木曜日, 10月 24, 2013

テネシー

 「動物の発声系列の解析」に関する研究会に参加するためにテネシーに来ている。国際線から国内線の乗り継ぎに失敗したり、何かの手違いで帰りの便がキャンセルされたりと出だしはずっこけたが、研究会は楽しかった。
 このテーマに関係する約40名ほどの生物系と数理系の研究者が一堂に会した。単に発表を聞いて質疑応答するだけでなく、テーマごとにグループに分かれて議論し、最終的には参加者全員で1つの論文に仕上げる。
 正直、グループ作業についていけるか不安だったけど、自分が好きなことなので自然と「発言したい」と気持ちが湧いてきた。大御所、若手、院生が協力して1つの作業をするのはとても楽しかった。そして、大御所の先生の豊富な見識と見事な議論、衰えない知的探究心としたたかな交渉術を目の当たりにした。
 今月は研究費の申請や研究発表の準備などでいっぱいいっぱいで、とても海外出張に行きたい気分ではなかったけど、本当に来て良かった。

月曜日, 10月 14, 2013

エリートの基本

 近所の本屋さんでたまたま手に取った本が面白そうだったので買った。ゴールドマン・サックス、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ハーバード・ビジネススクールでのキャリアで共通する基本、それは次の4つに分類されると書かれている。
  1. 人との「つながり」を大切にする
  2. 「自分」磨きを一生継続する
  3. 「日々の成果出し」に強くこだわる
  4. 「世界的な視野」を常に意識する
 本書では、これらの4つに関する48のポイントがまとめられている。研究者には直接当てはまらないこともあるが、たいていのものは「なるほど出来る人は違うな」と感心する。
 例えば、「名前を覚えることは人間関係の基本」、「斬新な思いつきよりも骨太な意見」、「会議で発言しないのは欠席と同じ」など。当たり前と言えば当たり前だが、これらを常に意識して行動できる人がどれだけいることか。
 明日からまた怒濤のような日々が始まる。忙しい時こそ、こうした基本に立ち返るべき。

 

金曜日, 10月 11, 2013

やられたらやり返す

 帰ってきた論文の査読結果は惨憺たるものだった。ワディントン・ランドスケープは発達の理論的探求にとって大事な概念で、iPS細胞が世に出て、ますますその考え方の重要性は増している。
 ところが3人の査読者のコメントは、「これに関する記述は無意味などころか混乱を生む」というものだった。さらには「内容がテクニカル過ぎる」とか「標準的な用語を使え」とか。あぁ、生物学とはかくも保守的な分野なのか。
 理論生物学の雑誌に再投稿した方が良さげだが、「大幅に書き直して再投稿すれば、見てやらないでもない」的なことが書かれていて、このまま引き下がるのもしゃくなので、解析を完璧にやり直して、査読者のコメントに全部答えてやる。それで落ちたらそれまで。
やられたらやり返す。倍返しだ。

土曜日, 9月 28, 2013

作文の秋

 間もなく10月。実りの秋ではあるが、大学の先生にとっては作文の秋でもある。科研費の申請書の〆切があるからだ。これが当たるのと当たらないのでは、来年度の研究費の額が天と地ほどの差がある。
 僕は若手Bが来年度まであるので個人的には出さないが、別の科研費の分担研究者のお誘いを受けているで、そちらの申請書作成には何らかの形で関わることになる。
 科研費は出さないが、民間の研究助成を1つ出すことにした。1週間ぐらいかけて、研究助成の申請書を書き終えた。なかなか辛い作業だが、頭が整理されるのはよい。来年度から修士の学生が研究室に来るので絶対に当てたいところ。彼が大学院を卒業する時、大きな実を結ぶように。

 

日曜日, 9月 22, 2013

ゴールド

 初めてゴールドカードを手にした。といっても、年会費無料の名古屋大学カードというやつ。名大の卒業生と職員は加入することができて、このカードで買い物をするといくらか名大同窓会に還元されるらしい。
 財布の肥やしと化しているたくさんのキャッシュカードやクレジットカードを、整理してすっきりさせたい。その一環として、自分のクレジットはこれに一枚に集約することにした。無料とはいってもゴールドなので、付帯保険の額が大きかったり、空港のラウンジが使えたりと、使い勝手は良さそうだ。(ゴールドではなく金メッキだ、という意見もある。)
 何となく嬉しいのだが、「これを使う=お金が減る」ということなのだよな。使うとお金が貯まるカードってないのでしょうか?(あるわけないけど...)

月曜日, 9月 16, 2013

一日前の新聞

 今月から新聞を取り始めた。これまでは、ネットで最新のニュースを見られるのだから(有料のものも増えたが)、時代遅れの紙媒体の新聞など必要ないと思っていた。それも一理ある。しかし、それだと興味のあるニュースだけをつまみ食いして、情報を偏食してしまう。全部の記事に目を通すからこそ得られる知識もある、と最近思い始めた。そして何よりも、新聞も読めない大人は格好わるい。
 というわけで最近は、出勤の電車の中で一日前の中日新聞を読んでいる。(当日の新聞を持って行くとひんしゅくものなので)国内外の時事ネタだけでなく、地元の歴史や何気ない記事が新鮮で面白い。Googleニュースのように、アルゴリズムでランク付けされた記事を読むのとは違った良さがある。
 そういえば大学生の頃、やはり一日前の新聞を読みながら満員の小田急で通学していたことを思い出す。学生寮で取っていた朝日新聞を持ち出していたのだ。寮長にはバレていたと思うが、一日前の新聞なので怒られたことはない。

日曜日, 9月 08, 2013

ECAL2013


 中国東方航空の機内で出るコーヒーはインスタントなので、カターニャ空港でカフェ・アメリカーノ(1.7ユーロ)を飲みながらこの文章を書いている。
 9/1〜9/6まで人工生命の国際会議ECAL2013に参加してきた。ECALに参加するのは実に8年ぶり。今回の開催場所は、イタリアのシチリア島にあるタオルミーナという小さな町で、エトナ山やグランブルーにも登場した海岸のある観光保養地。食べ物は観光地価格で高いが、どこのレストランに入っても美味しい。
 僕は初日のCollective Behaviours and Social Dynamicsというワークショップで発表した。このワークショップの招待講演は勉強になった。本会議の方は、自分の研究の興味からすると期待はずれだった。以前はもっと言語やコミュニケーションのモデル研究があったのだけど。
 来年はALIFE14がニューヨークで開催されるので、何とか研究をまとめて発表したい。

木曜日, 8月 22, 2013

待ち遠しい

 今年は少しの長めのお盆休みをとって、宮城の親戚、東京と福島の実家に行って来た。名古屋も暑いが東京もそれと同じぐらい暑かった。それに比べるとやはり石巻やいわきはだいぶ涼しかった。家族にも親戚にも久々に合えたし、お墓のご先祖様も拝んできた。
 さて、休みは嬉しいのだが一週間以上ラボに行かないと、だんだん大学に行きたくてそわそわしてくる。大学が待ち遠しいなど傍から見れば変だと思われるかもしれないが、やっぱり研究者という仕事が好きだ。名大の環境も。
 休み中研究はしなかったが、とある財団の研究助成の申請書を仕上げた。まだ大学自体は夏休みだが、僕は実りの秋に向けて動き出す。


金曜日, 8月 09, 2013

一休み

 6月末に論文を投稿して以降、遅々として研究が進まない。困った。毎日何やかんやで忙しかったのだけど、一体何をしていたのだろうかとカレンダーを見直してみた。
 大学教員の仕事としては、修士の中間発表や大学院入試があった。研究会の準備や報告書の作成もした。とある研究費の事務局の仕事もした(ている)。そして、ここひと月半で3つの論文の査読を引き受けた。
 なるほど、これでは進まない訳だ。特に、査読依頼が立て続けに来るのは予定していなかった。査読依頼が来るということは、自分の研究が認められてきたということなので、喜ばしいことではあるのだが。
 ここらで一旦休憩して、クールダウンした方が良さそうだ。明日から一週間ほど夏休みをとった。休暇中仕事はしません。たぶん。

日曜日, 8月 04, 2013

DIEで発表

 


 これは有田・鈴木研でやっているDIE(Do it in English)で発表したときの資料。作るのにはそれなに時間がかかった。でも、 1つ1つの発表をおろそかにしない。それが大事。

日曜日, 7月 28, 2013

ソシオ201307

 今月の20日〜21日、2013年度第1回目の社会的知能発生学研究会が名大で開催された。今回は幹事を勤めたので、講師の依頼や会場の準備、懇親会の手配などの仕事をした。
 特に大変だったのが講師の依頼で、みなさん先生方はお忙しいので予定がすでにあって、調整には時間がかかった。(中には「薄謝」という理由で断られたこともある。ものには言い方があるだろうに。)しかし最終的には、話を聞きたいと思っていた、すばらしい先生方に講師を引き受けていただくことができて、議論はいつも以上に白熱した。
 そして、幹事の最後の仕事は報告書の取りまとめ。講演内容は多岐にわたるので、まとめるのにとても苦労した。[Link]

日曜日, 7月 14, 2013

ダウニー

 名古屋には素敵なカフェがたくさんある。以前も紹介したカフェ・ダウニーはカリフォルニアのフードやスイーツが食べられるカフェ。市内に何店舗かあるが、今日は植田店に行ってきた。
 Aランチは、ハンバーガーやサンドイッチなどのメインの他に、スープ、ケーキ、ドリンクがついて1,260 1,360円とお得だ。僕はチーズバーガーとミックスベリータルト、妻はパストラミとクルトンが入ったサラダ、桃のケーキを注文した。かなりお腹いっぱいになる。痩せねばと思いつつ、たまのご褒美ということで胃袋にゴーサイン。
 ちなみにダウニーのトイレにはRalphs(LAに住んでいた時にお世話になったスーパー)のチラシが貼ってある。特売のガロンサイズのコーラが載っているチラシも、日本で見ると立派なアート作品になる。このチラシを見ていると、カリフォルニアに帰りたくてホームシックのような気分になる。また研究で長期滞在する機会もあるだろう。

火曜日, 7月 09, 2013

暑い...

 この殺人的な暑さはいつまで続くのだろうか。ラボでは、先週末までは窓を全開にしてエアコンなしで頑張っていた。しかし、今週のあまりの暑さに仕事にならないので、29℃の温度設定でエアコンを使い始めた。しかし、昨今の電力事情もあり、名大では省エネ対策に取り組んでいて [Link]、日中はこんなメールが頻繁に届く。

東山地区構成員各位
只今、東山地区の電力デマンドは、上限電力値を超過しています。
13:10 15,720kw
このメールが届くと慌ててエアコンを切り、電化製品の使用をできるだけ避けるようにする。酷い時には、登校した直後にこのメールが届くこともある。まだ何もしていない...。
 この暑さが続くようならば、生活のリズムも変えた方がよいかもしれない。朝1時間早く家を出て、1時間早く帰宅するとか。

月曜日, 7月 01, 2013

ピロリ退治

 先月の人間ドックでは特に大きな問題は発見されなかったが、コレステロールが高めなのとピロリ菌が見つかった。コレステロールは普段の食事と運動に気をつけるしかない。一方、ピロリ菌は胃ガンや胃潰瘍など、様々な悪さをするので一刻も早く退治したい。ピロリ菌を除去した場合、胃ガンのリスクは1/3に減るそうだ。
 そこで、人間ドック受けた病院で診察を受け、ピロリ菌を除去する抗生物質を飲み始めた。薬を朝晩の2回、1週間飲み続ける。そして、2ヶ月後、ピロリ菌を除去できたかどうかを検査する。だいたいこれで7~8割は除去できるとのデータがある。
 ピロリ菌除去は保険適応になるので、僕の場合は、初診と一週間分の薬代で1,300円ぐらいだった。ランチ2回分のお値段でピロリ退治できるなら安いものだ。病院でもらったこの冊子がわかりやすかった。[Link]

日曜日, 6月 23, 2013

人は信念と共に若く

 都立大でお世話になった千葉先生の退職記念パーティーに行ってきた。行きはこだま、帰りは夜行バスというしんどい移動だったけど、本当に参加してよかった。
 先生は都立大で学位を取られ、それからずっと都立大一筋で教育と研究に携わってこられた。最後の挨拶の言葉は、今どんな研究をしているかというお話。退職してますます研究に邁進されるのだろう。
 同期のメンバーや先輩方にも久しぶりにあって、酒を飲みながら楽しく語らった。僕が都立大に在籍したのは修士の2年間だけど、本当に密度の濃い、そして生涯の友と出会えた素晴らしい時間だった。直属のボスだった浜津さん、ラボのボスだった広瀬さんにも挨拶し、名古屋でがんばっていることを報告した。
 最後に広瀬さんが紹介していたサミュエル・ウルマンの詩を紹介したい。つまらんことで悩んでいる場合じゃない、要は気持ちの持ちようだと、元気をくれる詩だ。
人は信念と共に若く、疑惑と共に老いる。
人は自信と共に若く、恐怖と共に老いる。
希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。


土曜日, 6月 15, 2013

Q & A

 ミュージックステーションのB'zの演奏を聞いて確信した。今月のへービーローテーションはこれで決まり。先日発売されたベスト盤(B'z The Best XXV 1999-2012)に収録されているQ&Aは、B'zらしい爽快なロックナンバー。
 このベスト盤には、僕が大学4年生だった1999年からやっと定職を得た2012年までに、B'zが発表したシングル全曲が収められている。自分が病めるときも健やかなる時も、迷える時も悩める時も、これらの曲にどれだけ元気づけられたことか。
 B'zのロックは言わば合法的な麻薬みたいなもの。突き抜ける高音と気持よく歪んだギターで、不安も頭のもやもやも一瞬で吹き飛ばす。  
 さあ、行くぞ。表現は止まらない。
 


日曜日, 6月 09, 2013

密な一週間

 とにかく密な一週間だった。3日は日本進化言語学フォーラムに参加した。大御所Luc Steelsが来るので、もう少し人が来るかと思っていたけど、かなり聴衆は少なかった。「聴衆が少なくてごめんね」という司会の言葉に、「大勢のセミナーも、少人数のセミナーも、僕には等しく重要だ」と言って、手を抜かずに丁寧に発表する姿勢は立派だった。僕はPLoS ONEの内容を言語進化とからめて発表した。
 翌日から7日までは、富山で開催された人工知能学会に参加した。この学会への参加は2回目だが、以前にもまして盛況な感じを受けた。ただ発表件数がものすごく多く、レベルは玉石混交。(石がかなり多め)学生の発表の場という側面もあるのだが、指導教官がちゃんとしているところと、そうでないところの差は歴然としていた。僕が発表したセッションはとにかくTwitterだらけ。でも、Twitterを素材にして、ソーシャルダイナミクスのおもしろい研究している発表は1件もなかった。ここが自分の踏ん張りどころかな。
 学会中、Chuckたちと書いた論文の方法にケチをつけるメールが来たので、それに反論したり(アメリカの某大学の名誉教授らしい)、研究会のやり取りをしたり、プレスリースの文章を書いたり(載らなかったけど)、論文を直したりして、気持ちをなかなか学会に集中できなかった。こんなことではいかんなぁ。

木曜日, 5月 30, 2013

初Nature

 Oferたちとの共同研究の論文がNatureに掲載されました。
D. Lipkind, G. Marcus, D. Bemis, K. Sasahara, J. Nori, M. Takahasi, K. Suzuki, O. Feher, O, P. Ravbar, K. Okanoya, and O. Tchernichovski (2013), Stepwise Acquisition of Vocal Combinatorial Capacity in Songbirds and Human Infants, Nature
 研究の経緯や、一度リジェクトされてから受理に至るまでの経緯はGary Marcusが記事[Link]を書いているので、そちらを参照。とてもうまい記事なんだけど、これを読むとまるで僕ら日本人は何も貢献していないように見える... orz。
 僕が特に貢献した部分はDinaの解析結果の追試。Dinaとは別のやり方でデータを解析して結果がちゃんと一致することを示した。直接論文には載っていない地味な確認作業ですが...。
 研究の重要性と話題性、どちらが欠けてもNatureには載らない。これがPLoS ONEなどのお手軽なオンライン・ジャーナルとは大きく違う点。ずば抜けて良い研究をして、Natureに論文を書くぞ。

水曜日, 5月 29, 2013

金持ちはますます

 これは研究の世界にも当てはまる。研究費をガッツリ獲得する人がチームを組み、論文を大量生産する。(中身はともかく)そして、論文を大量生産したグループはまた高額の研究費を獲得しやすい。当然、逆の負のスパイラルに陥る場合もある。
 研究費の助成期間は通常3〜5年なので(民間は1年のものが多い)、短期間で成果を出すことが求められる。逆に言うと、短期間で結果が出るような研究ばかりになる。
 Natureダイジェストの「スローな科学」という記事がとても印象的だった。太陽の黒点の記録観測400年、ベスビオ山の監視170年、肥料の効果を検証170年、天才児の人生の追跡90年。
「... 彼らはただ、後世の研究者の役に立つだろうと考えて、自分が見たものを忠実に記録していた。」
「こうした姿勢こそが科学の土台になるのです。最終的にどのような結果になるのか、気に病んだりしないのです。」
 こういうスローな科学もお金の問題はつきまとうのだろうが、目先の成果を気に病むのというのとはスケールが違う。現行の研究費のシステムで僕も勝負しなければならないので、短期的成果と中長期的成果の両方を視野に入れて、お金の問題は戦略的に取り組まないといけない。科学的探求のために。

土曜日, 5月 18, 2013

人間犬

 生まれて初めて人間ドックを受けてきた。[Link] 日帰りコースは約4万円(共済の補助を適用後)で、メニューは以下の通り。

  • 基本メニュー(視力検査や血液検査など)
  • 前立腺がん検査
  • CT検査(内臓脂肪)
  • ヘリコバクター・ピロリ菌検査
  • 胃部内視鏡検査 (経鼻)
  • 動脈硬化検査
  • 脳MRI&MRA
  • マルチスライスCT検査(胸部)
  • 精密骨

 朝9時から始まって、待ち時間もあまりなく、検査はテンポよく進んだ。胃の内視鏡検査までは... 。これが辛かった。
 まず鼻に局所麻酔をして、鼻からゼリー状の麻酔を流しこんで喉の所で止め、程よく麻痺してきた頃に、細い胃カメラを入れて検査開始。
 麻酔がかかっているとはいえ、痛気持ち悪い。先生は慣れた手つきでカメラを操作し、モニターを見ながら解説してくれる。でも僕はそれどころではない。「何かあったら言って下さい」と言われたが、喉に麻酔が効き過ぎて声が出ない。ゲップを必死にこらえながら、モニターに写ったピンク色の胃を見ていた。「意外と綺麗だな」と思って見ていたら、先生から一言。「36歳のわりには胃炎がありますね。」... orz。
 しかし、軽度の胃炎以外は特に問題がなかったのは何より。検査でピロリ菌が見つかったら、抗生物質で退治した方が良いそうだ。ええ、退治しますとも。自分の胃にピロピロした奴らが家賃も払わず住んでいるのなんて勘弁ならない。
 二週間後に結果が郵送されて来る。特に問題がなければ、今後の大きな励みになる。
 

 
 

火曜日, 5月 14, 2013

説教おじさん

 へんなおじさんが、大学のスタバにしばしば出没する。浅黒く、スーツを着て、いかにも教授然とした格好でやって来て、突然話しかけてくる。
 先日、とうとう僕も話しかけられてしまった。こんな風に。
お:(僕が読んでいる本を見て)「コミュニケーション学の本ですか。」
僕:(びっくりして)「ええ。ソーシャルメーディアを介したコミュニケーションに興味があるんです。」
お:「コミュニケーションの目的とは何ですか?」
 僕:「... いろいろですね。」
お:「それじゃ何の意味もないな。」
僕:「... そんなことないですよ。」
お:「あなたにとっちゃね。」  
吐き捨てるように最後の言葉残し、一方的に会話を終了させて去っていった。
 このおじさん、学生にもこんな感じで絡んできて、「それじゃ意味が無い」とか「学問をやる資格が無い」だのと言って学生に説教をする。決して名大の教員ではない。掲示板でも話題になっているようだ。[Link]  ニヒリズムの塊みたいなこの御仁は、一体、何がしたいのだろうか。
 ちなみにこのおじさんは、スタバにマイタンブラーを持参してコーヒーを買っている。こんな意地悪にも20円割引は適用される。

水曜日, 5月 01, 2013

論文が出たどー

 PLoS ONEに論文が掲載されました。
K. Sasahara, Y. Hirata, M. Toyoda, M. Kitsuregawa, and K. Aihara, Quantifying Collective Attention from Tweet Stream, PLoS ONE 8(4): e61823, 2012
 研究や論文執筆の苦しさが報われる瞬間です。苦労の度合いで言えば前作の方がはるかに大変でしたが、この論文も泥臭い作業を粘り強くやって出版までこぎつけました。
 今回は、Twitterにおける人々の集合注意(Collective Attention)の創発とその背後にある社会的相互作用について研究しました。学術論文としては珍しいタイプのものだと思います。面白いことは保証しますので、ぜひダウンロードして読んでみて下さい。

月曜日, 4月 29, 2013

名古屋港水族館

 名古屋港水族館に行ってきた。GWということもあって、小さな子どもを連れた家族がたくさん訪れていた。
 この水族館でまず目を引くのがシャチの水槽。シャチを飼育している水族館は全国でも珍しい。ショーの時間になると、4頭の巨大なシャチがジャンプや回転を見せてくれる。「海のギャング」なんて呼ばれているのが信じられないぐらい愛くるしい。1頭はまだ子どもで、現在、名前を募集中だ。
 もう1つの目玉が、イワシのトルネード。ちなみに先日、「たるんだイワシに活を入れるためにマグロを投入した」というのがニュースになっていた。イワシの大群がキラキラと光りながら渦を描くその様子は圧巻。これを見るためだけにでも水族館を訪れる価値がある。実は馬人参方式で、ひもで吊るした餌をあちこちに移動させて、イワシたちを誘導している。
 おまけの楽しみは、水族館の入り口付近にあるえびせん館。いろんなえびせんを試食させてくれるだけでなく、無料のコーヒーまである。とても美味しいのでオススメ。

 

水曜日, 4月 17, 2013

大学教授という仕事

 著者の杉原先生はだまし絵や錯視で有名な数理工学の専門家だ。以前、ソシオの研究会でお会いしたことがある。東大を早期退職され、今は明大で特任教授をされている。
 本書は著者の大学教員としての経験にもとづいて、大学教授という職業がどのようなものかについて、実に率直に書かれている。大学や研究室運営のこと、論文執筆や学会のこと、研究費取得のこと、などなど。しばしばこの手の本には、アカデミック畑の揶揄や若者を扇動する文言が溢れているものがあるが、本書はそれらとは違う。工学系の教授としての経験が1つの見本として淡々と書かれている。
 これから大学教員としての経験を積もうとしている僕にとって参考になった。大学に職を得ようと考えている方は、学生のうちから読んでおくと良いかもしれない。

月曜日, 4月 15, 2013

「いい線行ってるそこそこの研究」を超えて

 2013年度新学期が始まりました。キャンパスには新入生の若いエネルギーが溢れていて、おじさんにはまぶしいくらいです。などと言っているわけにもいかないので、テンションを上げて頑張りたいと思います。
 昨年は着任してからバタバタしていて、研究室のホームページも準備できなかったので、ここ数日でリニューアルしました。笹原研の志望者が増えることを期待しつつ。内容は少しずつ充実させます。ちなみにロゴは妻が作ってくれました。
 今朝、Oferから(厳しいけど)建設的なコメントをもらったので、4年ぐらいかかっているこの論文を完成させなければなりません。(こういうコメントは本当に励みになる)これまでの自分の論文を振り返ってみると、どれも「いい線行ってるそこそこの研究」止まりなので、その壁をぶち破りたい。結果は明白なので、あとは僕の腕しだい。でもすごく難しい... 。
 「いい線行ってるそこそこの研究」を量産しても仕方がない。そこを超えなきゃ。

土曜日, 4月 06, 2013

言語の社会心理学

 この本の要約とレビューの依頼を受けて、四苦八苦しながら原稿を書いた。完成したものはゲンロンサマリーズのメールマガジンで配信される。(4/5(金)に配信されました)
 新書を熟読して要約するなど大学の宿題以来で、人が書いたものを理解して、自分の視点を入れつつまとめるのは骨の折れる作業だ。自分で一から文章を書くのとはまた違った能力が求められる。時々書いた文章の良し悪しが分からなくなることがあるのだが、そんな時は自分の「感覚」を信用するようにしている。
 さてこの本は、対人場面における言語を社会心理学の文脈で分析したもので、コミュニケーションの研究をしている僕にとっては大変興味深い。言語が生物学的な産物であるとともに、社会の産物でもあることを改めて思い知らされる。
 僕は遅筆で、毎度文章を書くときは四苦八苦するのだが、これはこれで論文の執筆とは違った苦しさと楽しさがあった。

月曜日, 4月 01, 2013

3年ぶりの物理学会

 約3年ぶりに物理学会に参加して発表してきた。今回の会場は広島大学。遠いとおいとは聞いていたが、本当に広島大学は遠い。広島駅から最寄り駅の西条までは山陽本線で 約40分、さらにそこからバスで約20分。しかも激混み。
 僕は西条に手頃な宿を見つけたので、自分の発表以外の日は、ホテルから約70分歩いて大学へ通った。ちなみにこの近くには、J-Cafeというカフェと銀亭という定食屋さんがあってなかなか良かった。
 初日の朝一のセッションは座長を務め、次のセッションで最近受理されたTwitterの研究に関する発表をした。自分の研究はあまり物理ぶつりしてないので、会場の反応が気になったが、それなりに好評だったようで、質問も2つ出た。また、都立大時代の同期のK君が発表を聞きに来てくれた。K君は東大で頑張っている。
 さっさと自分の発表は終わってしまったので、その後はK君や都立大でお世話になった先生の発表聞いたり、面白そうな発表をいくつか聞いた。しかし、それ以外は締切が迫った原稿書きに四苦八苦していた。何とか間に合いそうだが、締切を抱えて学会に参加するのはこりごりだ。

月曜日, 3月 25, 2013

研究助成授与式

 先日内定を頂いた堀科学芸術財団の研究助成の授与式と懇親会に参加してきた。研究助成に選ばれた若手研究者と愛知県内の三芸大の学生の芸術展入選者が一同に介しての式展だった。
 今回は29名の研究者が助成対象となり、情報分野が8名、医療分野が14名、エネルギー分野が7名という内訳だった、若手研究者のための助成金なのだが、もらった資料によると僕はすでに年齢的には上のほうで、一番下は博士課程の大学院生、そしてほとんどが30代前半という感じだった。うーん。
 来賓者には名大や名工大の総長、三芸大の学長、前愛知県知事と、そうそうたる方々がいらっしゃって、「若い時にもらう100万円の研究費は、偉くなってからもらう1億円の研究費よりもありがたい」というようなことをおっしゃっていた。確かにそうかもしれない。
 この研究費で大規模計算をするための速いコンピュータを買う予定なので、研究成果を出せるように頑張りたい。


 

木曜日, 3月 14, 2013

二本連続

 今日は自分史上珍しい日となった。まず、朝、メールをチェックしていたら共同研究者からメールが来て、論文がNatureに受理されたとの知らせ。この論文は一度リジェクトされたのだけど、その後、データや考察を大幅に補強して、徹底的にコンセプトをわかりやすくして再投稿したもの。リジェクト後に僕はこのプロジェクトに少し関わることになり、論文に名前を連ねている。まずはめでたい知らせ。
 そして寝る前、やはりメールチェックをしていると、3/11に再投稿した論文がPLoS ONEに受理されたとの知らせ。こちらは僕の研究。それにしても3日で結果が帰ってくるとは早い。問題だった査読者も今回は文句がないようだ。
 ということで、1日で2本の論文が受理された。そんなこともあるんだね。出版されたらまた告知します。

  • D. Lipkind et al. Stepwise Acquisition of Vocal Combinatorial Capacity in Songbirds and Human Infants, Nature (accepted)
  • K. Sasahara, Y. Hirata, M. Toyoda, M. Kitsuregawa, and K. Aihara, Quantifying Collective Attention from Tweet Stream, PLoS ONE (accepted)




日曜日, 3月 10, 2013

コンコンコンとぎゃぁーぎゃぁー

 議論とフィールドワークをするため、カリフォルニア州アマドール郡に来ている。LAから車を飛ばして7時間ぐらいかかった。僕が論文で解析したオオムジツグミモドキ(California Thrasher)のさえずりはここで録音されたものだ。
 着いてすぐ打ち合わせをして、その後、ボルケーノのUnion Innのバーで夕食をとった。雰囲気も食事も相変わらず素晴らしくて、僕の中では10本の指に入るぐらいのお気に入り。次回は妻も連れてこよう。ちなみに、ボルケーノという地名は火山とは一切関係なく、「火山の底」みたいな地形だからという理由でついたらしい。そして、Union Innはゴールドラッシュの頃に建てられたそうだ。興味深い。
僕、Martinと奥さんのDalian、UCLA院生のカイ(Martinの自宅にて)
今日は朝からMartinの家の近くの調査地に行き、新しい録音システムを見学して、後は一人でフィールドワークに出かけた。このために購入したレコーダ(LS-14)の操作を覚えつつ、いくつかさえずりを録音した。なかなかMartinのようにきれいな録音ができない。機材の性能だけでなく、腕と経験がモノを言うのだろう。でも、LS-14は使い勝手は良い。
 明日は早起きをしてホテルのまわりで録音してみよう。ここらでも、カンムリキツツキが木をつつく「コンコンコンコン...」という音や、アメリカカケスが「ぎゃぁー、ぎゃぁー」と叫ぶ声がよく聞こえる。




木曜日, 2月 21, 2013

笑うしかない

 とある論文を苦しみながら書いていて、ようやく進むべき方向が見えてきたなと思っていた矢先のお話。
 迷惑メールをたまたまチェックしたら、明らかに大事そうなメールが紛れ込んでいた。レスキューしてみると、ある新書の要約の執筆依頼だった。[Link] 興味がある本だったので、締め切りを少し延ばしてもらって、引き受けることにした。とはいえ、3月末。
 そうこうしているうちに、1月に再投稿した論文の結果が帰って来て、Minnor Revision。要求通り直したら受理するよということだが、1人の査読者がとにかく手厳しい。解析結果の解釈が納得できないという批判だった。他の2人はOKを出しているのだから、この査読者の心持ちひとつという気もするのだが。こちらは45日以内に再提出。
 そして、3月の怒濤のスケジュールをチラ見すると、生きた心地もしない。3/4〜6は某プロジェクトの合宿ミーティングのため東京、そのまま7〜16は共同研究のためロサンゼルスへ(今回は野外録音が中心)、そして帰って来てすぐ18は東京でワークショップ。そして、26〜29は物理学会で広島。しかも座長役を仰せつかっている。
 そして最初の論文に戻るが、先方の催促もあり、3月までに仕上げることに。確か人工知能学会の予稿集原稿の締め切りも3月末だったような。もう笑うしかない...orz

土曜日, 2月 16, 2013

風邪の功名

 水曜の朝から花粉症の症状を自覚していたのだが、これが予兆だった。帰宅後、みるみる具合が悪くなり、鼻水とくしゃみ、そして頭痛、悪寒、関節の痛み。明らかに花粉症じゃない。
 木曜は起き上がるのもしんどくて、食事のとき以外はほぼ寝ていた。幸い食欲は落ちず、妻が作ってくれたおかゆとうどんはペロリと平らげた。金曜になって大分回復したので、念のため近くの病院に行ったところ、インフルエンザA型と診断された。そして初タミフルを飲んだ。
 インフルエンザは発症してから5日、 解熱してから2日は外出禁止なので、少なくとも今週末は家の外に出ることが出来ない。
 「この忙しいときにインフルエンザめ!」と思う気持ちもあるのだが、強制的に仕事から引き離されたおかげで、仕事に新鮮さを感じている自分に気づいた。神様が少々荒っぽいやり方で僕のリセットボタンを押したのかもしれない。もう1つ良かったこと。体重が1キロ落ちて、正月前に戻った。

火曜日, 2月 12, 2013

攻殻熱再び

 攻殻機動隊 Stand Alone Complex(SAC)を初めて観たのは博士の学生のころ。ラボでしばしば話題に出るので、とりあえず観てみるか、というぐらいの気持ちでDVDを再生したら、あまりのおもしろさに二日で全部見終わった。 
 電脳化やインターネットが高度に発達した近未来において、ハイテク犯罪と立ち向かう公安9課の個性的なキャラクターの活躍が描かれている。話の緻密さや独特の世界観は海外のSFを凌駕する。
 人間とは何か?脳以外の全てをサボーグ化したら私は私でないのか?脳は私か?インターネットの集合体に宿る個性とは?などなど。攻殻が陽に陰に伝えるメッセージは深い。
 そんな攻殻機動隊の新作が出るというニュースが発表された。[Link] 公安9課ができるまでという話になるらしい。どんな話になるのか、楽しみだ。
 ちなみに僕はSACが一番好き。今、期間限定でSACを全作YouTubeで放映しているが、混みすぎていてまともに観れない。[Link]  





日曜日, 2月 03, 2013

恵方某

 今日は2月3日、節分。お父さんが鬼の面を被り、それをめがけて子供たちが「鬼は外、福は内」と落花生を投じることになっている。少なくとも我が家ではそうだった。
 しかし気がつくと、恵方巻なるものを食べるという習慣が定着していた。Wikipediaによると、もともとは関西の習慣らしいが、1998年にセブンイレブンが全国的に恵方巻の名前で売り出したことがきっかけだそうだ。
 今日行ったスーパーや通りがかった寿司屋では、恵方巻を求める長蛇の列が出来ていた。名古屋の恵方巻はやはり独特で、海老フライや味噌カツを酢飯と海苔で巻いたものがあった。寿司屋以外でも、恵方ロールや恵方チェロキーなるスイーツも売ってるし、恵方春巻きや恵方ドックなんてのもある。もはや長ければ何でもいいのという感じだ。
 うちでは恵方納豆巻きを作って、南南東を向いて齧り付くことにする。家族の健康と世界平和を祈りつつ。

水曜日, 1月 30, 2013

不確実さを抱えて

 年度末が近づくにつれ、入試関係の仕事、予算関連の書類、業績云々の報告書、論文の査読、学会の準備と発表、予期せぬメールなど、束になって仕事がやってくる。
 最近も予期せぬメールがいくつか来て、複雑な心持ちになった。1つ目は、全く面識のない中国の博士号取得者から来た「何でもやるから雇ってくれ」というメール。添付されていた履歴書を見ると自分の研究とはおよそ関係がない分野だ。メーリングリストに機械的に片っ端からメールを送っているのだろう。必死なのは分かるが、お金がないときっぱり断った。
 2つ目は、僕の論文に興味を持ち、自分の研究している鳥でも同じ解析やってみたいというニュージーランドの大学院生からのメール。データもほしいという。やる気が感じられたので、共同研究者と相談してデータの一部をあげることに。そして彼は、可能であれば来年、僕の所に短期滞在して一緒に研究したいという。来たければ来ていいよと返事を送った。 
 予定からはみ出たビックリは不意にやってくる。不確実なものを抱えつつ、粛々とやれるかどうかが試されている。
 

日曜日, 1月 20, 2013

体を鍛える

 昨年末から続く衰えない食欲のため、体重が1キロ以上増えてしまった。夜のランニングを再開したけど体重は減らず。もっとも、寒いとすぐさぼってしまうのだけど...orz
 自分の体重の推移を思い起こしてみると、学生の頃は55~56キロ、研究員になってからは外食が増えて57キロ。そしてLAに行って一時は61キロまで増え、その後は食事や運動を気をつけて59キロをキープしてきた。しかし、再び60キロ越え。
 すごく太っているわけではないが、鏡に映るぱんぱんの顔とポッコリお腹はいただけない。明らかに筋肉と代謝が落ちているので、筋トレとジョギングで肉体改造が必要だ。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」ということで、体を鍛えることにします。目標は57キロ。

日曜日, 1月 13, 2013

Hulu

 年末、テレビは特番ばかりで見たい番組がなかったので、Huluという動画配信サービスに入った。どれだけ視聴しても月額固定の980円。(2013年1月現在)ひかりTVも考えたが、料金がだいぶ高いので断念した。
 コンテンツはそこそこ充実していて、映画や海外のドラマだけでなく、National Geograpicなどのドキュメンタリーも観ることができる。鷹の爪団古墳ギャルのコフィーなどのマニアックなアニメもある。
 最初はWiiをテレビにつないでHuluを観ていたが、画像が粗いのと時々動作がカクカクするので、Apple TVを購入してそれでHuluを観ている。HD対応なのでかなり画面はきれいだ。最近はNumbersにすっかりはまっている。
 

日曜日, 1月 06, 2013

再起動

 あけましておめでとうございます。私と妻の実家でのんびりと過ごし、心身ともに充電して戻ってきました。白水の阿弥陀堂で引いた今年のおみくじは大吉でした。新年を迎えると、これまでもやもやとしていたものが一度リセットされて、新鮮な気持ちになります。そして、新しいことに挑戦したいという気持ちがふつふつと湧いてきます。
 今年は大学教員として研究者としてうんと飛躍できるよう、初心を忘れず努力したいと思います。本年もどうぞよろしくお願いします。

水曜日, 12月 26, 2012

流れる汗にまかせて

 このところ根を詰めて取り組んできた論文の改稿作業が一段落し、久々に気持ちも晴れるかと思いきや、爆弾メールが来て一瞬にして嫌な気持ちになった。
 そんなときは走るしかないと、アップテンポの曲を聞きながら久しぶりに走った。流れる汗にまかせて、滝ノ水公園に上り、園内を周回しながら名古屋の奇麗な夜景を見た。そして、いつも通らないような道をわざと選んで走った。残念ながらクリスマスの飾り付けしている家はなく、真っ暗な道だったが。(そういえば、LAのマクローリンを通るときはたくさんピカピカした電飾があって楽しかったなぁ。)
 ちょっと息があがってくると、去年の辛かった時期の記憶が蘇ってきた。それに比べれば今はだいぶましだ。一歩進んだのだ。何をしていても嫌なことは起こる。起こるものは起こる。腐らず、奢らず、出処進悠々たること。それが自分のモットーだった。
 嫌なことは汗と一緒に流したので、次に進むことにする。また次も論文の執筆なのだが...orz

日曜日, 12月 16, 2012

査読するということ

 論文をジャーナルに投稿すると、通常2〜3名のレビューアが審査し(トップジャーナルの場合は査読もされずほとんどがリジェクトされる)、エディタが最終的に掲載の可否を判断する。レビューアの仕事は基本的にボランティアで、同じような研究をしている研究者が、忙しい合間をぬって論文を読み、チェックして、コメントをする。
 一方、自分がレビューアとなって論文の審査をすることもある。僕も何度か勤めたことがあるが、論文を読んで理解するのは時間もかかるし、適切なコメントをするのはとても難しい。論文の不備にばかり目がいってしまい、辛口のコメントをしたくなることもある。(さすがにここまでひどいことは書けないが)しかし僕は、論文の内容の正確さだけでなく、ユニークな部分を積極的に評価し、ここを直せば採択というポイント探しながら査読するよう心がけている。目の前にある論文が世紀の発見なんてこともあるかもしれない。
 この本は生協で見つけたのだが、論文の書き方ではなくて査読のコメントの書き方についての珍しい本で、とても参考になった

水曜日, 12月 05, 2012

二次募集

 名古屋大学大学院情報科学研究科では第二次募集を行います。複雑系科学専攻の募集人数は若干名で、口述試験および外部英語試験の点数(TOEICやTOEFLなど)で選抜が行われます。(詳しくは募集要項を確認のこと)願書の受付は、平成25年1月9日から16日となっています。
 私の研究室でも大学院性を募集していますので、コミュニケーションの複雑系科学に興味のある方は研究室訪問にお越し下さい。(メールアドレスは募集要項に記載されています)どんなことを研究しているのか、どんな風に研究しているのか、などについて詳しくご説明します。研究内容はここここも参考にして下さい。
 やる気のある方は大歓迎です。

火曜日, 12月 04, 2012

ペーパーレスはエコ?

 スマートフォンやタブレットが普及し、ユビキタスが提唱された頃の夢は、かなりの部分が現実のものとなった。クラウドのおかけで、ユーザはデータの物理的所在など気にせずに、保存したりやり取りしたりできる。bitはいわば万能通貨みたいなもので、電子化された情報は変幻自在である。
 これまで紙媒体で配られた情報も、ディジタル化して配布すれば、紙代も輸送コストもカットできるのでエコだと言われる。明細書の類いはほとんどが電子化された。名大では給料明細はすでに電子化されている。本も新聞もどんどん電子化されている。しかし、全てペーパーレス化することが本当にエコなのだろうかと常々疑問に思っていた。
 そのことに関する記事がCOURRiERで紹介されていて興味深かった。実は、ユーザがどんどんアップするデータを保存するために、巨大なデータセンターではとてつもない電力を消費しているという。待機電力だけでも大変なものだ。Facebookの消費電力は6000万kW、Googleは約3億kW、そして全世界のデータセンターの合計は約300億kW(原発約30基分)にもなるそうだ。
 重さをもつ紙と持たないbit、どちらにも一長一短あるわけなので、ベストなバランスを考え、共存の道を探るのが懸命のように思える。

  

木曜日, 11月 29, 2012

初奈良

 奈良女子大学で開催された動物行動学会に参加して、ポスター発表をしてきた。(下がそのポスター。線が透けてしまっている...)発表内容は論文になった「鳥の複雑なさえずりの進化的デザイン」。いくつかの学会でこの研究を発表をしてきたが、動物行動学会で話すのは初めて。
 いつものごとくアウェイな感じだったが、知人やネットワーク分析に興味のある研究者が聞きに来てくれた。近頃はデータ解析のアドバイスを求められることも多くなり、そろそろ若手から中堅の研究者として成長しなければと思った。
 奈良はちょうど紅葉が見頃で、学会の後、東大寺の大仏や奈良公園の鹿を見に行って来た。せんべいになど見向きもしない鹿がたくさんいた。鹿も飽食の時代だ。
 名古屋から奈良へは電車でも行けるが、高速バスだと2時間半ぐらいでリーズナブルに行ける。そして、奈良から大阪や京都へは1時間もかからない。今度行くときはもっとゆっくりしたい。

 

火曜日, 11月 20, 2012

iPad mini

 Ratinaディスプレイモデルが発売されたら買おうと思っていたのだが、誘惑に負けてiPad miniブラックの32GBモデルを買ってしまった。[Link] 根っからのAppleファンからは酷評されている製品だが、大きさや持った感触や軽さが丁度いい。電車の中やカフェで使うのには通常のiPadよりminiがいい。高かったが満足している。
 そして携帯用のBluetoothキーボードも買った。ネットとでいろいろ調べて評価が高かったFeedom i-Connexというのにした。[Link](僕が買ったのはi-Connex 2)。折りたたみ式の割にはキーが打ちやすいし、iPad用のボタンもあるので、iPad miniにつなげて使うには便利。最近、新しい飛行機はエコノミークラスでもUSBポートがついているので、iPad miniとこのキーボードがあれば、給電しながらずっと書き物ができる。(注: シンガポール航空の座席のUSBでは給電できなかった。その代わり座席に電源があった。)
 もっとも、飛行機の中で論文など書いたためしがないが。

 

木曜日, 11月 15, 2012

早いもので...

モモフクのラーメン(昼メニュー)
 NYから帰国してもう1週間が過ぎようとしている。朝3時に起床して書類仕事をし、9時にホテルを出てゼイバーズで朝食。セントラルパーク近くのCoffee Beanでモーニングコーヒを飲んで、さらにHunter Collegeまで歩く。そして、日が暮れるまでOferのラボで仕事をし、Columbus CircleのWhole Foodsで夕食をとって、散歩しながらホテルに帰る。そんな生活も充実していて楽しかった。
 高い旅費を使って来ているのだから1秒も無駄にすまいという気持ちがなせる技なのか、1日がとても長く感じた。日本にいるとするすると抵抗感なく時間が過ぎてしまう。要は気持ちの持ちようなのだろうが。(カイロス時間)あの集中力と緊張感を。
 今回のNY滞在で悔やまれるのがラーメンを食べたこと。以前テレビで紹介していたが、今、NYではラーメンが大ブーム。(LAもそう)写真はその火付け役と言われるモモフクのラーメン。普通の醤油ラーメンが14ドルもする。チップを入れるともっとだ。上のトッピングは白菜の漬け物。うまからず、まずからず、うーん。

土曜日, 11月 10, 2012

「現れる存在」が発売されました

 翻訳のプロジェクトが立ち上がったのが2009年。確か僕がUCLAに行く前だった。そして、担当した9章の下訳を仕上げたのがその年の夏で、夕食後、書斎で毎日2時間ぐらいずつ翻訳の作業したのを覚えている。(むちゃくちゃ大変だった...)そして、2010年の春から夏にかけて、プロジェクトのメンバーが集まって、時にはSkypeで、議論しながら互いの訳をチェックした。2010年の夏合宿でも議論が行われた。本の内容の難しさから、翻訳の作業は困難を極め、一時は本当に出版にまでこぎ着けるのか不安になった。
 2011年3月に、著者のアンディー・クラーク氏が来日し、東大駒場キャンパスで講演を行った。(残念ながら僕は参加できなかった)しかも、あの大地震の当日にだ。そのときの講演と議論が、この本の付録として収録されいる。そして、池上さんの素晴らしい解説も収録されている。
 最終的に、先輩の森本さんと師匠の池上さんが大変な監訳作業を成し遂げ、この「現れる存在」がようやく完成した。東京の書店にはもう並んでいると思う。
 身体性認知科学を志す人はにはぜひ読んでほしい本だ。内容は決して優しくないが、研究のヒントが詰まったとても良い本だと思う。僕自身、翻訳を通じて多くのことを勉強させてもらった。



日曜日, 11月 04, 2012

格差のNY

 共同研究のためにNYに来ています。ハリケーンの影響で公共の交通機関が全て運休している中、ホテルに到着できるのか心配していましたが、JFKからはシャトルバスで意外とすんなり行けました。しかし、マンハッタンの機能はまだ完全には回復しておらず(セントラルパークは封鎖中、南部の一部はまだ停電中)、サンディーの猛威の爪痕がまだ至る所に残っています。[Link]
 2年ぶりにNYに来て感じたことを何となく書いてみます。
  • ニューヨーカーとツアリスト
    ハリケーン直撃の直後だというのに、観光客がめちゃめちゃ多い。日本人はあまり見かけないが、ヨーロッパからのカップルや家族連れをよく見かける。そんな中、マンハッタン南部に住む友人は、停電が続いているため、別の友人宅へしばし家族で避難するという。
  • 富める者と貧しい者
    どこのスタバにいっても長蛇の列。みんな決して安くないマフィンとラテを躊躇なく注文して、席があくのを待っている。一方、店の外では、ぼろぼろの衣類を着て寒そうにしている人たちが、小銭を下さいと紙コップをシャカシャカさせている。
  • 建築物の新旧
    僕が泊まっているホテルはネットで見つけた格安ホテル。[Link] それでも1泊1万円ぐらいはするのだが、とにかく不満。風呂とトイレは共同。冷蔵庫は壊れていて何かくさい。テレビもポットもない。壁も天井も薄いので、話し声や足音が聞こえてくる。一方、コロンブスサークルにある建物やMOMA、五番街にある建物は何と美しく機能的で立派なこと。
 何をとっても良くも悪くも「平均的」な日本とは違い、極端な凹凸と厳然たる差が存在するNY。どちらが好きかは好みの問題だが、とにかくNYではアクティブでないと生きていけない。

木曜日, 10月 25, 2012

あと1本

 UCLAでやった仕事がPLoS ONEに出てから1ヶ月が過ぎた [Link]。ここまでのところ、852回の閲覧があって、実際に論文をダウンロードした人は99人(あと1人で記念すべき100!)。ダウンロード率は13.18%だ。コメントなどの反応は0。
 オンラインのジャーナルでこの程度なので、そうでないジャーナルだったらほとんど読まれもしなかったかもしれない。論文を書く人は(本当に書く価値のある論文なのかは別として)山ほどいるが、読む人はほとんどいない。それはまごうことなき事実。大量の論文の中にあってもキラリと光るような論文を書きたいものだ。インパクトファクター云々ということではなく。

2012/10/24のスナップショット


火曜日, 10月 23, 2012

ムコドノ

たまたま見ていたニュースで入園料が無料と知り、東山動植物園に行ってきた。ここは最近、ムコドノ脱走したことがニュースとなっていた。
 案の定、園内は親子連れでものすごく混雑していた。お目当ては、子ライオン(ソラとステラ)の兄弟。写真は母ライオンが子供を気遣っているところ。やんちゃで、母ライオンの後ろをずっとくっついて歩いていた。
 スカイタワーも無料だったので、40分ぐらい待ったが、展望台に上った。市内を一望できる絶景。レストランもあるので、今度は夜景を見に来たい。
 帰りは本山でカフェったが、雰囲気のいいカフェがたくさんある。ちょうど珈琲を飲んでいた頃、ムコドノは御用となったようだ。

月曜日, 10月 08, 2012

祈っては食べ、祈っては食べ

 久しぶりに文字通りの三連休をとった。天気も暑過ぎず寒過ぎずで、絶好の行楽日和。熱田神宮八事山興正寺有松など、名古屋市内の名所を散策してきた。
 熱田神宮は三大神宮の1つで(他は伊勢神宮と明治神宮)、来年、創祀(そうし)1900年を迎える。お宮参りや七五三の家族連れがたくさん訪れていた。広大な敷地内に宮きしめんの店があって、あっさりしていておいしい。近所にひつまぶし発祥の地と言われるあつた蓬莱軒もあり、この日も行列ができていた。
 八事山興正寺もまた古いお寺で、1808年の建立の五重塔は国の重要文化財に指定されている。実は八事へはカフェ目当てで行ったのだが、あまりいい店に出会えず、興正寺前のたこ焼き屋さんで遅い昼食を食べた。たこ焼きを4個もおまけしてもらった。
 そして今日は、自転車を30分ほどこいで有松へ行き、古い町並みを見てきた。ここは有松絞と呼ばれる染め物が有名で、写真のような古い建物が保存されている [Link]。近くの八幡様でお祈りをして、カフェった。
 祈っては食べ、祈っては食べの三連休。それもまたよし。

熱田神宮の本宮





















八事山興正寺の五重塔

水曜日, 10月 03, 2012

進捗感

 前のプロジェクトで始めた研究の論文を書き上げた。共著者からはよく書けているとのコメントをもらった。まだデータを一部解析中だが、これが終わったら英文校閲に出して、再チェックして投稿ということになる。ここ数日は、日に日に論文が良くなっているのを感じながら、集中して執筆できた。こうなると楽しい。
 ここに来るまでが大変だった。特に8月は、データをまとめる方針がたたず、路頭に迷っていた。日々、進捗感がないのというのは辛いものだ。時間はたっぷりあるのに研究も論文も1ミリも進まない。しかし、TwitterやFacebookを見ると、知人はどんどこ論文を出していく。これが大きな焦燥感を生む。自分の能力を疑ったりもした。
 しかし、ここで投げ出したら負け。課題を見失わず、1つ一つていねいに対処していく。進捗感が感じられないときこそ、日々、コツコツと努力することを大切にしたい。
 

火曜日, 9月 25, 2012

論文が出ました

 研究者にとっては待ちに待った日。先月、受理通知が届いたPLoS ONEの論文が出ました。2年以上かかって苦労した「作品」なので、とてもうれしいです。
 PLoS ONEはオンラインで誰でもフリーで論文が読めるので、ぜひ多くの人に読んでもらいたいです。出版して終わりではなく、いろんな人の反応が見れるのが、オンラインジャーナルのいいところ。(出版料金が$1,350(当時のレートで108,035円)もかかるのはお財布に痛いですが)
Sasahara K, Cody ML, Cohen D, Taylor CE (2012) Structural Design Principles of Complex Bird Songs: A Network-Based Approach. PLoS ONE 7(9): e44436. doi:10.1371/journal.pone.0044436

月曜日, 9月 24, 2012

アウェイ

 Y先生に依頼されて、とある研究会で発表してきた [Link]。僕の研究の場合、どこにいってもアウェイ感がするのだが、特にこの研究会はそうだった。発表はある程度うけたと思うが、今ひとつ感触がない。
 この研究会の人たちは、数学的な枠組み作りがしたいのであって、現象を心から理解したいわけではないらしい。マインドセットが違う。自分の根っこにある考え方が物理や複雑系なので、現象置いてきぼりで、数式をこねくり回す感じがなじまない。もちろん、僕も研究に機械学習を使うこともあるのだが。僕にとっては現象の本質に迫ることこそが大事で、数学は道具なので、適切なものであれば方法は何だっていい(と思っている)。
 とはいえ、この研究会で話されているような学習アルゴリズムにもある程度精通した上で研究を俯瞰したいので、ちゃんと勉強しないと。今週中には論文仕上げなければならないので、研究をまとめる良いきっかけにもなった。 

土曜日, 9月 08, 2012

アンプラグド

路考茶
 アメリカから帰国し、夏期休暇と帰省も終え、また名古屋に戻ってきた。引っ越して3ヶ月しか経っていないが、ここ滝ノ水はすっかり我が家という感じがする。そして自宅だとぐっすり眠れる。
 さて、頭を整理して自分と向き合うのは、ラボではなく、やはりカフェがいい。僕にとっては。大学に広い居室をもらっているのに何だが、ずっと同じ場所にいると頭も気持ちも煮詰まってくる。カフェの適度な雑音とある種のハプニングが程よく心に働きかけ、緊張が解かれるのかもしれない。あるいは、四六時中、ネットにコネクティッドな状態から解放され、ソーシャルな露出からも切り離された「アンプラグド」の状態になると、自分の「中の声」に気づきやすくなるのかもしれない。(WIFIルータは家に置いてきた。嘘、忘れた。)
 今日は、新しく開拓した「路考茶」というカフェでこの文章を書いている。落ち着いた雰囲気のお店で、白髪のマスターが一人で切り盛りしている。お店は滝ノ水が発展する前からあるそうで、今年で22年だそうだ。
 もう少しばかり考え事をして、奥さんに頼まれた牛乳を買って帰ろう。

土曜日, 9月 01, 2012

ソーラー充電

Volcano union inn
 全日程を終え、無事帰国した。UCLAでChuckと議論をした後、4日間で、5号線を北上してMartinのいるボルケーノまで行き、101号線をひた走ってLAに戻った。これだけ長距離のドライブは初めてだ。(写真はボルケーノで泊まった宿 [Link]。雰囲気も料理も素晴らしい。)
 二人と会うのは2年半ぶりだったが、二人ともますますアクティブになっていた。メールではなかなか伝わらないことを議論することができ、また、フィールドにも行けたので有意義だった。次回訪問は来春になると思うが、次の方向性が見えた。
 この後、夏期休暇をとって帰省する。そして、いよいよ2012年度の後期。9月は招待発表や書かなければならない論文を抱えていて、ハードな月になりそうだ。また10月にはニューヨークに行く予定で、これも論文をまとめなければならない。
 カリフォルニアの太陽でたっぷり充電できたので、きっと乗り越えられる。

土曜日, 8月 25, 2012

2年ぶりのLA

 力強い日差しと乾いた風、青い空に伸びるパームツリー。この開放的な場所に住んでいたのだった。およそ2年ぶりにLAにやってきた。
 迎えに来てくれた友人の車から、自転車であちこち出かけていたあの頃の記憶を重ねつつ、変わってしまった場所の情報を上書きしつつ、景色をせわしく眺めていた。しかし、つい先日までここにいたかのように記憶ははっきりとしていて、「久しぶり感」がないことに驚いた。
 今回の出張の目的は、UCLAの共同研究者と今後の研究について議論し、野外調査を実施することだ。残念ながら、この時期はお目当ての鳥のさえずりはあまり聞かれないそうだが、次回に備えて生息地域の下調べをしておく必要がある。また、サウンドスケープの他の住人たちのさえずりも記録しておきたい。
 UCLAでやった最初の仕事がようやく論文になり、それをもとに次の一歩を踏み出そうとしている。ここに来る前は、様々な課題を抱えて頭がパンクしそうだった。しかし、この開放的な空間にいると、そんなことはちっぽけな悩みに思えてくる。答えは単純にして明快。やればいいだけのこと。
UCLAの新しいLife Science Building

日曜日, 8月 19, 2012

徳重でカフェる

 高円寺には素敵なカフェがたくさんあって、休みのたびに出かけていたものだった。名古屋に引っ越すことになり、コメダ珈琲は知っていたものの(今やどんどん東京に進出している)、他にお気に入りのカフェができるかしらと思っていた。しかし、それは杞憂だった。
 以前紹介したカフェ・リリアンを含め、徳重周辺には特徴あるカフェがいろいろある。お盆休みにはカフェ ダウニーに行ってきた。ここはカリフォルニア・スイーツが楽しめるお店で、外観もLAにあってもよさそうな感じ。イチジクのケーキ [写真] を頂いたが、味が日本風にアレンジされていておいしい。実は今週、2年ぶりにLAに行くのだが、よく通っていたアマンディーヌを思い出した。絶対再訪する!
 今日行ったリグノーサカフェもお洒落で良い雰囲気。中二階のソファーの席で、ゆっくりとスイーツとアイスコーヒーを楽しんだ。休日は結構混むようなので、予約をしてから行った方が良いかもしれない。

ダウニーカフェ

リグノーサカフェ





火曜日, 8月 14, 2012

犬山城とお伊勢参り

 義兄が遊びに来たので、車で外出して来た。一日目は犬山城 [写真]。犬山城は現存する国宝の天守4つの中で最古(松本城には去年行った [Link])。それほど大きくないのですぐに最上階に上れ、外に出て景色を眺めることが出来る。ベランダ(とは言わないだろうなw)に傾斜がついていて、滑りそうでちょっと怖い。信長の時代、武将たちもここから濃尾平野を見下ろしていたのかと思うと感慨深い。
 二日目はお伊勢参り。名古屋からだと約120kmなので、高速道路がすいていれば2時間かからないが、この日は帰省ラッシュや事故などで大渋滞になり、4時間かかった。そして刺すような日差しと猛暑。お参りは伊勢神宮の内宮(ないくう)だけにした。シルバーカードが貰えそうな樹齢の杉の木陰の道を歩き、正宮で家族の健康と幸せなどを祈った。帰りにおかげ横町をざっと見て、赤福氷を食べた。今度は秋に訪れて、もっとゆっくりとお参りしたい。
















犬山城から見た木曽川





















おはらい町通り

金曜日, 8月 03, 2012

七度目の正直

いやー、長かった、そして辛かった。UCLAでやった研究の論文がようやく受理されました。2年以上かかってしまいました。さえずりの構造原理をネットワークで定量化する手法の論文で、オオムジツグミモドキ(California Thrasher)の複雑なさえずりにスモールワールド性があることを初めて示しました。
 手法の論文なので、手法のアイディアが査読の焦点になるはずなのですが、解析例が一個体しかなかったため、結果が鮮やかでもデータ不足ということで、問答無用で却下されるのがほとんどでした。そもそも、ネットワークとさえずりの複雑さを関係付けて議論した論文なんて(これまでに)ないので、査読者の選定や査読にすごく時間がかかりました(1年近く音沙汰無しということもあった)。
 最初はNSPを頭文字にもつ有名雑誌に投稿しましたが、即撃沈。これは当然ですが。そして、それに次ぐ雑誌に出して、今度は査読にはまわるものの先程の理由で却下。一誌は、査読者はポジティブなコメントで、直せば通るはずだったのに、副編集長が反対して却下。結局6誌から振られました。そして七度目の正直で、PLoS ONEに受理されました。 今回は幸運にもデータが手に入ったので、解析例を追加できたのが受理に大きく影響しました。もっと早くにデータがあったならば、こんなに苦労しなかったのに。。。
 間違いなくこれまでで一番の難産となった論文ですが、取りあえずはホッとしています。ぜひ多くの人に読んでもらいたいです。

日曜日, 7月 29, 2012

カフェ・リリアン

 先々週の涼しさはどこへやら、先週の名古屋はめちゃめちゃ暑かった。そして、今週も猛暑が続く模様。36℃を超えた土曜はせっかくの休みでしたが、クーラをかけて家でだらだらとしておりました。
 その反省で、今日は午前中に自転車で徳重へ出かけて、カフェ・リリアンというお店でモーニングを食べて来ました(写真はお店の入り口。なぜか塾の看板が店の前に)。
 僕はタマゴサンド、奥さんはハムサンド(何と生ハム!)のモーニングで、ドリンク付きで500円。トーストはもちろん、コーヒーも美味しいし、雰囲気もいいし、とても気に入りました。
 平日は鬼のようにモリモリ研究をして、週末はカフェでモーニングをとりながらゆっくりと過ごす。こういうメリハリのある生活を心掛けたいですね。

日曜日, 7月 22, 2012

有り難くないアリガタバチ

引っ越してからしばしば畳の部屋で蟻のような虫を見かけ、古い官舎だから仕方ないかと思っていた。しかし先々週からこの虫を頻繁に見かけるようになり、それと時を同じくして、体のあちこちに虫に刺されたような跡ができるようになった。そしてこれが結構かゆい。
 妻がネットで調べたところ、どうやらこの虫は蟻ではなくアリガタバチという蜂で、畳に巣食うシバンムシに寄生するそうだLink。シバンムシは畳や食材を食い荒らすので害があるが、人を刺したりはしない。一方、アリガタバチはシバンムシを退治してくれるが、人を刺す。
 バルサンを炊いても効果がまったくなかったので、畳屋さんに寝室と和室のすべての畳を高温乾燥してもらった。これでシバンムシとアリガタバチ、もちろんダニなどは死滅する。全部で25,000円ほどかかったが、それ以後アリガタバチは見なくなり、さされることもなくなった。ただ畳屋さん曰く、アリガタバチは外から飛んでくるので、また発生することもあるそうだ。有り難くない蜂さんにはお引き取り願いたい。

火曜日, 7月 10, 2012

椅子

肩こりや腰痛は職業病とはいえ、ここのところの凝り方はひどい。月に一度、鍼灸院で鍼を打ってもらうとしばらくは楽になるが、その効果もずっとは続かない。長時間、猫背でいることが根本的な原因なので、それを改善しないといけない。
 そこで、長い研究人生の苦楽を共にする椅子を2つ購入した。1つは、アーロンチェア。むちゃくちゃ高いがものが違う。自分のしっくりくる高さ、角度、堅さに調節すれば、長時間座っていても疲れない。一日のほとんどはこの椅子で過ごす。
 論文を書いたり、プログラムをしている時は、どうしても前屈みになっていることが多いので(気づくとそうなっている)、それを矯正すべくバランスチェアも買った(まだ届いていない)。先月、大須の家具屋さんで出会ったヴァリエールの赤に一目惚れした。この椅子に座ると自然と背筋が伸びるので、猫背にはなりにくい。
 これで良い仕事がばんばん出来るなら、決して高くはない。


p.s. バランスチェアは現在品薄のため、入荷は8月下旬になるとのこと。



日曜日, 7月 08, 2012

スパムのお詫び

7/6に僕のGoogleのアカウントが一時ハックされ、連絡先に登録されていた方々にスパムメールが出回ってしましました(南アフリカからアクセスした形跡がありました)。すぐにアカウントは凍結され、今は復旧しています。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。スパムメールには返信なさらぬようお願いいたします。
 そもそもの原因は、Googleを装ったメールのリンク先でうっかりとアカウントとパスワードを入力してしまったことです。その画面がGoogleと酷似していたため、気づきませんでした。
 このような事態が発生すると、多くの方にご迷惑をかけ、信用も失いかねません。スパムが出回るのは一瞬ですが、それを訂正するのは容易ではありません。さらに僕の場合、アカウントが復旧してもGmailのデータは完全に消されていました。バックアップがあったので、ある程度は回復できましたが。
 高い勉強代を払ってしまいました。今後は二度とこのようなことがないよう対策し、気をつけます。改めてご迷惑をおかけした皆様にお詫び申し上げます。

木曜日, 7月 05, 2012

種をまこう

論文を再提出し、少し締切りを過ぎてしまったが、行動生物学事典の原稿も提出した。反応が返ってくるのはしばらく先だ。
 やれやれと家に帰って来たら、人工知能学会誌が届いていた。今月号の特集「人と環境に見る高次元データフローの生成と解析」に僕の論文(「大規模データに基づく動物行動学の新展開」)が掲載されている。多くの人に読んでもらいたい。
 学会誌をパラパラと中をめくってみると玉石混交ではあるが、面白い研究もたくさん紹介されている。最近、新しいことに手を出すことにやや臆病になっていたのだが、博士で分野転向したあの頃の勢いを思い出して、今こそ新しいことを吸収かつ批判的に検討し、どんどん表現して行きたい。
 種をまこう。僕の場合、みなさんよりも収穫の時期が遅いようだが、熟した果実が出来ればそれでいい。

土曜日, 6月 23, 2012

休日らしい土曜

同じ講座の鈴木さん一家と晩御飯をご一緒するので、近所で気になっていた「ラミ・ドゥ・バニーユ」というケーキ屋さんにお土産を買いに行った。ショーケースには上品な色使いのケーキやお菓子が並べられていて、一目で当たりだなと思った。お子さんも食べられるものをと思い、スティックケーキの詰め合わせを買った。店内は狭いがイートインスペースもあるので、今度はここでカフェろう。
 晩御飯は、日進市にあるマ・メゾンという洋食屋さんに連れて行っていただいた。とても雰囲気の良いお店で、僕と妻はお店の看板メニューの釜焼きハンバーグを注文した。コースメニューが2000円ぐらいとリーズナブルで、とても美味しかった。このお店は名駅の地下街にもあるそうです。
 鈴木さん一家は、ちょうど僕らと入れ替わりでUCLAに行かれていたので、LAの話で盛り上がった。久しぶりに休日らしい楽しい土曜日を過ごした。

木曜日, 6月 21, 2012

帰り道

すっかりブログの更新が滞ってしまいました。僕は元気にしています。一昨日はすごい台風でしたが、名古屋の地下鉄は止まることなく無事家に帰れました。そして昨日は、27度近くまで気温が上がりましたが、僕の居室は6Fで風通しも良いため、エアコンなしでも過ごせました(昨今の電力事情のため、名大でもエアコンは集中制御され、もうすぐこちらで勝手に温度設定を変えることは出来なくなります)。
 ようやく懸案事項の1つだった解析と論文の修正が終わり、共著者に見てもらうためにメールで送りました。コメントをもらって直せば、何とか締め切りまでには再提出できそうです。さて、後は依頼されていた原稿です。分量はそれほど多くありませんが、いい加減なものを書きたくないので、しっかり文献や資料も調べないと。
 写真は大学から地下鉄の駅に向かう途中。遠くに見えるのが豊田講堂です。

火曜日, 6月 05, 2012

着任しました

6/1付けで名古屋大学大学院情報科学研究科(複雑系科学専攻 創発システム論講座)の助教として着任しました。これまでお世話になった方々に心から感謝いたします。そして、名古屋大学の関係者の皆様、これからお世話になります
 こちらに来たばかりでバタバタとしていて、まだ集中できる感じではありませんが、今週中にはギアをトップに入れたいと思います。ようやく自分の裁量で研究できる身分になり、自分の部屋もいただいたので、納得いく良い仕事をしたいと思います。
 まずは今月末までに再提出しなければならない論文、そして、行動生物学事典の原稿を必ず仕上げます。その後は、前のプロジェクトの論文です。これらが片付けば、また次の展開は自ずと見えてくるはずです。


火曜日, 5月 29, 2012

終わりなき旅

1年2か月お世話になったプロジェクトを離れることになり、昨日が最終出勤日だった(今後も分担研究者として参加するのだが...)。短い間だったが、数理科学のいろいろな研究者から刺激を受けることができて有意義だった。価値観の相違もまた思い知らされた。
 まだプロジェクトの仕事の論文が書けていないので、早くこいつを納得のいくレベルにまでもっていかないと。6月はいろんな締切りが重なっていてかなりきついが、必ず乗り越える。
 最近はミスチルの曲をヘービーローテーションで聞いて勢いをつけている。特に「終わりなき旅」は僕の背中を力強く押してくれる。
閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
「きっと きっと」って 僕を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅
慣性がついたらこっちのもの。 あとは集中力が続く限り頭をフル稼働させるだけ。

金曜日, 5月 18, 2012

36周

僕が生まれてから地球が太陽の周りを36周しました。気持ちはまだ大学生のつもりなのですが、時が経つのは早いものです。こころところ慌ただしいスケジュールで、時間がどう過ぎたのかもわかりません。今週はプロジェクトの国際会議があったので特にです。比較的余裕があった先月のうちに、もっとがんばるんだったと反省することしきりです。
 さて、来週はもっとハードになるのは必至です。書類もいろんな締め切りもどんどん迫っています。覚悟してこの心臓破りの丘を超えますかね。きっとその向こうには素晴らしい景色が待っているはずです。

土曜日, 5月 12, 2012

茶色いグルメ

2泊3日で名古屋へ行ってきた。旅費を抑えたかったので高速バスも考えたのだが、昨今のバスの事故が不安だったのと、実は新幹線代とホテル代が込みのパックの方が割安だったのでパックにした。ちなみに僕と妻の2人、往復の新幹線代と2泊のホテル代込みで、合計44,000円とかなりお得(新幹線はこだまにしたので、東京−名古屋間が3時間かかったが)。
 用事があったのでほとんど観光はしていないが、名古屋グルメはしっかり堪能してきた。写真は「世界の山ちゃん」の手羽先(このお店は高円寺にもある)、「いば昇」のひつまぶし、「山本屋本店」のかき揚げ入り味噌煮込みうどん。全体的に茶色い。しかし味は抜群。今回はコメダ珈琲には行けなかったが、最近は東京にもあるし、また今度。
 泊まったホテルが錦三丁目にあったので(ここは名古屋最大の歓楽街で東京でいうところの歌舞伎町)、昼は閑散としているが夜は文字通り不夜城だった。景気のいい人たちや訳ありの人たちがたくさんいて、現実と虚構が混じった独特の空気が漂っていた。
 名古屋は程よく都会かつ程よく田舎で、住みやすそうですね。

金曜日, 5月 04, 2012

GW GW GW

大事なことは三回言います的なタイトルだが、今年のGWは休まず仕事をする。論文という二文字が漬物石のように重い。今のプロジェクトの仕事をまず論文にしなければならないし、major revision(大幅修正)で帰ってきた論文も60日以内に再提出しなければならない。どちらも更なるデータ解析が必要だ。ああ...orz。
 ここまで切羽詰まると、唯一の楽しみはおいしい食事と珈琲。今日の晩ご飯は、高円寺B級グルメの王者「天王」で、キクラゲ・ニラ卵の炒め物定食だった。650円とは思えぬ味とボリュームで大満足。生姜醤油ラーメンもうまい。
 この年季の入った看板を見ると、店に入るのがためらわれるかもしれないが、味は見かけによらない。研究者もまたしかり。

日曜日, 4月 15, 2012

石神井公園

石神井公園へ初めて行ってきた。近くにこんなに自然が豊かで素敵な公園があったなんて、今まで行かなかったのがもったいないくらいだ。写真は野鳥や生態系が保護されている三宝寺池。
 もう桜はほとんど散ってしまっていたけど、BBQや花見をする団体、写真をとる人、絵を描く人、遊具で遊ぶ親子、犬や猫の散歩をしている人、午後の公園にはたくさんの人がいて賑わっていた。暑すぎず寒すぎず、散策にはちょうどいい季節だ。(花粉が飛んでいることを除けば)
 僕らは上井草駅から徒歩だったのでかなり歩いたが、駅からバスも出ているようだ。ただそのおかげで、途中でたまたまケーキの有名店を発見して(お菓子の家ノアというお店)、お茶をした。妻が食べたチョコのケーキも、僕が食べたモンブランも絶品。道草をするのもまた散策の楽しみ。


火曜日, 4月 10, 2012

夜桜

落ち着いて桜を見ることができるのは本当に何年ぶりだろう。気がついたら花粉症になっていて、ばたばたしているうちに桜が咲いてあっという間に散ってしまっていた、というのが僕の例年の春だった。
 明日は雨が降るというので、今晩が今年の桜の見納めかなと思い、散歩がてら近くの公園とその付近の夜桜を見てきた。自宅の桜をライトアップしている家があって、とてもきれだった(写真)。日本人にとって桜は特別な花なのだなとつくづく思う。
 公園に行く途中、お気に入りのカフェ、サントが閉店したことを知ってがっかりした。そして公園近くで、耳の小さい野良猫に再会してほっこりした。春というのは複雑に感情が交差する。


木曜日, 4月 05, 2012

若手B

この2年はやることなすことまったくうまく行かず、本当に辛い時間だった。何度も心が折れかけた。それでもくさらずに諦めずに自分を信じてやってきた。たとえ人が何と言おうとも。
 そんながんばりが報われるような出来事が今日また1つ。若手Bという科学研究費助成金の内定通知が届いた。3年間で350万円、申請課題を遂行するには十分な額だ。もちろんこれは税金から出ているお金なので、研究のために有効に使わせていただく。何よりも、申請課題が研究補助に値すると評価されたことが嬉しい。
 優れた研究計画をたて、研究資金を自前で調達し、自らの責任において研究を遂行して成果を論文として発表する。これは自立した研究者が回すべきサイクル。久しぶりにそのサイクルの中にいる。

火曜日, 3月 27, 2012

春よ2

自転車を飛ばしてラボへ向かう途中、遠くからシジュウカラの歌声が聞こえてきた。「ツピツピツピツピ...」春が来たのだなと感じる瞬間だ。
 例年この時期になると、期待と不安が入り交じった複雑な気持ちになる。「今年はあれがしたい、これがしたい」というやる気が冬眠から目を覚ますのと同時に、「昨年はあれができなかった、これもできなかった」という後悔の木枯らしが吹く。スーパーマンじゃないので、自分を信じて1つ1つ丁寧にこなしていくしかない。
 ここ2年ぐらい自分に自信を失いかけていたが、ここに来てようやく事態が好転しつつある。目に見える形で。今こそJobsのこの言葉を胸に前に進もう。
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
(そして一番大切なこと、自分の心や直感に従う勇気をもとう。)
Everything else is secondary.
(そのほかのことは二の次でいい。)


火曜日, 3月 20, 2012

Evolangで京都へ

Evolangという国際会議で発表するため(有休をとって)京都へ行って来た。口頭発表が2つあったので準備が大変だったが、なんとか無事発表を終えた。手応えとしては、モデル研究の方がちゃんと聞いてもらえたかなと思う。鳥の歌ネットワークの話は、そもそも聴衆が少なくてちょっとがっかりだった。今回は招待講演がとても豪華だったので、学会自体はとても面白かった。次回は2年後で、場所はウィーン。
 学会後、妻が合流して2日ほど京都を散策した。京都駅からバスで1時間ほどの所にある、通称「鈴虫寺」と呼ばれる華厳寺に行ってきた。屋内にはその名の通り鈴虫が飼育されていて、「りーん、りーん」という声がひっきりなしに聞こえる。そしてここには、わらじを履いた珍しいお地蔵さんがあって、1つだけ願うと、それを叶えにお地蔵さんがやって来てくれるそうだ。願いよ叶え!小さいけれどとても見応えのある良いお寺だった。
 あとは、清水寺三十三間堂などを駆け足で巡った。久しぶりにとにかく歩いた。夜行バスでの移動はしんどかったけれど、良い思い出がまた1つ増えた。また紅葉の季節に来たい。


金曜日, 3月 09, 2012

進化言語学の構築

「進化言語学の構築」が出版されました。[Link] 僕は12章の「言語進化の動的理解-生物言語学と構成論的モデルによるアプローチ」を書きました。この原稿を必死に書いていたのが3.11のあたりでした。震災後の何とも言えない不安を抱えながら、自分にはっぱをかけて書き上げたのを覚えています。だから感慨深いものがあります。
 そして来週からはいよいよEvolang9。僕は、ワークショップと本大会で口頭発表が1件ずつあります。もっと早めに準備を始めたかったのだけれど、結局これからです。良い緊張感で望みたいと思います。楽しい学会になるといいな。
 学会後は妻も合流して、久しぶりに京都を散策する予定です(もちろん有休)。





金曜日, 3月 02, 2012

雨の日のカフェ

人生は思うにまかせない。昨日、スッキりす1位の運勢だった僕に、ガッカりすなメールが届いていた。うっ(泣)。
 先週からずっと働き詰めだったので、今日は休暇をとった。そして、重い腰を上げて確定申告をして来た。印税やら義援金やらを報告したところ、4000円ぐらい帰ってくるようだ。少しすっきり。申告はお早めに。
 その後、前回行ってすっかり気に入った、中野にある「small deli lab」というカフェに行った。こじんまりとしたお店ながら、屋内のデザインや雰囲気が素敵で、とても居心地が良い。お店の方もとても素敵。おすすめは本日のマフィンで、クリームを2種類選べる。今日は、サツマイモのマフィンにアイスクリームとヨーグルトのクリームにした。珈琲もすっきりとしたブレンドで僕は好きだ。
 珈琲をすすり、マフィンをほじほじしながら、共著者の論文をチェックした。確実に内容が良くなっている。感心しつつ、自分の論文も何とかせねばと思った。
 ポジティブ・シンキングとは、臭いものに蓋をして楽観視することではなくて、臭いものと対峙してその原因を探り、乗り越えていくことだと思う。そういうマッチョりすになりたい。

月曜日, 2月 27, 2012

春よ

暖かくなったなと思ったら、ここ数日のように寒さが戻り、春は足踏みをしているようだ。しかし、太陽の日差しからも目のかゆみからも、春はすぐそこまでやって来ているのだなと感じる。
 宣言通り、人工知能学会誌の原稿は仕上げた。いつも通り産みの苦しみを感じながら言葉をひねり出した。コンパクトだけど我ながら良いできに仕上がったと思う。翻訳の分担分も終わり、懸案事項は2つ減った。
 もうすぐ怒濤の3月だ。まずEvolangに向けてSimulationをやり直し、発表資料も作り、準備を万端に整える。今回のEvolangはワークショップでも発表することになったので、2つ口頭発表がある。(残念ながらチョムスキーの招待講演はドタキャンされてしまったようだ。)
 そして、プロジェクトの仕事もそろそろアウトプットを出さなければならない。「今年度になってから始めたばかりの研究です」なんて言い訳はもう通用しない。"Publish or Perish"(論文か死か)、これは雇われポスドクの宿命だ。ここでもう一踏ん張りできるかが勝負だ。春よ来い。

月曜日, 2月 20, 2012

書いて表現するということ

「書いて表現すること」について考えさせられることが多々ある。思想地図βや進化言語学の構築の原稿を書いたり、翻訳を手伝ったり、もちろん研究者なので論文を書いたりする。最近では、円城塔さんが芥川賞をとるというニュースもあった。
 文字が発明されて、書いて何かを伝えるという文化が始まり、グーテンベルグの活版印刷の発明以降にこの文化は爆発的に広がり、Webの普及で表現のインフレが起きた。もはや読み手をはるかに上回る書き手がいて、顧みられもチラ見もされない表現が溢れている。
 論文を書いているときも、ブログを書いているときもそうだが、少なくない時間と労力をかけて書いているこの表現は、誰の目にも留まらず、世界に一ミリの痕跡も残さないのではないかという不安に駆られる。文字を使っているのか、文字に使われているのかわからなくなる。
 しかし、そこでやめてしまったら負けなので、それでも書く。そして、今週はぜったいに、人工知能学会の論文を書き上げる。本物の人が読んだときにそれとわかるものを。

日曜日, 2月 05, 2012

鬼子母神散策

鬼子母神を散策してきた。(「きしもじん」と読む。実際は鬼のツノがない。)目白駅から徒歩10分程度で、明治通や目白通りなど交通量の多い道路から少し入った住宅地の中にある。ここだけ時代からとり残され、ゆっくりと時間が流れているのかしらと不思議な感じがした。そして、樹齢700年のイチョウの木に圧倒された。
 10円の賽銭では足りなかったかもしれないが、家族の健康、就職と子宝の祈願、福島の復興などなど、頼めるものは全て頼んできた。1つ願いが叶うたびに、追加のお賽銭をはずみますんで、なにとぞよろしく。
近くにキアズマ珈琲という良さげなお店があったけど、今回は満席で行けなかった。また今度。

木曜日, 1月 26, 2012

カフェ ネスカフェ

一昨年、書き物をするためにしばしば渋谷図書館を利用していた。ちょっと休憩しようとカフェを探したのだが、原宿駅周辺には落ち着ける店がなく、結局、若者に囲まれながらマックでコーヒーを飲んでいた。
 その当時はまだなかったのだが、久しぶりに原宿にいったら、Cafe NESCAFEができていた。開放的な雰囲気とおしゃれな内装がカリフォルニアっぽくてなかなよかった。電源もWIFIも無料で使え、長居するなら渋谷図書館よりだんぜんここがいい。
 ただ残念なことに、食べ物やコーヒーはあまり美味しくない。エビかつバーガーはまあまあですが、オムライスはお勧めしません。居心地の良さとの食べ物とのギャップがここまで大きかったカフェは珍しい。でも雰囲気は最高。
 煮詰まったらここまで来て仕事しようかな。

日曜日, 1月 15, 2012

A-NE CAFE

この寒さのため、最近はなかなか布団から出られません。特に週末は。昨日も昼ぐらいにもそもそと起き出して、午後になってからカフェ散策に出かけました。
 今回おじゃましたお店は、新高円寺にあるA-NE CAFE(アーネカフェ)というカフェで、もともと阿佐ヶ谷にあった評判のベーグルのお店がここに移ってきたそうです。[Link]
 スペースは広くありませんが、とても雰囲気が良く、書道アートの掛け軸などがセンスよくかけられています。カフェスペースには、おいしそうなパンやケーキ、サンドウィッチや焼き菓子などがあり、一階と二階に席にがあります。
 僕はレモンケーキとコーヒーをいただきました。このレモンケーキが甘酸っぱくて美味しくて、奥さんもはまったようです。また一つ高円寺のお気に入りカフェが増えました。

水曜日, 1月 04, 2012

あけおめ2012

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 昨年は大震災と原発の事故(人災!)があり、東北そして故郷の福島にとって大変な一年でした。しかし、先日訪れたアクアマリン福島ららミュウは活気を取り戻し、スパリゾートハワイアンズもこの2月に復活し、いわきの観光の要所は少ずつ回復しています。
 福島にぽっかりとあいてしまっ た「穴」は、塞がるのに長い年月がかかるのでしょうが、必ずや元通りに、いやそれ以上になると確信しています。
 今年はいい年にしたい!






















写真:ららミュウで出会ったアルパカちゃん

月曜日, 12月 26, 2011

寒い仙台で熱い議論

12/22, 23と2012年度第二回目の社会的知能発生学研究会が仙台で開かれた。今回は幹事補佐を仰せつかったので、スケジュール調整や講師打診、報告書の作成などの仕事をした。講師の選定には難儀したが、粘菌の研究でイグノーベル賞をとられた中垣先生など、ユニークな研究をしておられる方々に講演していただくことができた。僕も「情報生態系としてのTwitterネットワーク」というタイトルで話題提供をした。「知能」に興味をもつ様々な分野の研究者が一同に会して、ざっくばらんに議論できるのでとても有意義だ
 クローズドな会なので研究内容を詳細に書くわけにはきませんが、中垣先生の研究は既に論文と本になっているので、その一部を以下に記したい。(以下は、僕がまとめた報告書からの抜粋)

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 粘菌は神経系のない単細胞でありながら、不確定な環境でも適応的な行動を示すことが知られている。中垣氏らのグループは、真正粘菌モジホコリの変形体をモデル生物として、その適応的なアメーバ運動に関する情報処理の性質やメカニズムについて一連の実験を行っている。実験結果から、粘菌は迷路の最短経路を探す計算能力があることや、ダイクストラ法などのアルゴリズムとは別の形で多目的最適化を実現できることが示された。また粘菌は、周期的な環境変動を学習し予測することができ、迷いや個性と呼べるような性質をもつことが示された。さらに、それぞれの振舞いをもたらすメカニズムを解明するために、細胞生理学の実験事実に立脚した数理モデルが導入され、エサの輸送の流れに関する比較的単純なダイナミクスから、適応的な振舞いが生み出される様子が示された。
 このような単純な生物が示す適応的な振舞いは、知性の起源を考える上でとても重要であるとの議論がされた。また、粘菌のように物理運動が処理過程を担うよう情報表現とビット列による情報表現の違いは何か、複雑な生物の示す高次の知性(特に、社会的知性)とのつながりをどう考えるか、などの議論がなされた。


日曜日, 12月 25, 2011

クリスマス 2011

2011年のクリスマスがあっという間に過ぎようとしている。今年も奥さんが腕を振るい、キッシュとサラダ、クラムチャウダー、焼きたてのパンと鳥の丸焼き(これは生協)というディナーメニューだった。特に焼きたてパンが、香ばしくてほんのり甘くて美味しかった。
 そしてクリスマスケーキは昨年に続きラブリコチエ。少々お値段はするが、このボリュームとクオリティー。3層になっていて、甘過ぎない生クリームとイチゴがぎっしりで、とても美味しかった。
 クリスマスイブが終わると、一気に年越しムードになる。店の店頭にはサトウの鏡餅と正月飾りが山積みになっている。今年に別れを告げる前にできることをっと。



土曜日, 12月 17, 2011

区切り

今月の進捗状況報告が終わり、何となく自分の中では区切りがついた観がする。ここ2か月ぐらい研究の進む方向がぼんやりとしていたが、うんうんと悩んだ結果、少し頭が整理された。論文になりそうなテーマを3つ抱えているのだが、3月までにはそのうちの1つを形にしたい。
 Chuckたちとの論文は今週月曜に再投稿し、現在、審査中。レフェリーのコメントには全て答えられたし、だいぶ内容も洗練されたので、受理の吉報がほしい。理研時代からの宿題になっている論文も何とかせねば。
 ひつじ書房から出版される「進化言語学の構築」のために執筆した「言語進化の動的理解ー生物言語学と構成論的モデルによるアプローチ」は一回目の校正を終え、こちらは問題がなさそう。ああ、人工知能学会誌にも記事を書かねばならないのだった...。
 One thing at a time. 一歩一歩前へ進んで行こう。

木曜日, 12月 08, 2011

東京モーターショー2011

今年のモーターショーは幕張メッセではなく、東京ビックサイトで開催されている。義兄からチケットを安く買ったので、久しぶりに行ってきた(このために有給休暇をとった)。院生の頃、東京国際交流館に住んでいたので、実は、このあたりをよく自転車でサイクリングしていた。それ以来なので、懐かしい感じがした。
 平日とはいえ、企業の人、暇な大学生、コアなカーマニア、コンパニオン目当ての人など、来客数はとても多かった。きっと土日は混雑しすぎて、車を見るどころではないだろう。
 新生フェアレディーZがお目見えした頃と比べると、自動車に求めるものが随分と様変わりした。ショーの規模はだいぶ縮小され、全体的にエコカーの出典が多かった。特に、どの企業も電気自動車に力を入れているようだ。それから、きわどい衣装の女性コンパニオンが減り、かわってイケメンの男性コンパニオンが増えていた(いろいろな嗜好があるのだろう)。
 当然、例年よりスポーツカーの数が少なかったが、トヨタの86、マツダのTAKERI、スバルのBRZは、熱心に見入るファンが多く、僕も格好いいなと思った。スポーツカー以外では、SUZUKIのQ−Conceptという二人乗りの小型車がよくできるなと思った。
 今後、自動車という乗り物はどのように進化/深化していくのだろう。


ビックサイト入り口

トヨタの86


スズキのQ-Concept

金曜日, 12月 02, 2011

英語版

先日、思想地図βに掲載された僕の論考の英語版がWebで公開されました[Link]。こちらは無料でご覧になれます。鳥の音声は聞けないので、興味のある方はぜひGenron Assortというアプリをダウンロードして、package 001をお買い求め下さい。デザインもシンプルで素敵です。  12月。今年も残すところあとわずかです。懸案事項の論文を再投稿し(締切があるので来週中!)、ラボと研究会での発表を乗り切り、ばんばん研究も進め、悔いは出来るだけ残さず年を越したいものです。今年も我慢の年となりましたが、少しずつですが運は上向きになってきていると思います。

火曜日, 11月 22, 2011

研究室見学

高校生が研究室見学に来るということで、説明員の一人に選ばれ、自分の研究の話を10分にまとめて話した。理研にいた時は毎月のようにやっていたので、説明はもはや慣れっこだ。
 今日来たのは静岡の県立高校の学生で、みんな熱心にメモを取りながら話を聞いていた。僕が高校生の頃は、研究室訪問のようなイベントはなかったので、正直うらやましい。多感な時代に最先端の研究、特に数理モデルのことを知っていたら、もう少しまじめに数学を勉強したのに。
 研究者の前で発表するのとは違い、素直に関心を顔に出してくれるので、真面目な高校生の前で発表するのは楽しい。

木曜日, 11月 10, 2011

久々のオーラル

来年の3月に京都で開催される国際学会Evolang9に、口頭発表として採択された。タイトルは「Evolution of Small-world Birdsong Syntax: An Implication for Language Evolution」。ちなみこの学会の参加成績は次のような感じ。
  • Evolang5(ライプツィヒ)
    参加できず(投稿論文はリジェクト)
  • Evolang6(ローマ)
    口頭発表(若気の至り的なほろ苦いデビュー)
  • Evolang7(バルセロナ)
    参加のみ(提出論文はリジェクトされた)
  • Evolang8(ユトレヒト)
    ポスター発表(提出論文は1つポスターでアクセプト、もう1つはリジェクト。大会のプログラムがまずく、あまりポスターを見に来る人はいなかった。このときアイスランドの火山が噴火して、帰国できないのではとひやひやした。)
 今回はノーム・チョムスキーが招待講演でやってくる。その他の招待講演も豪華だ。彼の前で発表できたら嬉しいが、めっちゃ緊張しそうだ。僕の発表はUCLAでやっていた研究で、思想地図β vol.1の論考になったもの。
 まだこの研究内容と言語進化の関わりがちゃんと言えてないので、どのぐらい説得力のある考察ができるかが勝負だ。

水曜日, 11月 09, 2011

がんばれ、とらお!

 妻の実家で飼っている猫のとらちゃんが先週から具合が悪い。他の2匹の餌まで食べてしまうほどの食欲だったのに、今はなかなかご飯を食べてくれない。獣医さんに最初は糖尿病と診断されたのだが、糖尿病特有の食欲の旺盛さはない。心配だ。
 余談を許さない状況だが、昨日から少しずつ食欲が回復しているようなので、このまま順調に行ってほしい。
 男嫌いで、僕を見ると逃げ回っていた元気なとらちゃんに戻ってほしい。下の写真はまどろむとら。がんばれ、とら!病気になど負けるでない。






日曜日, 10月 30, 2011

テクノロジーとイノベーション

 久々に骨太の面白い本に出会えた。著者はテクノロジーの進化において収穫逓増(しゅうかくていぞう)というメカニズムが働いていることを指摘し、複雑系経済学の先駆けとなったブライアン・アーサー。
 テクノロジーとは何か。そして、それはどのように進化するのか。テクノロジーの進化理論を作るべく、著者の深い思索が展開されていく。
 大量データに圧倒される毎日を過ごしていると忘れがちだが、自分もこういう研究がしたくて複雑系に転じたのだった。読破しよう。



日曜日, 10月 23, 2011

そわそわ

 いつもこの時期はそわそわと落ち着きがない。科研費や論文の締め切りがあったり、がんばりも空しく悪い知らせが届いたりもする。腐っても何も良いことはない。
 ここまで何とかやってきたのだから、これからも何とかなるだろう。そう自分に言い聞かせて、眼前のことに集中することにする。さあ、明日からまた頑張るぞ。
 
 
 
 

土曜日, 10月 15, 2011

電子書籍になりました

 思想地図β vol.1に掲載された「鳥の複雑なツイートとその進化的デザイン」が電子書籍化されました。genron assortというアプリをダウンロードすれば、iPadやiPhoneで読めるようになります [Link]。package 001(350円)に浅子さんの論考とともに入っています。
 電子書籍版では、オオムジツグミモドキのさえずりを聞くことが出来ます。また、グラフがカラーになっています。アプリもシンプルで使いやすく、デザインが素敵です。
 この論考が多くの人にいろんなかたちで読まれることになり、著者としては幸せです。コンテクチュアズの皆様ありがとうございました。


木曜日, 10月 06, 2011

ジョブズ逝く

 彼の遺作となるiPhone4Sの発表の翌々日、ジョブズが亡くなった。今日のIT系のニュースではその話題で持ちきりだ。Appleの製品の魅力は彼の強烈な個性とセンスの賜物だ。これからのAppleはどうなるのだろうか。彼の意志を引き継ぎつつ新しい方向性を見せてほしい。
 以前ブログにも載せた彼がスタンフォード大学で行ったスピーチを再び載せたい。彼のトークには独特の魅力がある。Stay Hungry, Stay Foolish。

月曜日, 9月 26, 2011

検証 東日本大震災 そのときソーシャルメディアは何を伝えたか?

 東日本大震災の際、電話や携帯はほとんど機能しなかったのに対して、インターネットは比較的安定して機能し、特にソーシャルメディアが大きな役割をしたことがその後の調査で明らかになっている。「大震災とソーシャルメディア」をテーマとした本は様々があるが、本書は在外邦人からの視点で書かれているのがおもしろい。著者は僕も1年ほど通ったUCLA出身のブロガーで、ソーシャルメディア革命という本も書いている。海外でどのような反応があったのかが興味深かった。
 先日の台風の際も都心ではやはりTwitterが有効だった。鉄道会社のホームページを見るよりも早く電車の運行状況がTwitterのタイムラインに流れた。車掌さんが気の利いたツイートをして乗客なごませたということもあった [Link]。これからますますソーシャルメディアはリアルを変えていくのだろうなあ。



 こちらもお勧めです。


火曜日, 9月 20, 2011

自炊

 念願のスキャナ付きのプリンタを購入した。自宅にある大量の雑誌や本を裁断してスキャンしてPDFにしたかったので(いわゆる”自炊”)、ADF付きの機種を探していてEPSONのEP-904AとbrotherのDCP-J925Nで迷ったが、店員さんの説明を聞いてコストパフォーマンスのよいbrotherに決めた。
 さっそく自宅のMacを無線LANで繋いでみたが、トラブルもなく順調に動いている。スキャナの使い心地もまずまず。試しに今年の物理学会誌の記事を片っ端からPDFにしている。
 写真印刷のきれいさが売りの6色インクのプリンタもあるが、よくよく考えてみると、きれいな写真を印刷するのは年に数えるほどで、ちょっとしたものを普通紙に印刷することがほとんどだ。「必要充分な高画質を最低限のコストで実現できるプリンター」というborherの宣伝文句は最もだと思う。DCP-J925Nはヨドバシカメラで22,000円だった。一体型も安くなったものだ。




水曜日, 9月 07, 2011

国宝松本城

 学会に参加した後、市内を散歩しつつ松本城を見学してきた。すっかり秋めいてきた青い空に天守閣がきれいに映えていた(Link)。現存する城のうち天守閣が残っているものは少なく、国宝は松本城を含め4つしかない。
 天守閣の中の階段の傾斜はかなり急で、最上階の6階まで上るのは結構体力がいる。最上階から市内を見渡すと、かつてはここが一番高い場所だったのだろうが、今ではもっと高いのっぽの建物が見える。お殿様が現代にタイムスリップしたら何と言うだろうか。ちなみに松本藩の初代藩主は石川数正だそうだ。徳川から豊臣に謎の寝返りをした知将だ。



 散歩の仕上げは旧開智学校。町民の寄付によって出来た町民のための学校で、こちらは重要文化財に指定されている。和洋折衷の古くて美しい建物だ。かつての学び舎の雰囲気が伝わってくる。
 松本市内は倉を改装したお店があったり古い街並が残っていて、散策するのが楽しい。


月曜日, 9月 05, 2011

ソーシャルメディア炎上事件簿

 最近ではTwitterは馬鹿発見器と呼ばれている。つい先週も製薬会社のある女性が、睡眠導入剤のハルシオンを飲み会で上司の酒に入れたなどとTwitterに書き込み大問題となった [Link]。
 この本はこのようなソーシャルメディアでの不注意な言動が原因となって炎上し、社会的問題にまで発展した事例をパターンに分けて紹介している。また、個人や企業が炎上を防止するための対策についても述べている。なかなか面白かった。
 TwitterやFacebookなどは簡単に利用できるだけに、ついその拡散力のことを失念し不用意につぶやいてしまう。対面のコミュニケーションと違い、後になってから「言い過ぎました」とか「言葉が足りませんでした」などと謝っても受け入れられづらい。ソーシャルメディアのおける一語の重さを念頭に置くべきだろう。