いなって!?いやいやそれほどでも(褒めてない...)。青年、しっかり働くでござるよ。

日曜日, 5月 10, 2009

贅沢な講演会

 Marschak Memorial Lectureを聞きに行ってきた [Link]。この記念講演の歴代講演者には、ノーベル賞受賞者や著名な研究者が名前を連ねている。僕が知っているだけでも、ゲルマン、クリック、ミンスキー、ウィルソン、エーデルマン、ダイアモンドらがいる。なんとも贅沢な講演会だ。
 今回の講演者はフリーマン・ダイソン(プリンストン大学名誉教授)。宇宙物理学や数学で重要な研究をした他、科学のあり方や科学技術と未来についての著作が多数ある。演題は「Domestication of Biotechnology(バイオテクノロジーの家畜化)」。ダイソンは小柄で細身で、スーツに赤ネクタイという出で立ちで登場し、おもむろに準備していた原稿を読み始めた。どうやら、現在執筆中の「The Age of Wonder(Richard Holmes著 )」の書評をそのまま読んでいるようだった。スライドなしの朗読だったので、完全には理解できなかったが、人間が生み出したバイオテクノロジーが、人間の生活、文化、更には人間そのものを変えて行く未来について考察を述べていた。つまり、作ったものに作られていく未来だ。85歳とは思えないほど、体力と知力と自信を感じるトークだった。これのもとになった昔の書評は、The New York Review of Booksで読むことができる [Link]。
 未来について語るのは難しくて、誰がしても嘲笑される可能性がある。下手したら、飲み屋のおじさんの自説も研究者の洞察も、受け手次第では目くそ鼻くそになる。ダイソンに対する聴衆の感じもそうだった。でも、ダイソンはそういうレベルの話をしているのではないのだろうと僕は感じた。レイ・カーツワイルの「The Singularity Is Near(邦題:ポスト・ヒューマン誕生)」とダイソンの考察は、表面で似ていても思考の方向が違うと思う。7月にダイソンの書評が出るらしいので、もう一度じっくり読もう。

水曜日, 5月 06, 2009

鳥は踊る、研究者も踊る

 ここ数週間、インフルエンザの影響で忌み嫌われている豚さんですが、鳥さんは華麗なダンスでにわかに注目を集めています[Link]。「オウムがBack Street Boysの曲に合わせて踊る」映像がYouTubeにアップされて人気を集めていましたが、コマ送りでオウムの動きと音楽の相関を調べたところ、偶然ではなく音楽に合わせて動作していることが分かったそうです。同様の解析をして、PatelとHauserのグループが別々に論文にしています([1][2] )たぶんどちらもNatureに蹴られたんですね。政治的なにおいがぷんぷんします。Patelは言語と音楽の共通基盤を研究している人(Music, Language, and the Brainの著者)で、HauserはChomskyをかついでRecursion仮説(「再帰的計算能力のある/なしがヒトとその他の動物を分ける壁だ」という仮説)の親分(Evolution of Communicationの著者)。しかし、YouTubeが生物学の対象になるとは、、、。はさみとウェブは使いようだなあ。



土曜日, 5月 02, 2009

Bダッシュ

 Los Angelesに来てから一ヶ月が過ぎた。生活や研究の手続きで慌ただしくて、本当にあっという間だった。生活が軌道に乗り始めてホッとしたという気持ちと、まだ思うような研究が出来ていないという焦りと半々だ。正直、英語も思ったほど上達していない。日本で学んだことの貯金で何とか日々をこなしている、という感じ。
 5月は誕生月でもある節目の月。1976年5月18日生まれなので、今年で33歳になる。つまり、その間に地球は太陽の周りを33回完走し、34周目に突入することになる。あと50周ぐらいは走ることになるのかもしれないけど、34週目はBダッシュで行きたい。気分を高揚させるものがここにはある。

水曜日, 4月 29, 2009

サンフランシスコ旅行記

 奥さんのお兄さんがLAに遊びに来たため、みんなでサンフランシスコを旅行してきた。寒い寒いとは聞いていたけれども、確かにサンフランシスコ(SF)は寒い。この時期でも、街にはコートを着ている人がいるぐらいで、LAと比べると5℃は寒い。
 今回の旅のメインは、世界遺産にも指定されているヨセミテ国立公園のツアー。SFのダウンタウンから500km強で、バスを飛ばしても片道で4時間半はかかる。フリーウェイとはいえ、道の状態は良くないのですごく揺れるし、この時間はなかなかしんどい。しかし、ガイドのクマさんがユニークな人で、サンフランシスコやヨセミテ公園の情報を上手に紹介してくれ、車中も楽しく過ごせた。バスの中で、「何が世界遺産なのか?」という質問が出て、クマさんが「見ればわかる」とかわしていたが、その言葉通り。見ればわかります。自然を目の当たりにして、己のちっぽけさを悟る瞬間は多々あると思いますが、ヨセミテ公園のそれは格別です。多くは語りません。写真をご覧下さい(機会があればぜひ行かれることをお勧めします)。
 それ以外では、市内を名物のケーブルカーで散策したり、ゴールデンゲートブリッジ(ゴールドラッシュとは無関係だそうだ)やアルカトラズ島(アル・カポネが収容されていた連邦刑務所があった)の周りを巡るツアーに参加したりした。LAとはまた違った良さがある街だった。UC BerkeleyやIT企業が本社を置くサンノゼにも行ってみたいので、またSFに来たい。

ヨセミテ渓谷:中央奥がハーフドーム(The North Faceのロゴになっている)、滝はブライダルベール。何と美しいのだろう。
ヨセミテ滝:すごい迫力。ずいぶん離れたところにいても水しぶきが飛んで来る。

サンフランシスコ市内をケーブルカーで移動:とても楽しい
アルカトラズ(と僕):30分のツアーで10ドル。かなり寒い(鼻汁)。

土曜日, 4月 25, 2009

ポッケになんか負けないだし

 毎日楽しみにしているブログの1つが「ポッケのおなか」[Link]。スコティッシュホールドのポッケ君の日常が写真や動画で紹介されている。くりっとした目と耳垂れがなんともかわいい。文章もセンスがあって面白い。奥さん曰く、「うちのトラちゃんも負けてない!」だそうだ。では、トラオさんの写真を3枚ほど。
其の1:あいーん
其の2:ET
其の3:...。
 LAに来てからあまり野良猫を見かけないのだけど、先日散歩をしていたら、ガレージの車の下で休んでいる野良猫がいました(T本さん、ネコがいましたよ!)。「にゃん!」と声をかけると寄って来ましたが、餌がないことを悟ると「冷やかしか。冗談は顔だけにしてくれよ」と行ってしまいました。ここLAでは、#車 >> #リス >> #犬 > #ハト > #ネコ、という感じです。

月曜日, 4月 20, 2009

珍入者

 我が家では動物が良く話題になる。LAには、日本のハト並みに、どこに行ってもリスがいる。奥さんが「アパートの壁を忍者のようによじ登っているリスがいた」と言っていたので「またまた」と半信半疑だったが、先日、なんとその証拠写真を撮った。確かにリスは壁をよじ登り、アパートに侵入を試みているようだった。そして今日、我が家にもリスがやってきた。これ。
 そして、我が家の朝食を見て、「なーんだ、コーンフレークか。」と帰って行った。
 奥さんのデジカメは、RICOHのCX1。ズームしてもきれいだし、手ぶれ補正もある。一方、僕のGRは玄人志向過ぎて、腕を上げないと動物の写真は難しい。いいなあ、これ。

日曜日, 4月 19, 2009

屈伸

 年度初めの4月は何かと書類が多い。日本での所属が変わり、かつ、留学しているので手続きも煩雑だ。「7日以内に連絡しないと、法律の定める最大の税金が課されます。」なんてメールが予期せず来てびっくりしたりする。それでも、日本のパスポートとJ1ビザのおかげで、手続きは大概スムーズに進む。日本という国が信頼されているのだなと感じる(中には、パスポートやビザがあっても手続きが難しい国もある)。片付けても片付けても書類がやってくる状況はしばらく続くのだろうが、これをきちんとこなさないと研究に集中できないので、今は諦めてしっかり対応することにする。いわば研究前の屈伸。
 最近は、7時過ぎに起床→朝食→自転車通勤→仕事→...→0時過ぎに就寝、という朝型の生活をしてる。日本にいるときは完全に夜型人間だったけど。まだ誰も来ていない静かなラボで、プログラムを書いている時間が好きだ。感覚を研ぎすまし、高いレベルで集中できるので、昨日できなかったことがあっさりできたりする。もちろんコーヒーはお供に欠かせない。散らかっているのはいつでもどこでも同じですが、ラボでは写真のようなデスクで仕事をしてます。

火曜日, 4月 14, 2009

BBBに乗って

 僕が住んでいるアパートからは、サンタモニカ市営のBig Blue Bus(通称BBB)で大学まで行くことができます。乗車時間は15分ぐらい(しかし、バス停までとバス停からがえらく長い)。UCLAの学生証があると、何と25セントで乗ることができます。平日は10分に1本ぐらいの頻度なので不便はないけど、週末になると極端に本数が減ります。30分に1本とか、ひどいときは1時間に1本。なので、週末のお出かけはバスを考慮しておかないといけません(何度も失敗しています(泣))。
 最近確立した僕のBBBの中での過ごし方。
  1. まずテンションを上げて、元気よく運転手さんに「Hi!」と挨拶をします。
  2. UCLAの学生証を提示して、クォーターは使わず、小銭でちまちまと運賃を払います(クォーターは何かと使うので)。
  3. 車イス用の席を避け、真ん中ぐらいの席に座ります。
  4. おもむろにiPod touchを取り出し、Pod Castを聞きます。聴く日経が有料になり、日経一年生も終わってしまったので、最近はもっぱらCNN News UpdateとSience Update Podcastを聞いています。どちらも短いのでさくっと聞けます。
  5. 時間が余ったら、iアプリのStanzaで、OREILLYのEbookを読みます(データ解析に興味のある人は、Programing Collective Intelligence(邦訳:集合知プログラミング)がお勧め。といっても、バスの中で読むとよっちゃうけど。)。
  6. 大学が近づいてきたら、降車を知らせるヒモ勢い良く引っ張り、態度でも降りることをアピールします。
  7. バス停に着いたら、運転手さんに「Thank you!」 と言って、車にひかれないようにバスを降ります。
 こうして最近確立したBBBの過ごし方ですが、自転車を買ったので、実は今日からチャリ通です。カリフォルニアの太陽に負けないように、一所懸命にこぎます。

木曜日, 4月 09, 2009

A Delicious Way

 今日は授業やセミナーに出ずっぱりで、学生に戻ったような1日だった。朝は言語学部でLearnability(学習可能性)の授業 [Link]、昼は生態学・進化生物学の理論教室で、系統樹解析に関するセミナー、午後は工学部でSpeech Recognition(音声認識)の授業、と脳みそがはみ出しそうになった。僕が興味を持つだろうと、Chuckがいろんな先生に声をかけてくれたのだ。とにかくChuckからは頻繁に「和俊、これはおもしろいぞ。あれはおもしろいぞ。」とメールが来る。
 UCLAの授業に出て感心したのが、学生は毎回出る宿題をやってきて、積極的に発言をするところだ(当たり前のことなのかもしれないが)。先生の講義態度もすばらしくて、学生とのコミュニケーションを大事にする。何よりも、真にその道のプロフェッショナルであるのがすばらしい(なーんちゃってプロフェッショナルとか、Google-aided プロフェッショナルというのも最近はいる ...)。Prof. Edward Stabler [Link]はChomskyの弟子。以前、僕の研究にとても良いアドバイスをくれた言語学者。工学部のProf. Abeer Alwan [Link]はとても数学が強くて、直感的な説明がうまい。二人ともMIT出身。授業は週に2回ずつある。週末にちゃんと復習をしよう。ホースで水を飲むがごとき量だけど、踏ん張って一生モンの基礎を身につけたい。僕にとってはこれも1つのDelicious way.

日曜日, 4月 05, 2009

天使達の春

 ロスアンゼルス(Los Angeles)はスペイン語で「天使達」を意味する。天使達の場所にやってきてから1週間が経とうとしている。海外生活も夫婦生活もどちらも初めてなので、何もかもが新鮮で、刺激に満ちた1週間だった。どうなることかと心配していた生活も、自由で開放的な雰囲気と関係者(もちろん奥さんも)の助力のおかげで、すぐに慣れた。英語も思ったより通じている(でも、事務的な話は苦手)。詳細はまた別の機会に報告することにして、最近撮った写真をアップしたいと思います。
 まずは、ラボのあるUCLAのLife Scienceの建物(僕がいるのは、Department of Ecology (生態学) and Evolutionary Biology (進化生物学))。外装は新しく見えるけど、中は結構古い。
 次の3枚は、我が家のあるUCLA University Apartment。まだ引っ越したばかりなので、ほとんどモノがない。1バス、2ベットルームで、月12万円ぐらい(ガス、水道、インターネット代も込み)。広くてとても快適。近くには(と言ってもかなり歩くが...)、大きなスーパーや日本人街があるので、生活に困ることはない。
 最後はサンタモニカ。海のあるいわき市出身なので、やはり海が近いのはうれしい(あまり泳げないけど)。サンタモニカの風景は絵になります。
遠き落日。この向こうに日本があるのですね。おーい。

火曜日, 3月 31, 2009

LA初日

 33,000円という激安航空券だったので、内心大丈夫かなと思っていた大韓航空ですが、機内食もおいしいし(夕食はビビンバがお勧め)、サービスもまずまずでした。昨日、無事、ロスアンゼルスに到着しました。LAXからUCLAのあるウェストウッドまでは、Flay Awayというバスで20分ぐらい(料金は$5)。引っ越しまでは、UCLAのゲストハウスTiverton houseに滞在しています。ここに滞在するのは3度目で、いつ来ても快適です。
 昨日はチェックインまで時間があったので、フライトの疲れと時差ぼけでへろへろになりながら、近くのスーパーに行ったり、UCLAのキャンパス内を散歩しました。奥さんは、噂に聞いていた緑色の毒々しいスイーツや、ガロン単位で売っている牛乳が珍しかったらしく、ばしばし写真を撮っていました。休日のため、キャンパスにはいつもほど人はいませんでしたが、腹をすかせたリスたちが、私たちの昼食のご相伴にあずかるべく、替わるがわるやって来ました。キャンパスにリスがいるのっていいですね。ゲストハウスに戻ってからは、疲れていたのでぐっすりと寝ました。朝日とともに目覚め、今日はLAの2日目です。事務的なことを片付け、アパートを見に行って来ます。写真はUCLAのロイスホール(と写真を撮っている奥さん)。

日曜日, 3月 29, 2009

サムライLEGO海を渡る

 先日、4年ぶりに駒場キャンパスで時間を過ごし、学生気分に戻った。16号館近くの桜はまだ三部咲きだったが、春を待ちきれない学生達が生協の前でダンスを踊ったりして(サークルかな)、春に特有のウキウキ感がキャンパスに満ちていた。ラボの人たちは物理学会の準備で、みんなもくもくと作業をしていた。僕も事務仕事を片付け、もくもくとプログラムを書いた。久しぶりに良い集中力で作業ができた。次に来るのは夏休みかな。
 いよいよ今日は渡米の日。昨日とおとといは、荷造り作業でてんやわんやだった。100円均一の店で必要になるであろうものを大人買い。小物類、生活雑貨、食品。それでも数千円だけど。悩んだ末、持って行く本は段ボール2箱分にした。なので、蔵書の8割以上はお留守番です。これからはロサンゼルスから、たそがれコーヒー学をお届けします。行ってきます。

木曜日, 3月 26, 2009

花發多風雨 人生足別離

花發多風雨(花ニアラシノタトヘモアルゾ)
人生足別離(「サヨナラ」ダケガ人生ダ)

 これは井伏鱒二による「勧酒」という詩の訳(の一部)。3月は別れや旅立ちの季節。最後のゼミでは、ゴーギャンの1枚の絵(我々はどこから来たのか。我々は何者か。我々はどこに行くのか[Link])から初めて、この4年間の研究について駆け足で発表した。通奏低音は動的なモノの分かり方。研究者として何をどうこだわっているのか、ただそれを伝えたかった。最後に、お世話になったラボへの感謝の気持ちを述べた。そして、昨日は理研最後の日。次のコンピュータ管理者への引き継ぎの仕事をし、チームでの役割を終えた。一抹の寂しさを感じながら、咲き始めた桜を見ながら、理研を後にした。
 この数週間、いろんな出来事があった。妹が母になった。それに伴い僕はおじさんになった。下赤塚から高円寺に移動した。サムライJapanが悲願のV2を達成した(すばらしい試合だった!)。鈴木さん家のイチローは羨望の的になり、小沢さん家のイチローは捜査の的になった。29日の渡米まで、まだまだ何かが起きそうだ。

月曜日, 3月 23, 2009

さらば下赤塚

 3月19日晴天。5度目の引っ越し(注)。レンタカーで全ての荷物を奥さんの実家に移動し、約4年住んだ下赤塚(アパートの住所は田柄)を後にした。住めば都と言うが、下赤塚も静かで良い街だった。大きなスーパーはないが、味のある商店街があるし、三大大仏の1つ東京大仏やカステラのおいしい鉢の木がある。 七不思議の1つだが、なぜか接骨院がいたるところにある。よく食べたのがY'sラーメンの白ネギラーメン(たまごトッピング)と芝蘭の五目おこげ。理研に通う道すがら、成増と光が丘の図書館にもお世話になった。アパートも新築できれいだったし、この4年間、とても快適に過ごさせてもらった。一人暮らし最後の地でもあるので、きっと懐かしく思うことが度々あるだろう。
 3月29日に渡米し、4月1日に6度目の引っ越しをする。UCLAのUniversity Apartmentなので、以前住んでいた国際交流間みたいに留学生がたくさんいるのだろう。生活しやすい環境だといいなあ。

注:いわき市→川崎市生田(潮学生寮)→南大沢(都立大の近く)→お台場(国際交流館)→練馬区田柄(理研の近く)→中野区(奥さんの実家)

水曜日, 3月 18, 2009

ジャーマンドックな日々

 少し寒い夜風にも春の訪れを感じるようになってきた。研究の追い込み、渡米&引っ越しの準備ですっかりバテ気味。花粉症のせいもあるのだろうが。ここ2週間は完全に昼夜逆転の生活をしていた。朝までプログラムを書き、帰宅してめざにゅーを見てから、眠りに着く。昼過ぎに目を覚まし、ドトールでジャーマンドックとコーヒーで遅いブランチ。唯一、落ち着いて読書が出来る時間。そしてラボに行き、朝まで研究。シミュレーションにしろ、解析にしろ、やらざるを得ない外圧とやり遂げたいという内圧で、無我夢中になるとどうしてもこのサイクルになる。何とかプログラムの骨格は完成した。そして、今日はラボの送別会。明後日は引っ越しで、29日には渡米する。33回目の春は、ナイキのシューズを履いて、すごい勢いでやって来る。

金曜日, 3月 13, 2009

日本人なら必ず誤訳する英文

 先週、共同研究者とSkypeミーティングをしました。ニューヨークと東京は時差が14時間あるので、向こうが昼間ならこちらは深夜。その夜は頭が英語モードに切り替わらず、相手の顔が見えないことも変なプレッシャーになり、自分でもびっくりするほど言いたいことが言えませんでした。散々な議論に、悔しさを一人噛み締めた夜でした。まだまだ未熟です。
 さて、あちこちのBlog(例えばここ)で評判になっていた「越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文」を購入しました。著者はダ・ヴィンチコードの翻訳家で、本の内容は「誤訳をなくすシリーズ」という翻訳学校での講義がもとになっています。
  • 基礎編
    1. 文の構造
    2. 時制・態
    3. 否定
    4. 助動詞・不定詞
    5. 動名詞・分詞
    6. 比較
    7. 関係詞
    8. 仮定法
    9. 相関構文・特殊構文
    10. その他
  • 難問編
  • 超難問編
  • ちょっとひと息
    わたしは英語をこうして勉強した
 例文がまず与えられ、その後に、誤訳の例と解説が続きます。試しに数問やってみましたが、見事に誤訳の例の通りに訳してしまいました。こんな風に、正解だけでなく、誤訳から学ぶというのはなかなか良いアイディアだと思います。その方が記憶の定着も良いし。これから、雰囲気で英語を読んでしまう癖を直そうと思います。あくまで基本に忠実に。

土曜日, 3月 07, 2009

眠られぬ夜のために

 先週末、サークルの人たちに壮行会を開いていただいた(ありがとうございました)。みんな元気そうで変わってなかったけど、実は全員既婚で、あれから10年たったのだなとつくづく感じた。このブログのタイトルは、サークルの文集に初めて書いたエッセイから来ているのだが(Link)、今日、部屋を片付けていたら、もう1つ文章(の様なもの)が出てきた。今読むと恥ずかしいけど、このまま捨てるのも何なので、ここに載せたいと思います(ひっとしたら、これで全部じゃないかもしれない)。当時の僕(22歳)は、どんな気持ちでこれを書いたのだろうか?

眠られぬ夜のために

●
 お気に入りの毛布にくるまっても、羊を1000匹数えても、眠れない夜ってあるものです。心の中のひとりごとが止まらない、そんなときはホットミルクをすすりながら、こんなものを読んでみてはどうでしょう。とりとめのない言葉(フレーズ)たち。

●●

大丈夫じゃない今は、中丈夫。
君の笑顔は 引力
サンタクロース はじめました。
タウンページで比較、検討の結果 はらたいらに3000点。
かあちゃんが洗濯した パンツのにおい
いぬのごんべいに 落書き。
悪ぶらないで。君のやさしさはとっくにバレている。
ボーリングのたま と ハゲあたま
等身大のキティーちゃん マジ切れ。
101匹ワンちゃんの 77匹め。
笑わなきゃ えくぼ はできないよ。
こぶたの平八郎。トンカツには目がない。
服部(はっとり)君のハッタリ。
深く悲しむことを知る君のやさしさ
元気予報。晴れのち曇り。ときどきバナナ。
誰も傷付けないウソ。
よろずや商店のすっぱい肉まん。
時速300kmの回転寿司。 遠心力がきいている。
人のせいにしない。自分のせいにしない。誰のせいにもしない。
アップルπ
鏡の前でアホな顔をする。
ゲレンデにシュプールを描く かぶと虫。
近所のネコに ごあいさつ。
何度挫折したって、継続は力なり。
カフェ・ラテにとけた ため息。
イツモソバニイルヨ。
ありのままを受け入れるということ。
モザイクをかけたい 成績表。
うそつき少年が言った。 「いや〜、うそはよくないよ。」

金曜日, 3月 06, 2009

祝・侍ジャパン1勝

 相変わらずの夜型人間で、たった今、ラボから帰ってきた。昨夜は夜通しプログラムを作っていたので、WBCの日本対中国を見逃してしまった。めざにゅーのスポーツコーナーで、遅ればせながら侍達の活躍を見た。ダルの力投にイチローのガッツあるプレー(スランプ気味だけどきっと大丈夫)。これだけの重圧の中、よくがんばった。32になっても野球少年の血が騒ぐ。
フェアプレーはファインプレーよりも美しい
 これはベースボールマガジンにあった見出しで、今でも好きな言葉の1つ。野球は9人(ベンチを守っている選手も含めれば15人)で力を合わせて1つの物語を作る。それを思うと、研究とは何と個人的な営みであることか(もっと言うと、何と自慰行為的な研究の多いことか)。野球と比べても仕方がないのかもしれないけど。早朝に侍達からもらった熱をどこへ向けるべきか。うーん。まず、寝ます。

水曜日, 3月 04, 2009

立つ鳥

 いよいよ3月になりました。理研からの帰り道、珍しく雪が降っていました。慌てん坊の冬将軍が、忘れ物をとりに戻ったかのような寒さです。
 ここ数日は、渡米の準備でばたばたしていました。大学事務の不手際でだいぶ遅れてしまいましたが、先週、ビザをとるための面接をアメリカ大使館で受けて来ました。面接といっても、「どこに行くの?」とか、「誰がお金を出すの?」とか、質問はほとんど形式的なものです。Jビザの場合、受け入れ先に発行してもらうDS-2019を手に入れるのに時間がかかりますが(3ヶ月以上かかった!)、あとは所定の書類を揃えて手数料を払い(これも結構面倒だけど)、面接をパスすれば、1週間ほどでビザは手元に届きます(たぶん今日)。僕と妻は、朝早くアメリカ大使館に行ったので、比較的スムームに面接を受けることができました。しかし、僕らの後の人達は、雪の降る中、大使館前の坂道で長蛇の列になっていました。予約時間と実際の受付時間はあまり関係ないようなので、ビザをとられる方は早朝に行くことをおすすめします。
 もう1つの懸案事項だったLAの家も無事決まりました [ここ]。Chuckの助力があり、Universityアパートメントに住むことができそうです。2ベットルーム家具付き&水道ガス代込みで、家賃は$1,197です。LAでこのクオリティーでこの値段ですから、リーズナブルだと思います。UCLAのあるLA西側は高級住宅街なので、$1,300をきる物件など単身用のアパートでもなかなかありません。ラッキーでした。
 航空券も手配し、引っ越しや荷物の海外配送の手配も一応終わったので、しばらくは研究に集中できそうです。この4年間の研究は、自分の力不足もあり、決して満足のいくものではありませんでした。しかし、「立つ鳥跡を濁さず」という言葉にもあるように、今自分のやるべきことをきちんとやり、「お世話になりました」と感謝をして、気持ち良く巣立つのが筋というもの。そうがんばろう。今晩は、OferとのSkypeミーティングだ。