金曜日, 12月 31, 2021

大晦日2021

 2021年大晦日の日本経済新聞の経済教室に、寄稿した記事が掲載されました。Solution-orientedな計算社会科学について書きました。

 タイトルは「課題解決の精度高まる」。もともとは違うタイトルを提案していたが、いろいろあってこれに。図の出典は当研究室M2の橋本さん(「「代替肉」について価値観はどう変化したか」)

 今年は実家で大晦日を過ごしている。子供たちをつれて石炭化石館に行ったり、関の湯で温泉に入ったり。やらなければならないことは山積みだが、何にも邪魔されずに年末年始の時間を楽しみたい。

 年が明ければスーパーミラクル集中力で何とかなる(はず)。

 

水曜日, 12月 29, 2021

仕事納め

 講演の仕事をこなし、2021年の仕事納めをした。ただ、あまりその実感はない。締切のある学生の論文が2本あるので、冬休み中に仕上げないといけない。

 やってきた仕事を片っ端からこなした一年だった。新聞の取材依頼は一つも断らなかったし、講演依頼も都合がつく限り引き受けた。「今回だけ」を繰り返していたら、あっという間にカレンダーがZoomの打ち合わせで埋まった。

 足がつかないプールをなんとか泳ぎ切った、そんな感覚。まずは自分にお疲れ様。

 

日曜日, 12月 26, 2021

前途有望な若者たち

  先日、私がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の評価委員を務める、愛知県立旭丘高校の生徒たちが東工大を訪問した。旭丘高校とは名大にいた頃からのお付き合いで、私の師匠の池上さんの母校でもある。

 本来ならば、ケンブリッジ大学に訪問して研究をする予定だったが、コロナの影響で今年は東京研究となった。複数いる評価委員のうち、私が東京にいるため、今回の東京研修のアレンジメントのお手伝いをした。

 23日には東工大の大岡山キャンパスを訪れ、24日午後に私の職場のCICを訪れた。辻本先生IdPとマイクログリッド技術の社会実装プロジェクトについて、三木先生(慶応大)は人工腎臓の開発と事業化について、私は計算社会科学と社会イノベーションについて発表した。

 生徒たちが真剣に講義に耳を傾け、メモを取り、鋭い質問をしている様子をみて、日本の将来は明るいと感じた。この何十年かの停滞をぶち壊して、新しい日本を作っていくのは、まちがいなく彼ら彼女らだ。

 私は高校時代、何も頑張ることができなかった。高校時代をやり直したいわけではないが、山のような後悔がある。だからこの若者たちには、興味をもったことはとことん追求して、後悔のない高校時代を過ごしてほしい。

日曜日, 12月 12, 2021

疲労困憊

 名古屋商工会議所での講演のため、早起きをして家を出た。電車が池袋に到着し、ホームに降りて、階段に向かおうとした。両扉が空いている電車を横切って、空いている別の階段へ向かおうとした時、電車のドアが閉まってぶつかり、手に持っていた(クレジット機能一体型の)定期が宙を舞った。

 慌てて定期が落ちたあたりを探したが、見つからなかった。駅員さんの話では、終電後でないと、ホーム下に降りて探すことはできないとのことだった。定期以外にもEXカードが入っていたが諦めた(ネットで予約をキャンセルした)。改札で連絡先を伝えて、名古屋へ急いだ。

 講演は午後からだったので、まず名大に向かった。情報学研究棟の院生室にはまだ誰もいなかった。事務仕事をしていたら、定期の落とし物の届出があったとの電話があった。すでにカード会社に電話してクレジット機能を止めた後だったので、カードの再開ではなく再発行が必要だが、定期が帰路から使えるのは助かった。

 午後の講演を終えて疲れていたので、帰りの新幹線はグリーン車に乗って、作業をしていた。片付けても片付けても終わらない仕事に集中していたら、もう品川。慌てて駅を降りて、山手線に乗る直前で、iPhoneがないことに気づいた。慌ててGPSで位置情報を調べたら、iPhone が品川から東京に向かっている軌道が見えた。やってしまった …。

 清掃員の方が気づいて、東京駅の落とし物コーナーに届けてくれるかもしれないと思い、自分も東京駅に向かった。しかし、その願いも虚しく。iPhoneは大阪に向かって再び動いていた…。諦めて家に帰った。夜に確認したところ、どうやら大阪の新幹線の車両基地にあるようだ。

 翌日、再度GPSを確認し、JR西日本やJR東海の落とし物係に電話して、「iPhoneが新大阪駅に移動した」ことを伝えた。そして、昼過ぎにiPhoneが見つかったとの連絡があり、着払いで送ってくれるとのことだった。本当に助かった。

 数々の不注意を重ねてきたが、一日で2つも重大な不注意をやるのは初めて。流石に自分のダメっぷりに凹んだ。この注意散漫は疲労からきているのかもしれない。ワーク・ライフ・バランスを見直す時期に来ている。

土曜日, 11月 27, 2021

講演会

  今年はよく講演依頼が舞い込んだ。もちろん、お声がかかることは、研究者としては喜ばしい限り。ただ、11月はビデオ発表も含めると講演が5つあって、それぞれに事前打ち合わせや書類作成、発表資料の作成と予行演習もあったので、かなりしんどいことになった。

 講演がオンライン開催になってからは、聴衆の反応が見えないことが多いので、質問がないと手応えが感じられず、落ち込むことも多々あった。今日の東工大の講演会もやはりオンラインだったが、質問もいくつか出たし、対談する先生が自分も興味があるツーリズムをご専門にされていたので、面白く参加させてもらった。

 謝金云々とは関係なく、お役に立てそうな講演依頼は今はできるだけ引き受けている。しかし、そろそろセーブして、充電期間に入ろうと思ってはいる。新しい研究成果が出て、発表したいという気持ちが内側から湧いてくるまでは。

火曜日, 11月 23, 2021

つながらない自由

  当たり前だが、休日はお休みである。そんなことはお構いなしで、休日でもメールは来るし、Slackの通知も来る。メールとSlackの「おかげ」で(というか「せい」で)、四六時中、つながりっぱなしの状態である。

 ひと頃「つながらない自由」というのが話題になった。独身の研究員時代は、研究もプライベートもごちゃ混ぜの日常だったので、特に気にもしなかった。しかし、普段は教育・研究・雑務に追われ、どうやってマインドフルネスを取り戻すかに苦労している中、せめて休日ぐらいはゆっくりとしたい。

 せめてもと、iPadのGmailアプリは目のつきづらいところに移動し、Slackアプリは削除した。iPhoneも、GmailとSlackは目につきづらい場所に移動した。日に三度ぐらいチェックすれば十分だろう。

 つながりっぱなしの現代は、努めて「切断」する必要がある。そもそも、休日に送られてくるメールなんてロクな知らせがないので、見ると気分を害したまま休日を過ごすことになる。見ないにこしたことはない。

 つながらない自由のため、今後はそのようにします。悪しからず。

日曜日, 11月 07, 2021

コーヒーとIPA

  論文や学会誌原稿など、諸々の締め切りが立て続けにあって、先月は精神的にも体力的にもかなりキツかった。特に、ロジックもストーリーも無茶苦茶な論文を改稿するのは、かなりしんどい。

 4本中2本は先月末が締め切りの論文だったので、無難にまとめるしかなかったので、少し不本意でもある。それでも学生の卒業要件との関係や、学生のモチベーションを高めるためにも、「頑張って論文を書こう」と叱咤激励してきたので、投稿を諦めるという選択肢はなかった。

 さらに、木曜夜(18:40〜20:20)も授業担当になり、21時からは研究室ゼミと個別の議論があるため、木曜の疲労はハンパない。隙間時間で子供たちをお風呂に入れ、晩御飯を食べている。

 ふと財布に入っていたカフェのコーヒーチケットに目をやると、有効期限がとっくに切れていた。昨年は、しばしばこのカフェでコーヒーを飲みながら、書き物などをしていた。今年度になってから、そんなことはほとんどできていない。

 3Qの授業はあと1回。先週末は、高円寺の輸入ビール屋のIPAで自分にご褒美。一本千円もするのだが、そのぐらいのプチ贅沢ぐらいなら許されるだろう。誰も褒めてくれないが、自分はよくやったと。

火曜日, 11月 02, 2021

リジェクト、リジェクト、リジェクト

  ポスドク時代を思い出させる出来事があった。エディタ・リジェクトの嵐である。論文を投稿しても、エディタが価値なしと判断すれば、査読にも回されず返される。しばらくの間経験することがなかったので、そういえば異分野融合型の研究ではその確率が高いことを思い出した。

 UCLAでの研究をまとめた以下の論文で、その経験をした。次の職を見つければならない中で、リジェクトを何度もくらい、なかなか論文にならず、本当に困ったものだった。しかも、ニッチな領域の研究なので、論文になったとしても、職につながる保証もなかった。

K. Sasahara, M. L. Cody, D. Cohen, and C. E. Taylor, Structural Design Principles of Complex Bird Songs: A Network-Based Approach, PLoS ONE 7(9): e44436, 2012

 テニュアの職なので、リジェクトを何度食らおうが職を失うわけではないので、そのショックは以前ほどは大きくないかもしれない。それでも、魂を込めて書いた論文が査読にも回されない悲しさは大きい。最近はオープン系の雑誌ばかりに出していたので、エディタリジェクトがなかったのだ(よほどひどい論文は、それでもエディタリジェクトされるだろうが)

 自分がPLOS ONEのエディタをやるようになって知ったが、エディタは忙しすぎて、それほど論文の価値がちゃんとわかっていないことも多い。PLOS ONEの場合は、基本的に全て査読に回すので、私の価値観がその段階で影響することはないが、他のメジャーな雑誌の場合は、はっきり言ってエディタの好みに左右される。今回のコメントを読むと、たいして論文を読んでないことが明らかなので、あまり気にしても得られるものはない。適切な別ジャーナルを選んで、今日、再投稿した。

 もうエディタ・リジェクトは勘弁願いたい。

火曜日, 10月 19, 2021

日立との共同研究

  2019年12月に第2回NTTデータ-Twitter Innovation Contestに当時の学生たちと参加し、最優秀賞と日立製作所特別賞をダブル受賞した。それがご縁で、日立との共同研究が始まり、その最初の成果が先日ニュースリリースされた。

 大量のテキストデータからモラルを定量化する新機能を、日立の感性情報分析ツールに組み込んだ。ここまで来るために、何度も打ち合わせをし、色々な障害もあった。まずは共同研究がかたちになって良かった。すでにいくつかの記事が出ているようだ。

 今後、どのようなユースケースが出てくるのかが楽しみだ。この技術のもとになった論文はこれ。J-MFD自体はMITライセンスで公開しているので、学術利用だろうが商業利用だろうが、使用するのは誰でも自由。

 念のために断っておくと、私はあくまでもシステムに組み込むための助言をしただけなので、この特許には関係していない。(したがって、私の懐には1円も入ってこない。共同研究の直接経費は大学に入るが)。

日曜日, 10月 03, 2021

1つ1つ出来るようになり、1つ1つ出来なくなっていく

  義父が亡くなった。自宅で、最後は眠るように息を引きとったという。安らかな死。がんを患ってはいたが、最後は理想的な死に方と言えよう。不思議なもので、故人を思い出すときは、笑顔や笑い声が頭に蘇る。孫たちが来ると、嬉しそうにしていたのを思い出す。

 人は生まれると、ハイハイからよちよち歩き、自立歩行ができるようになり、1つ1つできることが増えていきながら大人になる。そして、仕事の山を超えたあたりから、1つ1つ出来なくなっていき、老と死を迎える。

 自分も間違いなく下り坂を歩き始めている。頭で否定しようとしても、体は嘘をつけない。もちろん、トレニーングして体を多少鍛え、食生活に気をつけて健康をある程度維持することもできよう。いや、そうしなければならい。

 格好いい生き方と接続する格好いい死に方。その瞬間が何年後なのか、何十年後なのかはわからないが、薄れゆく意識の中でどんな風景を見ながら、自分は自然に還っていくのだろうか。

土曜日, 10月 02, 2021

人類とイノベーション

  3Qの「情報・サービスと経済・社会システム I 」の授業では、マッド・リドレーの「人類とイノベーション」を輪読し、議論する。進化の視点で様々なイノベーションの事例を紹介し、それらに共通する性質を説明している。広範な人類学とテクノロジーの知識が必要で、誰にでも書けるような本ではない。マッド・リドレーの本はどれもベストセラーになっているが、この本は特に面白い。さて、どんな授業になるだろうか。


 

日曜日, 9月 19, 2021

川の字

 我が家では家族4人、川の字になって寝ている。4人いるので、棒が一本多いが。生まれた時はあんなに小さかった息子は、今では幼稚園では一番大きいぐらいだ。赤ちゃんだった娘も、いつの間にか大きくなり、重たくなった。

 これまでは並んで寝ても、狭さを感じることもなかった。しかし、最近では子供たちが大きくなったのに加え、寝相が悪く、あちらにゴロゴロ、こちらにゴロゴロするので、そろそろ手狭になってきた感じがする。大人に向かってすくすくと成長していることが嬉しくもあり、少し寂しくもある。

 いつまで川の字で寝れるのか。よくわからないプレッシャーとの戦いの合間に思う。今だけは、子供たちのかわいい寝顔を見ていたい。

 

火曜日, 9月 14, 2021

夏休みが明けて

  夏休みが始まらないまま、夏休みが終わってしまった感じがする。講義が終わって、さて研究する時間ができるかと思っていたら、なんやらかんやらで時間がない。子供に夏休みの宿題終わったの?なんてとても言えた義理じゃない。

 去年の8月・9月のカレンダーと比較してみると、何もない日がほぼない。いくつか断った依頼もあるが、メディアや学生からの取材、知人から講演依頼は断るわけにもいかず、それらは例年よりも多かった。会議も律儀に全部出ていたら全く仕事にならないので、以前より断ることが増えた。心を鬼にして、必要のない会議は切るしかない。

 小学校や中学校の頃、もっと夏の1日は長くて充実していたと思う。あの感覚を取り戻したい。

 

日曜日, 9月 05, 2021

MOT x Twitter = Innovation

  東工大MOTオープンハウスが開催された、142名の申し込みがあり、当日も96名が参加した。96/142〜67%なので、参加率は7割未満という意外な気づき。コロナでウェビナーが乱立しているから、土曜午後のイベントとしては健闘した方ではないかと思う。

 今回は、Twitter Japanの後藤和江さんに招待講演をしていただいた。2019年に開催されたNTT Data-Twitterイノベーションコンテストでお世話になったのがきっかけで、今回、招待講演をお引き受けいただいた。Twitterの最新動向、防災の取り組み、インクルージョンとダイバーシティーなど、後藤さんのお話はわかりやすく、とてもよかった。

 その後、2名のMOTの学生の研究発表があり、私の研究室から橋本さんが「食の価値観の変遷」をTwitterのデータで分析した結果を紹介した。東工大に移ってから最初にもった学生が橋本さんだ。一緒に研究を始めてまだ1年経っていないが、準備され、成長を感じる良い発表だった。イベントとしては大成功。

 当日の運営よりもその準備の方が大変だ。しかも、今日はオープンハウスが終わってからすぐに、認知学会の発表にリモートで参加する必要があった。とても疲れた...。

 

 

火曜日, 8月 17, 2021

フルチン

 集団接種会場の青山学院大学でファイザー製のワクチンを打ってきた。大学生や大学教員向けに東京都が設定したものだ。予約サイトになかなかつながらなかったので、無理かと思った。しかし、翌日大学に行ったら、つなぎっぱなしにしていたブラウザに、自分の順番が表示されていた。会議だらけでなかなか都合がつかず、ようやく今日が1回目の接種となった。

 久しぶりに渋谷の駅に降りた。青学を目指したつもりが、真逆の方向に歩き出してしまい、道に迷いながらギリギリでキャンパスに着いた。ほとんどが都内の大学生だったと思う。スタッフの方々のおかげで、手際よくワクチン接種は進行した。本当にありがとうございます。

 ワクチンを打って、15分経過観察をした後、青学のキャンパスを後にした。喉が渇いていたので、アイスコーヒーでも飲もうと近くのスタバに行ったが、やっていなかった。張り紙がしてあって、「スタッフにコロナ感染者が出たのでしばらく休業します」とのことだった。コロナがすぐそこまで迫ってきている。そう実感した。

 今ところ、特に大きな副反応は出ていない。2回目の方がきついと聞くので、次回が少し心配だが。ワクチンを2回打った人を「フルチン」と言うそうだ。日本中にフルチンが増えれば、社会も新しいノーマルに向かってギアが入るだろう。

土曜日, 8月 14, 2021

おふろcafe

 今年もコロナで帰省することず、台風で天気は大荒れ。エネルギーを持て余している子どもたちを安全に遊ばせる場所はないものか。いつものお風呂とは違うところに行ってみるかと検索したところ、おふろcafeなるものを見つけた。

 施設内はグランピングのコンセプトで統一されている。キャンプ場のようになっていて、テントがあったり、子供の遊び場があったり、長居できる休憩場所がたくさんある。レストランやカフェもある。スーパー銭湯は普及していけれども、こういうおしゃれさはない。お風呂とカフェの融合というのは、ありそうでなかった。

 それなりにお値段もするが、家族やカップルで長居するにはよい。たまの贅沢。

 

日曜日, 8月 08, 2021

Tokyo 2020

  今日で東京オリンピックが幕を下ろす。前回リオ大会はブルーミントンで見ていた。その4年後、まさかコロナで延期され、さらには無観客で開催になるなんて。タイムマシーンで5年前に戻って、当時の私に伝えたらどんな顔をするだろう(あー、5年もたったのか)。

 オリンピックの開催については色々な考え方があって然るべきで、賛成には賛成する理由が、反対には反対する理由がある。どちらもごもっとも。開会式や閉会式の文句を言っている人もいる。お金をかければかけたで文句が出て、かけなければかけないで文句が出る。口だけなら好き勝手言える。よりよい大会につながる建設的な意見であれば、いくらでもぶつけ合えば良いと思う。

 ただ、怒りの矛先がアスリートに向かうのは断じて違う。選手たちは矛盾と不安を抱えながら、最高のプレーをした。そんな人たちに向かって、なぜ声援ではなくて非難をぶつけられるのか。そういう屈折した表現は絶対にいけない。

 金メダルのラッシュに沸いたTokyo 2020。私は開催してくれたことに感謝したい。コロナで鬱々とした気分を吹き飛ばし、世界の人々に元気をくれた。柔道やレスリングの金メダル、上野投手の渾身のストレート、侍ジャパンの金への執念。どれも素晴らしかった。異例づくしのTokyo 2020は、間違いなく歴史に残るオリンピックになった。

金曜日, 7月 23, 2021

文庫本化

  拙著「フェイクニュースを科学する 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ」の追補版がDOJIN文庫から出版されます。正式な発売日は7/25ですが、製本が遅れているそうで、7/30頃になるそうです。

 以下は、文庫版あとがきから引用。

 文庫化にあたり、本文全体を再度チェックしましたが、根本から書き直さなければならないような内容はなかったため、古くなった記述をアップデートし、残っていた誤植を修正するのに留めました。その代わりに、二〇一八年以降のフェイクニュースをめぐる重要な動向について追補を書き加えることにしました。とりわけ二〇二〇年に生じた新型コロナウイルスの世界的流行にともなう変化は、情報生態系に不可逆的な影響を及ぼしました。そのことについて、正確かつわかりやすく記述するよう心掛けました。

  追補とはいえ、新たに1章を書くのにも、全体をチェックして間違いを潰すのにも、かなりの時間を費やしました。講義の準備や学生の指導、プロジェクトの研究で一杯一杯の状態で、この作業をすることは容易ではありませんでした。そして、アシスタント、出版社の方々、大勢の方がたの助けがあったからこそ、出版に漕ぎ着けることができました。この場を借りて感謝したいと思います。

 文庫版になった本書が、多くの方々のお役に立つことを願っています。

木曜日, 7月 22, 2021

新聞記事の事前確認

  先日、日本経済新聞に取材を受けたときのコメントが掲載された。電子版の記事はこれ。この記事に関して、びっくりな経験をした。

 これまで新聞の取材を受けて、それが記事になるときは、コメントした箇所の記述に間違いがないか確認してきた。いつ記事が出るか内々で教えてくれる記者もいたし、出てから新聞を送ってくれる記者もいた。少なくとも事前に確認はしてきたので、それが当たり前だと思っていた。

 しかし、この記事は内容確認することもなく、記事になったことが知らされることもなく、日経電子版のアプリを見ていていてたまたま見つけた。もし、アプリを見なかったら、この記事に気づくこともなかっただろう。しかも、不正確な記述があった。慌てて記者にそのことを指摘したところ、意外な返信があってびっくりした。

 事前に記事を見せるような行為は、報道機関はやってはいけないというのだ。 おそらく報道の自由と関係しているのだろう。たまたま別の新聞の取材を機会があったので、担当記者に質問してみたところ、同じことを言っていた。 ただし、慣習として、事実確認をしてもらうことが多いそうだ。 そして、これからは取材を受ける前に、事実確認をさせてもらえるか尋ねるのがよいとも。

  意外だったが、記事の確認を求められなかったこと自体は仕方ないようだ。 ただし、自分の名前が出ている以上、不正確な記述は困るので、修正してもらった。

水曜日, 7月 14, 2021

オオタニ

 朝起きると、毎日のように大谷翔平選手のニュースが飛び込んでくる。特大のホームランをかっ飛ばし、160キロの豪速球を投げる二刀流。「そんなこと無理なんじゃないか」というような懐疑の声には、結果で答える。何て格好いいんだろう。

 野球に真摯に取り組む姿や礼儀正しさ、人間性、大谷選手の魅力をそんなふうに表現することはできる。しかし、端的にいうと、「本物」であり「プロ」なのだ。

 では、自分には何ができるか。科学者として、まだ何一つ「発見」などと言えるようなものを見つけていない。アインシュタインやホーキングに憧れて、科学者の道を選んだのではなかったか。

 原点に立ち返り、科学者らしい科学者に。そうなりたい。

日曜日, 7月 11, 2021

反転攻勢

  東工大に異動し、担当する授業は初めての教科ばかりだったので、前期は講義スライド作りにかなりの時間を要した。とても良い勉強の機会にはなったが。昨日で1Qと2Qの自分の担当分を終えたので、授業に関しては、これでひと段落(レポートの採点や院試など、気の抜けないイベントは続くが)。

 一定の難易度を保ちつつ、わかりやすい講義スライドを作成し、わかりやすく講義するのは指南の技。1Qの授業アンケートのコメントを見ると、「難易度設定は適切で、わかりやすい」との声が多かった。かなり苦労して準備したので、そのようなポジティブな意見はうれしい。

 一方、1名だけ、「何を意図した授業かわからない」という声もあった。さすがにショックを受ける。全員が満足するような授業はもちろん無理。その人が感じる満足度は、先生の力量だけでなく、学生のモチベーションや基礎力(特に、数学とプログラミングについての)、レディネス(準備)にも大きく依存する話。そういうネガティブな意見もあるという現実は受け止めることにする。

 講義スライドの作成に使っていた時間が空くので、いよいよ溜まっている論文執筆、本の執筆、各種プロジェクトの研究を一気に進めなければならい。これらに時間を割けないことに後ろめたさを感じつつ、講義や雑用をこなさなければならなかった。反転攻勢の時。

 

日曜日, 6月 27, 2021

キックスケーター

  倅少年の昨年のクリスマスプレゼントはキックスケーターだった。それも、GLOBBERというメーカーのなかなかお値段のするやつだ。車輪がキラキラ光るのが特徴で、デザインもよい。倅少年も気に入って、公園に遊びに行く時は、大体これを持っていっていた。

 いつもは車に積みっぱなしにしているのだが、久しぶりにこれを引っ張り出そうとしたら、ないことに気づいた。盗まれたのか、あるいは、どこかに置き忘れたのか。記憶を辿って可能性がある候補地を絞り込んだら、どう考えても先月に行ったカマキリ公園だ、ということになった。帰る直前にトイレによって、そのままキックスケーターを置き忘れた可能性大ということになった。

 もう誰かが持っていってしまったかもしれないと、諦めて、Amazonで同じ商品を買おうとした。が、とりあえずダメもとで公園の事務所に電話をしてみようと、購入は思いとどまった。そしたら何と、公園の事務所にそれらしきものがあるという。親切な誰かが届けてくれたのかもしれないし、トイレ清掃に入った時に管理室の方が見つけてとっておいてくれたのかもしれない。

 何はともあれ。忘れ物が届けられる国、日本。まだまだ捨てたものではない。

日曜日, 6月 13, 2021

嗚呼国際会議

  まだ助教だった頃、この時期は国際会議に参加したり、海外の共同研究者のところに長期で行ったりしていた。海外出張となると1週間は家を不在にすることになるのだが、それが研究を頑張った自分へのご褒美でもあった。

 高額の旅費を払い、激しい時差ぼけをしてまで海外に行くのだから、なんとか元を取ろうと、学会に参加するモティベーションも高くなるし、研究の打ち合わせにも力が入る。

 しかし国際会議もオンラインになって、気軽に学会を離脱できるこの状態だと、なかなかそこまでして会議に出ようという気持ちにならない。自宅にいてオンラインで国際会議に出て、一人時差ぼけ状態になっても、なかなか周囲からは理解されないだろうし(「国際会議参加中」と顔にシールでも貼っておけば良いのか...)。

 そして、現在の職場に移ってからは、新しい講義の準備で追われて、とても学会にフル参加する暇がない。大型の研究プロジェクトもやっているので、少なくとも今年度いっぱいはこの状態が続くだろう。講義資料が一通り整えば、来年度からは余裕ができると信じたい。

 せめて、IC2S2だけはできるだけ参加したい。2つ研究発表の予定だ。 

日曜日, 5月 30, 2021

束の間の時間

  1Qの講義に目処がつき、2Qまで少し時間が空いたで、このチャンスに「フェイクニュースを科学する」の追補を書き終えた。7200字+図4点なので、短めの1章程度。前回の終わり方が変に凝っていたので、少し書き方に工夫が必要だった。なんとか当初の目的は果たせたかという感じ。

 「フェイクニュースを科学する」は多くの方に読んでいただき、新聞の書評やブログなども評価していただいた。発売から2年が過ぎたが、コロナ禍で再びフェイクニュースの問題が再燃し、需要もあった。しかし、諸般の事情で増刷はされず、ずっと品薄の状態が続いていた。Amazonを見ると中古でも定価より高く、新品にいたっては倍以上の値段で売られている。

 すでに化学同人のホームページやAmazonでも告知されているが、7月下旬に追補を入れた文庫版が出版される。これに伴い文庫版の内容がKindle化される。これからこの本を購入される方は、文庫版かKindleを購入していただきたい。

 一仕事を終えて、燃え尽きた感じがないといったら嘘になるが、もたもたしていられない。2Qの講義の準備もしなくてはならないし、書かなければいけない論文も2本ある。一体何をどうすれば、研究の時間がとれるのか...。


日曜日, 5月 16, 2021

謙虚さ

  「謙虚さ」について改めて考えさせられている。先週はお詫びのメールを書くことが多く、1つの理由はそのことにある。

 提出書類や大学の連絡に対応しなかった学生たちの失礼を、担当の先生方にお詫びするメールを何通も書いた。電話もかけた。自分に非があるならば、関係者に謝罪し、「今後は気をつけます」と反省するのが常識だろう。しかし、学生たちからは謝罪の言葉は一言もなかった。

 さすがに、この態度を注意しないのはまずいと思ったので、「自分のミスを謝罪するのは常識」「対応してもらったら感謝を伝えるのが常識」と注意した。本来は家庭で言うようなことだと思うが、教員としてこの態度を見ぬふりして、何事もなかったかのように研究指導を継続するのはナイと思った。もっと言うと、学生たちの謙虚さのなさに我慢がならなかった。

 昨晩、YouTubeを眺めていたら、桜井和寿 × 稲葉浩志の夢のような対談があって、1限の授業があったのだが一気に見てしまった。どちらも僕が大好きなボーカリストだ。一流であるにもかかわらず謙虚で、言葉を丁寧に選んで説明しようとする様子や、ライブでパフォーマンスを発揮するための日々の努力の話に感激した。謙虚さ、真摯さ、表現者の孤独さ。いろんなものが詰まっている。




金曜日, 4月 30, 2021

現代思想

  現代思想2021年5月号(陰謀論」の時代)に寄稿した記事が掲載された。タイトルは「フェイクニュースと情報生態系の進化」。最近のデータ分析の結果も交えながら、情報生態系の理解に計算社会科学のアプローチが必要であることを書いた。他の特集記事も面白そうなので、目を通したい。

 執筆依頼を受けた時は、授業の準備で死にそうになっていることは目に見えていたので、丁重に断ろうかと思った。しかし、このテーマで断るのは研究者失格のような気がして、引き受けてしまった。ある程度ストーリーラインは見えていたので、ギリギリの判断だったけど。

 執筆依頼がよく来るようになった。ありがたいことだ。しかし、毎度似たようなことを書いている気がして、しばらくはお休みにして知識を充電したい気分だ。招待公演や取材・インタビューもそう。

 現時点で本の執筆が2つ、翻訳が1つ、すでに決まっている。体は1つしかない。授業と研究をすることがメインの仕事なので、建前上は余暇でやることになるのだが、余暇なんてない...。

水曜日, 4月 21, 2021

いいリズム

  このところ問い合わせが多い。講義やゼミの聴講希望、大学院の進学希望、研究員の希望などなど。何十人も希望が殺到する人気研究室というわけではないが、興味を持ってくれる人が増えることは喜ばしいこと。助教の時は学生が全く来なくて、大変だった。

 4月から技術支援員が2名来てくれたので、事務作業や研究のサポートをしてもらえるのはとても助かる。昨年度は予算管理を自分でやらなければならず、予算を使うごとにそれを処理する作業が発生し、とても研究どころではなかった。色々と手続きも間違って、4月中旬にようやくトラブルが解消した。

 新年度で色々と忙しいが、ようやくやりたいことができる地盤を固めるチャンスがやってきた。学位をとってから20年の節目も近づいてきた今日この頃。あの頃なりたいと思っていた科学者には全然なれていない。今年が勝負の年か。

 

日曜日, 4月 11, 2021

Re: 新学期スタート

  新型コロナ第4波の最中、2021年度の新学期が始まった。去年のブログを見直したら、同日に緊急事態宣言のことを書いていた。もはや授業もゼミもオンラインがデフォルト。対面でやる方が一大事な感じだ。すっかり感覚が変わってしまった。

 去年の今頃は、自転車で八事の坂をえっちらおっちら上り、名大のラボに出勤していた。そして、学生も誰もいないラボで、Zoomに向かって話しながら講義ビデオを撮影していた。その時の講義ビデオの遺産を使って、今年は名大の非常勤講師として計算情報学12を担当する。

 東工大では数理情報分析基礎IとIIの講義をこの1Qと2Qで担当する。苦しみながら楽しみながら、講義資料を1から作っている。学生はとてもモチベーションが高いので、講義をするのは楽しい。しかし、それだけ求められるレベルも高いので、入念に準備をしなければならない。

 山ほど雑務があるが、今年度はアシスタントが2名いるので、昨年のようなことにはならないと期待している。研究、執筆、翻訳、学生の指導、雑用雑用雑用...。夏休みまで溺れずに辿り着けるか。

日曜日, 3月 28, 2021

ツリーハウス

 所沢にツリーハウスのあるカフェががあった(Link)。誰もがツリーハウスと聞くと、ワクワクするのではないだろうか。桜を見に狭山湖に行き、その帰りに立ち寄った(狭山湖の桜は老朽化して、多くが切られてしまったようだ。桜の名所ではなくなってしまっていた。残念)。

 売店があって、そこでオーダーをしてから席を選ぶ方式。カフェの利用だと30分、食事だと60分で、空いている席を利用することができる。残念ながら、ツリーハウスの方は別の家族が利用していて使えなかったが、その下のキッズルームを使うことができた。ハンモックがあったり、おもちゃがたくさんあって、子供には大好評。

 外の庭には遊具やトーマスの乗り物があったりして、自由に遊べる。子供たちも「楽しい、楽しい」とはしゃいでいた。所沢は東京よりもだいぶゆったりとして、程よく田舎で良い。

金曜日, 3月 12, 2021

SSH

  旭丘高校のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の発表会と会議に出席してきた。旭丘高校に来校するのは、2年前に池上さんと講義をした時以来。もちろん、あの頃はコロナのコの字もなく、対面での講義だった。校長室で待機している時に、質問攻めにあったのを覚えている。とても熱心で素晴らしい学生たちだ。

 今日のイベントでは、午前中に東大i.schoolの堀井先生が、イノベーションについてわかりやすく講演した。ワークショップを通じて、様々な社会課題を解決するアイデアを創出するコツがとてもよくわかった。そして、高校生たちがこれを自分の問題として捉え、「新しい価値を生み出すために、高校生にできることは何か」など、とても素晴らしい質問を連発していた。

 午後は、高校生たちが自主的に取り組んでいる研究についてのポスター発表があり、ユニークな視点での研究がたくさんあった。まだ研究を始めたばかりのも多かったが、11月の発表会に向けてどう仕上がってくるのかが楽しみだ。

 優秀で熱心な高校生たちの頑張りを目にすると、自分も頑張らなくてはと思いなおす。

火曜日, 3月 02, 2021

4月からは...

 JST CRESTの技術支援員の方が決まり、4月から研究室で働いていただけることになった。経験も豊富そうだし優秀そうな方なので、これは助かる。以前のアシスタントの方にも、丁寧に仕事をしていただいたおかげで、さきがけの研究に専念することができた。
 この1年はアシスタントがおらず、全ての事務作業と雑務を自分でこなさなければならなかった。名大と東工大の学生をそれぞれ指導し、新しい講義の準備をし、大学の事務作業と雑務、外から降ってくる仕事、これらをこなすだけで精一杯。しかも、片手間で事務作業をすると間違いが多いし、色々とヒヤリとすることもある。
 もう何ヶ月もコードを書いていない。依頼原稿はともかく、学術論文も書いていない。これは流石にまずい。4月からはギアを一気にあげて、成果を出して行かなければ。

水曜日, 2月 03, 2021

どどど...

  先週末にデジタルマーケティングの講義が終わった。ほっと一息する間もなく、今週の日、月とまる2日、プロジェクトレポートの発表会があった。その前の週も、お願いされて参加したイベントが日曜の午後まるまるあったので、かれこれ二週間まともに休んでいない。

 その間、原稿や取材の仕事もいくつかこなしたし、修論を2つチェックした。本の査読もした。来週には博士課程の院試、修論発表会がどどど...とやってくる。いくつか新たに執筆の依頼も舞い込んできたので、この春休みにやるしかない。

 複数の研究プロジェクトを進め、研究室の学生の指導もし、それ以外の学生の面倒も見る。来年度は新たに3つの科目を教えなくてはならないので、その準備もある。このような状態だと、一つ一つの仕事が疎かになるのではないかと、いつも気にしている。

 売れっ子先生ならさらに分刻みのスケジュールだろう。そういう人たちは、どうやってインプットとアウトプットの時間を確保し、仕事の量と質を最大化しているのだろうか。不器用な僕にはマルチタスクなるものはできない。 

木曜日, 1月 14, 2021

集中講義だん

  1/12(火)~14(木)の日程で、鳥取大学の集中講義「計算社会科学によるソーシャルダイナミクスの理解と応用」を担当した。鳥取に出張して対面で講義をする予定だったが、やはり、オンライン開講となった。講義内容は以下のような感じ。

  1. 計算社会科学入門
  2. ソーシャルダイナミクスの理論(1)(2)
  3. ソーシャルデータサイエンス(1)(2)
  4. デジタルマーケティング
  5. フェイクニュースの科学(セミナー)

 今回は大学にもいかず、完全リモートワークで、自宅からネットにつないで講義をした。小さな子供がいる家庭では、なかなかに厳しい。講義の最中に、下の子が大声で泣き出したりして、冷や汗をかいたが、何とか事なきを得た。妻も、子どもたちが騒がないように注意していなければならいので、気が気ではない。

 最終日は、試しにAirpods Proをつけて講義をしてみた。ノイズキャンセリング機能のおかげで、泣き声がシャットアウトされて、自分の声が聞こえずらい違和感を除けば、これがリモートワークでの授業の正解のような気がする。最初からそうすればよかった。

 準備も講義も大変だったけど、学生からの感想もまずまずなので、集中講義をやってよかった。さて今後は、院試の準備やら、名大の修論や東工大のプロジェクトレポート、CRESTのプロジェクトの事務作業などなど、やるべきことは多い。

木曜日, 1月 07, 2021

緊急事態宣言再び

 明けましておめでとうございます。コロナ禍での新年のご挨拶です。
 本日、緊急事態宣言が再発出される見込みです。そうなると、来週予定されていた鳥取大学での集中講義は、現地に行くことが禁止され、オンラインでの実施になりそうです。鳥取出張も対面での講義も楽しみにしていたのに。講義準備のテンションもダダ下りです。がんばりますが。
 昔のブログ記事を見直していたら、4/11の記事で緊急事態宣言のことを書いていました。「1ヶ月後に明るい未来が待っているなら...」初回のセミナーを研究室で対面で行った後、ずっとセミナーはZoomによるオンラインで継続しています。これによって、新入生は先輩から学んだり、学生同士で学ぶ機会が失われてしまいました。明らかに新入生が苦戦している。
 そして、学生だけでなく、教員ももがいています。「1ヶ月後に明るい未来が待っているなら...」今回はそうなるのでしょうか?