木曜日, 11月 23, 2017

留学生

 先週、二人の中国人留学生から問い合わせがきた。
 一人は、ある大学でこの10月から研究生をしている人で、私の研究室のホームページを見て、「これがやりたいことだ!」と思ったらしく、私の所で研究生をやりたいたいと熱烈アピールのメールが来た。
 かなり前のめりな感じなので、まずはお話ししましょうということで、Skypeでミーティングをすることになった。ところが、直前になって、プログラミングができなければ研究にならないということに気づき、ミーティングを辞退したいとの知らせが来た。来てから彼が後悔するよりはいいが、あれは何だったんだ?
 もう一人は、大学院の試験を受けたいとのことだったので、しっかり準備をして望むようにと伝えた。
 そして、昨日は、ブラジルからの国費留学生が、来年4月から私のところで研究生をやることが決まった。どんな研究ができるか楽しみ。
 少しずつ学生が集まるようになってきたのはいいことだ。

木曜日, 11月 16, 2017

あいちサイエンスフェスティバル

 「なぜ社会は右と左に別れるのか?分断の計算社会科学」と題して、あいちサイエンスフェスティバルのサイエンストークで発表をしてきた。産学官連携のイベントして、愛知県内の大学の先生が講師をつとめ、最新の科学の話を、一般の方向けにトークするイベントだ。
 今回は、文化系居酒屋の「ボクモ」というお店が会場で、参加者はワンドリンクをオーダーして、ビールなどを飲みながらトークを聞けるという、なかなかいいイベントだった。
 30名定員で、特に予約などもないので、何人来るかはその回によるが、タイトルが堅かったせいか今日の観客は10数名だった。学会や講演で評判の良かった話を用意してきたので、ちょっと残念だったが、それなりに楽しんで聞いてもらえたのではないだろうか。一般の方の生の反応を感じることができたのはよかった。
 そろそろアウトリーチ活動はセーブして、研究に集中しようと思う。最近、研究というより作業しかしてない気がする...。

水曜日, 10月 25, 2017

KKE Vision 2017

KKE Vision 2017での講演
構造計画研究所KKE Vision 2017で講演を行ってきた。構造計画研究所は、もともとは建物などの構造設計の会社だが、現在は様々なエンジニアリングのコンサルタントを手がけいている。年一回、アカデミアと産業界を橋渡しし、知を共有する場として、このイベントを開催しているそうだ。いわゆる「企業」のイメージとはかけ離れた、とても面白い企業だ。
 僕は、「コンピューテーショナル・ソーシャル・サイエンスによる社会デザイン」というセッションで、「計算社会科学で読み解く人間と社会」と題して、計算社会科学のイントロダクションやエコーチェンバーの話などをした。
 講演後や懇親会で、「先生の話、面白かったです」と言ってくださる方がたくさんいらしたので、充実感が得られた講演だった。いろいろな企業の方との名刺交換をしたので、今後の研究につながればうれしい。

水曜日, 10月 18, 2017

好きなことをやる

 幸いなことに今年度は研究費に余裕があり(さきがけのお陰だが)、今もらっている科研費はあと1年あるので、来年度の科研費の申請書は書く予定はない。とはいえ、他の先生の研究計画の分担や連携に入っているので、まったく何もしなくていいわけはないが。
 僕が入っているさきがけの領域代表の先生は、「3年で何か成果を出せなんてケチくさいことは言わないから、好きなことをやりなさい。その代わり、自分はこんな社会を作りたいというヴィジョンを示しなさい。」と常々おっしゃっている。
 もちろん何も成果が出なくていいわけはないのだが、そういう風に言ってもらえるだけで、「よし、がんばろう」と思える。そこまで言ってもらっているのに、これという成果も出せなければ、研究者失格である。
 自分が本当にやりたいことはなんだろうか。そして、それをする努力をしているだろうか。それに応えることが始めよう。

月曜日, 10月 09, 2017

ビアマウント同窓会

 都立大の同期や先輩たちと久しぶりに再開して、高尾山ビアマウントで飲んできた。登山組みは、高尾山の駅から徒歩でお店に向かい、僕は名古屋からだったので、清滝駅からケーブルカーでお店に向かった。
 ケーブルカーは山の頂上に向かう人でごった返し、ものすごい混雑だった。高尾山がミシュラン観光ガイドの三星に選ばれたこともあって、海外からの観光客がとても多かった。
 1時間以上待ってお店に入った。店に入ると皿とジョッキが渡され、2時間の食べ放題飲み放題がスタートする。定番の揚げ物などのお惣菜、ピザや鍋、締めのラーメンなど、比較的メニューは豊富だった。ビールを潤滑油にして、昔の研究室での思い出話や最近の仕事の話など、大いに飲んで食べて語った。終電を逃してしまったので、その日は同期の家にお世話になった。
 みんな個性豊かなメンバーで、
活躍している姿を見ると、自分も頑張らなくては、という気分になる。本当に楽しい時間だった。

土曜日, 9月 30, 2017

秋晴れの日

 昨日は、「これぞ秋晴れ」というような気持ちの良い日だった。余君との論文を国際会議に投稿して、ひと段落したということもあるのだろう。
 午前は、学生たちと議論して出てきたアイデアを形にすべく、システムを作るためにある企業に連絡をとった。そして、久しぶり大学の本屋さんにふらりと立ち寄り、面白そうな本を探して回った。
 午後は、自分の論文を少し直した後、講演依頼を受けた高校の先生と打ち合わせをした。並列に走っている研究とこれから始める研究を絡めつつ、成果としては分けつつ、うまく回すための方策をあれこれと考えた。
 自由に研究できるということは、本当に幸せなことだと感じた1日だった。
 

金曜日, 9月 15, 2017

ネットワーク効果

 これをネットワーク効果というのだろう。「〇〇さんから笹原先生の話をうかがって、...」というような感じで、最近、いろんな方から講演依頼をいただくようになった。研究者としては大変ありがたいことなので、スケジュールの許す限りお引き受けするようにしている。
 先々週は、構造計画研究所の方からお声がけいただいて、KKE Vision 2017というイベントで計算社会科学の話をすることになった。ちなみに、基調講演は田原総一郎さんだ。
 昨日は、愛知県のある高校から講演依頼が来た。将来を担う高校生の前で話せる機会はまたとないので、喜んで引き受けることにした。
 そして、本日は、JAWS 2017という合同シンポジウムで招待講演をすることになっている。が、発表資料がまだできていない。話の流れは考えてあるので、資料を新幹線の中で作ることなる... orz。
 この発表が終われば、「論文や本の執筆に集中できる」とか、「本棚の肥やしになっているあの本が読める」とか自分に言い訳をして来たが、どうやらそれは通用しないようだ。

土曜日, 9月 09, 2017

テキストアナリティクスシンポジウム

 吉祥寺にある成蹊大学で開催された、テキストアナリティクス・シンポジウムに参加してきた。しばらく高円寺周辺に住んでいたので、しばしば吉祥寺には遊びに行ったものだ。吉祥寺は懐かしいような懐かしくないような。
 今回はM1の余君が初めての研究発表をした。彼は中国からの留学生なので、日本語で論文を書くのも大変だし、日本語で発表するのも大変だ。それでも、しっかり研究に取り組んでしっかり結果を出してくれたので、修正するのは時間はかかったものの、それほど大変ではなかった。論文はこれ
 まだまだ言葉に不自由があるし、学会経験も少ないので、本人曰く思ってたほどにはうまく発表ができなかったようだが、僕はなかなかいい発表だったと思う。これからが楽しみな学生だ。
 研究会自体は、大学関係者だけでなく企業の人も多く参加していて、小さい研究会ならではの面白さがあった。何よりも、普段出会うことができないような多様な人たちとのコネクションができたのは収穫だった。
 

木曜日, 8月 31, 2017

シリコンバレー

IBMの研究所にて
JSTさきがけの一環でシリコンバレーに来ている。さきがけ研究者が4人、領域代表とアドバイザーの先生、事務参事の計7人で、シリコンバレーの企業や研究所を回ってきた。
 自分の研究を売り込むつもりでプレゼンせよ、とのお達しがきていたので覚悟はしていた。それでも、ベンチャーキャピタルでの経験は、ハンマーで頭を殴られたようなものだった。
 投資家が興味があるのは、それが大金に化けるどうかだけだ。だから、「この研究はこんな役に立ちます」的な話は興味がない(基礎研究の場合、それを言うのも簡単ではないのだが)。彼らに研究の良し悪しはわからない。ただ、誰と誰をつなげば、それがお金に変わるのかは知っているし、実際にそれをしてきた。
 どの人も口をそろえて言う「シリコンバレー精神」はうなずける所もあって、あのスピード感とスケールを達成するためには、それが必要だというのは研究にも通じる。そして、理系と文系の区別は弊害しかないのと一緒で、研究とビジネスの区別にこだわるのもまた弊害しかない。それは1つの気づきだった。
 スタンフォード大学で発表したときは、やっと自分のフィールドに戻ってきたような感じがして、のびのびと発表ができた。そして、この視察の意図とは逆になるが、自分は根っからの研究者なのだということが再確認できた。
 「いい経験をした」というだけではもったいないので、今後に活かしていきたい。

火曜日, 8月 15, 2017

お盆も営業中

 世間はお盆休み。院試も終わって、やれやれ。今週と来週は比較的時間があるので、この隙に溜まった書き物を片付けてしまわなくては。
 まずは、自分の論文。ドラフトを仕上げて、共同研究者に見てもらっている間に追加のシミュレーションを回す。pythonだと、とにかく時間がかかるのが難点。
 学生との共著論文が2つ。質を高めるためにはまだまだ作業が必要だ。1つはシンポジウムの論文なので査読はないが、それでもいい加減なものは書きたくない。結果はまずまずなので、あとは書き方しだい。もう一つは投稿論文だが、ちょっと内容的に心配。
 その他には査読やら依頼原稿やら本の執筆がある。もうこれが常態とあきらめて、計画を立てて、1つひとつこなすしかない。
 本の執筆を除けば、がんばれば全部今月中に終われるはずなので、その状態を目指してお盆休み返上で営業する(そのあとに、遅い夏休みをとりますが)。

火曜日, 8月 01, 2017

サイエンティスト・クエスト

 久しぶりにお台場の日本科学未来館に来た。夏休みということもあって、開館前から長い待ち行列ができていた。
 未来館を訪れたのは、サイエンティスト・クエストというイベントで発表するため [コレ]。さきがけのアウトリーチの一環として参加を勧められているのだが、とてもいい経験になるとの声を同僚から聞いていたので、進んで参加した。
 当日を迎える前に打ち合わせをしたり、スライドを何度も修正したりと、学生に戻ったような気分で準備をした。
 まず、お昼すぎに1回目の発表。聴衆は小学生が中心で、SNSを使っている子供がいなかったので、ちょっと話を盛り上げるにの失敗した感が残った。その後、ファシリテーターやスタッフの方たちと反省会を開き、小学校での出来事に例えて共感を得ようという作戦を立てた。
 満を辞しての2回目。今度は小学生はほとんどおらず、大人が中心。しかし、お母さん視点でうなずきながら話を聞いてくださっていたので、今度は伝わったとの手応えが残った。質問もいくつか出た。
 その後、朝日新聞社の記者さんから取材を受けて(研究内容ではなく、アウトリーチ活動や夏休みの課題になりそうな情報系のネタのことなど)、長い1日が終わった。
 大変ではあったけど、とても楽しいイベントだった。未来館のみなさん、ありがとうございました。 

火曜日, 7月 25, 2017

Just Do It!

 まもなく大学は夏休みに入る。が、まだまだ私は休めそうにない。今週は委員会の仕事が2件、研究費の打ち合わせが1件。来週は、日本科学未来館でのトークが2回、出版社との打ち合わせが1件、そして大学院入試が2日間。何だかんだで時間が取られ、思うように物事が進まない。
 いや、それは言い訳か。毎日、少しずつでも書かなければいけないのはわかっているのだが、なかなか書けない論文と依頼原稿。本の執筆も引き受けることになったので、調査と執筆の計画をしっかり立てておかないと。
 ずっと本は書きたいと思っていたので、今回の依頼は願っても無いチャンス。研究の幅を広げる機会でもある。ナイキじゃないが、Just Do It!

日曜日, 7月 16, 2017

亜熱帯

 まもなく学校は夏休みになるが、自分が小・中学生の頃、こんなに夏は暑かっただろうか?35度を超えるような日など、お盆近くに数日あったかな、ぐらいの記憶しかない。
 今では、クーラーなしではとてもやってられない。名古屋に越してきて6年目。当時そこそこいいエアコンを買ったのだが、それ以来一度も清掃をせずに使ってきた。子どももいることだし、カビが気になるので、業者に頼んで清掃してもらうことにした。しかし、8月まで予約がいっぱいだそうだ。
 大学の居室のエアコンは(最近は)集中管理されていて、居室のコントローラーはほぼ意味がない。エアコンをつけても2時間で止まったり、26度設定にしてもまったく関係ない...orz。
 日本が亜熱帯化しているとよく聞くが、外来のアリが繁殖したり、いるはずの生物がいなくなったり、あながち嘘ではない気がする。鴻志が大人になる頃、日本の夏はどうなっているのだろうか?
 

月曜日, 7月 10, 2017

14年ぶりのケルン

 計算社会科学の国際会議IC2S2に参加するために、ドイツのケルンに来ている。人生2度目の国際会議がドルトムントで開催されたECALで、その時にケルンに立ち寄った。それが2003年なので、14年ぶりになる。
 建物が新しくなったりはしているものの、古い教会を中心にした街並みはそれほどかわっておらず、昔の記憶の通りに街があった。昔ステーキを食べた店がまだ残っていたので、今晩はそこで同じくステーキを食べた。ビールは最高にうまかったが、ステーキは硬くていまいちだった。
 IC2S2は僕にとって一番大事な学会なのだが、今週金曜に大事な会議があるために、学会の途中で帰国しなければならない。明日がチュートリアルで、明後日が自分とRishemjitの発表。明日に備えて、今日は早く寝ることにしよう。

金曜日, 6月 30, 2017

90年代

 この頃、90年代の歌が無性に聴きたくて、Tsutayaでサザンやゆずのベスト盤を借りてきて、ヘビーローテションで聞いている。思い起こすと、論文執筆に勢いをつけたい時によくCDを借りている気がする。
 高校生の頃の小遣いは5000円だっと思う。当時、アルバムはCDで3000円した。当然、1枚しか買えないので、どの歌手のどのアルバムを買うのかは大問題だった。さんざん悩んだあげく買ったCDだから、聞き流すなどと言うことなくて、一曲目から最後の曲まで通して聞いたものだった。一番真剣に音楽を聞いていたのが、高校生のときだったと思う。
 だから90年代の曲には思い入れが強く、今でも聴きたくなる。サザンのこのアルバムとか凄すぎる。いろんな意味で。

金曜日, 6月 23, 2017

NetSci 2017

 ネットワーク科学の国際会議NetSci 2017に参加している。開催地はインディアナポリス。3か月ぶりにインディアナに訪れている。学会会場の目の前は、帰国直前に家族で訪れた博物館があり、年パスを買ってしばしば訪れた動物園もこの近くだ。家族で来れなかったのが残念だ。
 さて、NetSciだが、初めて参加したのは2010年にMITメディアラボで開催された会で、今回の参加は2回目。年々規模と参加者が多くなり、バンケットでの発表によると約680人の参加があったそうだ。この手の学会の規模としてはだいぶ大きい。発表内容も多様になり、理論よりも実用や応用寄りのの話が増えたような印象を受ける。
 私の発表は学会初日で、プロジェクターが不調で接続に戸惑ったが、何とか無事に終わった。質問もたくさん出たし、発表後に個人的に質問をしてくれた人もたくさんいた。エコーチェンバーへの関心の高さを感じる。論文は?と聞かれたので、「今書いているところ」とお茶を濁したが、実はなかなか書けずにに苦労している。
 今日のバンケットではIUのジェイコブズ音楽院の演奏があって、これが素晴らしく良かった。IUにいたときにコンサートに行けなかったのが悔やまれる。
 明日で閉会だが、大いに刺激を受けて日本に帰りたい。

NetSci2017での発表の様子(撮影:Fil)

 

月曜日, 6月 19, 2017

父の日とビール

 先日、Skypeユーザーに一斉送信されたものらしいが、「父の日も忘れないでください」的なメッセージが届いた。母の日ほどの注目されないので、このメッセージには何となく頷ける。
 自分で働いて給料をもらえるようになってからだと記憶しているが、父の日にはビールやおつまみを送ることにしている。母の日ならカーネーションと相場が決まっているが、父の日にはコレというものもないし。風呂上がりに美味しいビールを飲んで寝る、それもいいではないか。
 つい昨日、近所の銭湯でガラガラの抽選をやっていて、うちの子が4等を当てた。その景品がスーパードライ2缶だった。それを冷やしておいて、銭湯に行った後、家でプシューッとやる。これが僕の父の日。今週は国際会議で再びインディアナに行かねばならぬ。発表資料の作成や発表練習、ああ、論文も。しかし 今日は一杯やって寝る。父の日ぐらいいいではないか。

水曜日, 5月 31, 2017

発表、発表、発表

 5月は忙しい月だった。そして、心に余裕がない月だった。ICWSMと人工知能学会、道徳研究会、これら3つの発表準備だけでもかなりの時間を費やした。それに加えて、査読やミーティングなどで、まとまった時間がとれない状況が続いた。今日は日帰り出張で、省庁意見交換会で発表と議論をする。さきがけを取った時から覚悟はしていたが、こんな日常が常態だと思って、忙しくても心に余裕をもてるようにしないと。
 ただ、大変な月だったけど、それぞれの発表では研究の手応えを掴むことができて、有意義ではあった。特に、ICWSMではエコーチェンバー研究の関心度の高さを感じたし、道徳研究会は異分野交流からフィードバックが得られた。エコーチェンバー研究の一部は、日経サイエンスの記事で紹介されている。
 6月のカレンダーをチラ見してみると、どうやらNetSciの発表までは比較的時間がありそうだ。このすきにシミュレーションを終わらせ、論文を完成させる。

 

火曜日, 5月 16, 2017

デジタル・ミスインフォメーション

 国際会議ICWSM-17のワークショップDigital Misinformationに参加するために、モントリオールに来ている。招待参加だったので、当初は発表の予定はなかった。しかし、発表予定者1名が来れなくなったため、急遽、僕がその代役を務めることになった。
 その知らせを受け取ったのが、乗り継ぎ便を待っていたデトロイト空港。事前に知らされていた参考文献を飛行機の中で目を通していたので、ワークショップの文脈は把握していた。
 何だかんだでホテルに着いたのが深夜1時近く。それから発表資料を作り、想定される質問や議論を頭の中でシミュレーションして軽く寝た。
 そして、自分の発表は、デモを見せたおかげで、それに参加者が興味を示してくれて、結果的にいい反応が得られた。パネルディスカッションでは、しばしば英語が怪しくなる場面があったが、自分が得意な質問にはある程度答えることができた。寝不足と突然の代役で大変な学会初日だったが、あとは発表を聞くだけなので、気持ち的には楽だ。
 学会に来ていつも思うことだが、一旦、当たり前の日常を切断して非日常を経験するのはいいことだ。その方が頭が別の刺激を受けてリフレッシュして、結果的に生産性が上がる(ことが少なくない)。

木曜日, 5月 11, 2017

ツイートは元気のバロメーター

 自転車操業の状態が続いてる。いろんなところからお声がかかるようになり、研究者としてはありがたい限りだ。
 ただ、あまり後先考えずに引き受けていたので、気がつくとカレンダーは予定で埋め尽くされて、余白がない。前期だけでも、海外出張4回、国内学会1回、研究会発表2回、省庁意見交換会1回、領域会議1回。Too much.
 カレンダーの余白は心の余白でもある。心の余白がないと、ツイートする余裕も生まれない。したがって、ツイートは元気のバロメーターみたいなものである。B'zを聞いてテンションを上げて乗り切らないと。

火曜日, 5月 02, 2017

遅い

 帰国して1ヶ月がたった。まだ花粉症で、目のかゆみや鼻のムズムズがまだ続いている。4月すぐに依頼したネットの工事はまだ来ず、光回線が使えるようになるのはまだ先。遅い。
 4月中に書き上げるはずの論文原稿もまだかけておらず。そうこうしているうちに、査読に執筆や講演の依頼、学会発表に意見交換会、学会プログラム委員に大学の委員会と、どんどん仕事がやってきた。本来、これらは本業の余力でやるべきことなのだが、比率がおかしなことになっている。さて困った。
 優先順位をつけて、1つ1つ片付けていかないと。まずは、そしてとにかく論文だ。IUの研究成果を今出さないと。5/8から研究補助員の方が週3回来てくれるので、それはすごく助かる。
 

月曜日, 4月 17, 2017

春の嵐

 春の嵐である。何を暗示しているのか。
 今年度前半は怒涛の海外出張が待ち構えている。行きたいと思っていた国際会議に片っ端から応募して、結果的に全部口頭発表で通った。もちろん、それはそれで喜ばしいことなのだが、海外出張となると何日も潰れるので、研究の進捗に影響する。国際会議は本当に行きたいのだけ1つ行けば、十分なのだが。
 実はまだ家のインターネットが使えない。モバイルルーターでホソボトとネットに繋いでいる状態だ。4/2にOCN光に申し込んだが、1週間経っても工事の連絡がないので解約して、IIJ光に申し込んだ。結局それも5/10まで工事を待たされることになり、不便なことこの上ない。
 名古屋に戻って早2週間。ブルーミントンでの暮らしが昔ことのように思えてくる。

木曜日, 4月 06, 2017

名古屋の春

 ブルーミントンに別れを告げ、名古屋に戻ってきた。こちらのアパートはそのままにしていったので、生活を再開するのは1から全部揃える新生活よりはだいぶ楽。ただ、これまで広い家に住んでいたので(家賃もそこそこするけど)、このアパートがとりわけ窮屈で不便に感じる。
 まだ時差ぼけが残っていて、朝早くに目が覚めてしまう。朝起きてまずすることは、子供と妻が起きないように、物音を立てずにコーヒ道具を一式を書斎に運び込み、モーニングコーヒーを作ること。そして、溜まりに溜まった事務作業をしている。
 今週は大学ではオリエンテーションや入学式があり、来週から授業が始まる。今年は研究室に新しく修士の学生が来たので、セミナーの来週から。さて、今年はどんな年になるのだろう。

水曜日, 3月 29, 2017

ブルーミントン最後の夜

 今日がブルーミントン最後の夜だ。先週土曜に日本への荷物を出し、日曜にはソファーとラックと炊飯器を知人に譲り、月曜は車を売ってきた。日毎に物が少なくなり、日毎にもう帰るのだなという実感が湧いてきた。
 長閑ながらも刺激に満ちたブルーミントンでの一年間は、LAとはまた違ったいい生活だった。小さい子どもを連れての外国暮らしは大変ではあったけど、いろいろな人に出会い、助けてもらい、何とか無事にやってこれた。
 いつまでも感傷に浸っている場合ではない。4月には新学期がスタートし、大学の仕事が始まる。また新しい生活が始まる。

木曜日, 3月 23, 2017

日常が非日常に変わる日

 研究室での最後のセミナー発表を終えた。Echo Chambers and Food Identityと題して、IUに来てから始めた研究の成果を発表した。NaNミーティングに参加するのはこれが最後なので、Filがケーキを用意してくれて、みんなで集合写真をとった。アクティブな研究者に囲まれて過ごしたこの1年間は、本当に刺激的で有意義な時間だった。
 その日の夜、買い物がてらに車を走らせていたら、いつも見慣れた風景が別の風景に見えて来た。それは、「もうすぐブルーミントンでの生活が終わるのだな」という寂しさ、「この花が咲いていた頃に家族3人でやってきたんだな」という記憶、「でも、名古屋に戻れば新生活が始まるんだな」という期待、いろんなものが複雑に入り混じった心象風景とでもいうべきものだった。
 こちらに来たばかりの頃、子どもの夜泣きで目が覚めてしまって眠れず、よく朝活をしていた。早朝のブルーミントンでは、鳥たちがきれいな声でさえずっていた。今日はなぜが目が覚めてしまって、やはり朝活をしている。今日も鳥たちがきれいな声でさえずっている。僕はそれを忘れないだろう。
CNetSの人々














Filと僕

月曜日, 3月 20, 2017

名古屋出張

 3/16〜3/19の日程で日本(名古屋)に一時帰国し、情報処理学会で発表をしてきた。「メタサイエンスとしての情報学をつくる」というセッションは二部構成で、前半は情報学の定義や名大に新設された情報学部の話。後半は、名大の情報学系の研究の話。普段聞けないようなことが聞けて楽しかった。
 自分の発表はというと、1つ質問が出たものの、いまいち会場の反応がなくてちょっと残念だった。前半を詳しめに説明して、後半が駆け足になってしまったことも一因かもしれない。ニコ生でもストリーミングされたようで、妻の話ではいろいろ批判的なコメントもあったようだ。全然気にしないけど。同研究科のM先生が帰り際に「とてもおもしろかったです。」とおっしゃってくれたので、それだけでも発表した甲斐があった。
 今週NaNミーティングで発表し、査読を1つ終わらせたら、僕の中では一区切りである。あとは急いで本帰国の準備をしないと間に合わない。今週末には日本に送る荷物を日通に引き渡し、車やテレビをはじめ、売れるものは売らないといけない。ばたばたと毎日が過ぎていくなあ。
 
 

木曜日, 3月 02, 2017

ぼちぼち

 気がつくともう3月。ぼちぼち本帰国の準備を始めないといけない。ブルーミントンでの穏やかな、しかし刺激に満ちた生活もあと僅か。今回の在外研究の成果をまとめる段階に来ている。
 読破してやると船便で送ったダンボール一箱分の本だが、結局読破できず。ただ、参考書的には役立ったので、なくては困ったのだが。特に、さきがけの申請書を書いている時は、社会心理学や社会学の本がとても参考になった。惜しむらくは、もう少し機械学習の教科書を熟読したかった。
 IC2S2にはアブストラクト2本投稿し、NetSciに投稿したアブストラクトは口頭発表が決まった。人工知能学会の原稿も提出し、査読コメントも送った。もう少しするとIC2S2の査読がはじまる。
 今がちょうど時間的に余裕があるので、やれなかったことをやっておかないと。名古屋に帰ってから後悔したくないので。

土曜日, 2月 25, 2017

ディープワーク

 ここ数日、ブルーミンは春の訪れを感じさせる暖かさである。そんな中、旅行中の失態や風邪がなかなかなおらず、気分はやや下降気味である。加えて締め切りの山...orz。
 このところ気分転換も兼ねて行きも帰りもバスを使わずに、ポッドキャストを聞きながら通勤・帰宅している。最近よく聞いているのはRebuildという番組で、サンフランシスコやシリコンバレーのプログラマーの生の声が聞けて面白い。もし研究者をやっていなかったら、そういうところでプログラマーになっていたかもしれない(日本では絶対に嫌だけど)。
 Rebuildで紹介していた本で、Deep Workというのが面白そうだった。いろんなものがコンピュータ化されてネットでつながったおかげで、本当は人間はもっと生産的になっても良さそうなものだが、SNSやネットのせいでかえって生産性が落ちて、頭を使う本当に大事な仕事(Deep Work)がしづらくなっている、というものだ。
 研究者の場合もShallow Work(浅い仕事、要するに雑用)ばかりが増えて、鉛筆を持って紙とにらめっこするような頭を使う時間はどんどん減っている。気がつくと、おそらく誰も読まないであろう(しかも、WordやExcelでフォーマットされた)レポートを書いたり、なんだかよくわからないメールを書いていたりする。Deep Workこそが大事で、あとは瑣末なこと。

 

土曜日, 2月 11, 2017

集合知

 CNetSの有志でやっているジャーナルクラブで以下の論文を紹介した。多数決をとったり、確信度で重み付けをするような単純な民主主義的やり方では失敗するような問題にも使える、かなり画期的な方法だと思う。

Prelec, D., Seung, H. S., & McCoy, J. (2017). A solution to the single-question crowd wisdom problem. Nature, 541(7638), 532–535.

 Yes/No問題を与えた時に被験者に次の2つの質問をする。1はその人の信念を聞いているのに対して、2は他者の信念を推論させている。
  1. 正解はどっちだと思いますか?
  2. 他の人たちの答えの分布はどうなっていると思いますか?
 例えば、「フィラデルフィアはペンシルバニア州の州都である。YesかNoか?」という質問をした場合、Yesと答える人がNoよりは多い。なぜならば、フィラデルフィアは大都市であるという事前知識を持っている人が多いからだ。ところが正解はNoである。だから、単純に多数決をとると集合知は間違った答えを導く。
 ところが大勢にこの質問をすると、中にはペンシルバニア州都がハリスバーグだということを知っている人もいる。そしてその人たちは、確実な知識を持っている上に、たくさんの人がフィラデルフィアが州都だと勘違いするだろうという予測もできる。もちろん、Yesを選んだ人たちは他の人もYesと答えるだろうと予測する。だから、予測値としてはYesが圧倒的に多いということになるのだが、実際にYesと答えた人の数は予測値ほどではない。逆に言うと、Noが「意外に多い」ということなる。
 このような「意外に多い」答えを選ぶと、集合知の精度が上がるというのだ。簡潔に言うと、集合の中の優れた部分知をいかに活用するかがポイント。おもしろいな。

p.s. スマートな人たちに混じって議論するのは本当に楽しい。ジャーナルクラブに参加できるのもあとわずかか...。

金曜日, 2月 03, 2017

領域会議

 さきがけの領域会議に参加し、今日ブルーミントンに戻ってきた。領域会議の内容は部外秘なので書くことはできないが、自分が感じたことを書いてみたい。
 僕が入っている領域は「社会と調和した情報基盤技術の構築」で、「新しい情報技術で社会をより良くしましょう」というスローガンのもとに様々な分野の研究者が集まっている。ずばり新しい機械やシステムを作っている人も、基礎研究から新しい技術のアイデアを生み出そうとしている人もどちらもいる。僕は後者でかなり抽象的な類。
 普段は聞けない異分野のしかもレベルの高い話が聞けてとても刺激になった。ただ、何がポイントなのか消化不良になった発表もあった。もちろん自分の勉強不足によるところが大きいが、分野によって発表スタイルが違うことも理由の1つだ。「あれもやってます、これもやってます」というストーリーのない発表や、「これが知りたい」というのが見えない発表が個人的に苦手なのだ。
 なるほどエコーチェンバーから出るというのはこういうことかと身をもって体験した。これからがますます楽しみだ。


月曜日, 1月 23, 2017

メール

 メールのやり取りをしていて不愉快な気持ちになることがある。同じような思いをされている方も多いと思う。
 まず、返信がないのが一番困る。キャッチボールをしていて、投げたボールが返ってこないのと同じ状況だ。最近の学生に連絡をメールですると、「スルー」されることが多々ある。ある学生など、論文を添削してあげてそれをメールで送ったら、「ありがとうございます」の一言もなく一週間も放置されて、開いた口が塞がらなかった。
 個人的なメールであればFYI的なものあっても、「参考にします。」ぐらいの返信をするのが常識だと思うが。でも、いちいちそれを説教するのも何か違うと思うし。
 しかし、学生だけではない。研究者でも返信がないか極端に遅い人はいる。さすがに何度もスルーをやられると、その人は信用ならないと判断して距離を置くようにする。一方、異様に返信が早いが適当な返事か、必要以上にうやうやしい(心のこもっていない)返信をする人も、(返信がないよりはましだが)嫌な感じがする。
 人のふり見て我がふり直せである。

p.s. ちなみに、研究の情報共有にはメールは全く向いてないとつくづく感じたので、それはSlackに移行した。

金曜日, 1月 20, 2017

外は雨

 雨がしとしと降っている。ずっと聞いていたい音である。時より通る車がそれの邪魔をする。
 年が明けてから、あれよあれよという間に1月も残すところ10日ほど。月末にはさきがけの領域会議で一時帰国しなければならない。会議は2日間だか、国際線での移動と時差があるので5日はゆうに潰れる。これは痛い。
 ちょうどこの一時帰国の間に、NHKの取材が来るようだ。このところ大問題となっている偽ニュースがらみのことだろう。Filにラボにいてほしいと言われたが、僕は領域会議で日本にいるのでテレビに映ることはない。
 3月にも一時帰国の予定があり、そのあとは完全帰国の準備で潰れるので、実質あと2ヶ月もないぐらい。ようやくいろんなことが軌道に乗ってきたところなので、万難を排して研究に集中したい。
 
 

金曜日, 1月 13, 2017

研究室訪問

 しばしば、研究室訪問の依頼が来る。大体は、研究室のホームページを見て興味をもちましたとか、稀に論文を読んで興味をもちましたという者もいる。
 これまでの経験だと、研究室訪問で会った時の印象はあまり当てにならない。研究の説明をウンウン聞いているので、よく理解しているなとつい勘違いしてしまう。しかし、高々1時間ぐらいの面談だと、「やる気のある学生」と「やる気のあるフリをするのがうまい学生」が案外見抜けない。わざわざコンタクトを取って来るのだから、やる気があるのだろうという性善説的バイアスが働くからかもしれない。一方、メールの文面と受け答えから、やる気のない学生はすぐに見抜ける。
 今年度は在外研究中なので、希望者にはSkypeで面談をした。本当にいろんなタイプの学生がいた。さて、来年度の研究室のメンバーになる学生はいるだろうか。

p.s. 第一志望での受験を検討中かどうかは予め確認した方がよい。そうでないのに面談の時間を割くのは教員にとっても学生にとってもメリットがない。

水曜日, 1月 04, 2017

あけおめ2017

 今年はフロリダのディズニーワールドで正月を迎えました。この時期のフロリダは初夏のブルーミントンぐらいの気候で暖かく、日中は半袖でも暑いぐらいでした。
 ディズニーに行くのはこれが3度目で、最初は小学校の修学旅行、2回目はUCLAにいた頃にカリフォルニアのディズニーランド。今回は年末年始ということもあって、どこに行っても人、人、人。FastPass+で予約をしたもの以外はほとんど入れませんでした。
 しかし、ミッキーはなぜこんなに人を惹きつけるのでしょうか?うちの子もミッキーが大好きで、お土産屋さんにあったぬいぐるみを手渡したらとても嬉しそうにするので、ついつい買ってしまいました。
 ほんの束の間の夢の国でしたが、家族のいい思い出になりました。明日から現実に戻って研究です。
 

土曜日, 12月 17, 2016

ESL

 おそらくアメリカに留学した人は、誰もが「英語の壁」に悩まされることだろう(バイリンガルでなければ)。今回を含めれば、アメリカに二度留学しているわけだが、アメリカに住んでいるからと言って自動的に英語が上達するわけではない。もちろん日本にいるよりは英語の刺激を受けているわけだが。
 UCLAにいた頃より、むしろ今の方が英語に不自由している。あの頃は学振研究員でほぼお客さん扱いだったので、研究だけやっていればよかった。ラボのミーティングの以外では、それほど議論することなどなかった。ラボの人たちはみな鳥類学のプロなので、自分の説明が拙くても不足分を補完して聞いてくれたので会話が成立していた。また、そんな状態になんとなく甘えていた。
 しかし、今はそれでは通用しない。計算社会科学の話題は多岐にわたる。アメリカの選挙のこと、フェイクニュースのこと、モラルのこと、複雑ネットワークのこと等。知っているけど英語では適切な単語や表現がとっさに出てこないため、説明できないことが多々ある。しかし理屈はどうであれ、英語で説明できないということは、知らないのと結果的に同じである。
 英語を正しい第二言語として話せるよう(English as a second language)勉強し直そう。

p.s. ESL PodcastがPodcastをやめてしまったようだ(有料でmp3と解説をダウンロードすることはできる)。その代わりを探していたら、バイリンガルニュースというPodcastを見つけて、これがなかなか面白くてよかった。

土曜日, 12月 10, 2016

凍える寒さ

 本格的に冬がやって来た。連日外はマイナスの世界。朝晩の冷え込みは顔に刺さるような痛さとして感じられる。Bloomingtonの春夏秋は過ごしやすくて最高だが、冬の寒さは厳しそうだ。
 ワシントンDCの学会出張から戻り、IUのセミナーでの発表も終え、自分の中ではひと段落の感じ。ラボのミーティングも来週が最後。それが終われば年明けまでは小休止。
 僕にとっては残り3ヶ月ちょっとしかないので、今の研究で結果をださないといけない。ここが勝負どころだ。1日24時間じゃ足りない。
 
 

火曜日, 12月 06, 2016

NYDC

 先週はNYのOferのところに行き、先週末から学会のためワシントンDCに来ている。2週連続の出張はしんどい。
 Oferと会ってすぐに議論が白熱し、鳥のさえずりの研究はもちろん、彼がやっているオンライン実験の話で盛りがった。彼の容赦ない議論の姿勢が好きだ。普段、いかに自分が甘っちょろい議論をしているかを思い知らされる。Hunter Colledgeの心理学部のセミナーで発表もして、言語発達を研究をしている先生からいいアドバイスをもらった。
 一方、ワシントンDCでの学会は共同研究者のRishemjitが発表する。明日が発表で、期せずそのセッションの座長を務めることになった。内容はいいと思うので、あとは発表の仕方しだい。
 そしてブルーミントンに帰った翌日は、IUで自分の発表。それが終わればひと段落だ。やっと研究に集中できる。あと残り4ヶ月か...。

火曜日, 11月 22, 2016

一家で風邪

 3週間ほど前に妻が風邪をひき、しばらく咳がひどい状態が続いた。その風邪が僕にうつり、ここ2週間ほど具合が悪い。特に咳がひどく、時々自分でコントロールが効かなくなる。咳止めシロップを朝晩飲むもあまり効果がなかった。
 何年か前にも同じような症状になり、痰を切る漢方を処方されて効果があったことを思い出した。そこで、痰を切るタイプの咳止めに変えたら、だいぶ治まってきた。1日寝ても治らないような風邪になったのは久しぶりだ。
 そうこうしているうちに、鴻志に風邪がうつってしまったようだ。幸い、すぐに回復した。
 ここしばらく体調も気分もすぐれず、研究が思うように進まなかったので、来週のNY出張までにはいろいろ仕事を片付けたい。健康って大事。
 

土曜日, 11月 19, 2016

さきがけ

 さきがけ(社会と調和した情報基盤技術の構築)に採択され、昨日、プレス発表がありました。[Link] 書類の作成に約1ヶ月をかけ(1つのストーリーにまとめるのに大変苦労しました)、少なくとも書類審査で落とされることはないという自信がありました。面接の知らせが来たのが10月の初めで、面接のために10/22~26に一時帰国。当日面接官に配布する発表資料と補足資料を入念に準備し、面接前日も6時間は発表練習をし、決め台詞まで考えて臨みました。
 自分が今一番研究したいことをそのままぶつけました。その研究課題が「多様な情報流通と価値創造を支援するソーシャル・ネットワーキング原理の構築と実証」。ニッチなキラキラした感じの研究課題名が多い中(別に悪口ではありません)、実にオーソドックスでしわしわなタイトル。研究内容で勝負できるという自負があるからこそです。
 このチャンスを生かして、計算社会科学に本腰を入れて取り組みます。

土曜日, 11月 12, 2016

下り坂を走るように

 この頃、地球が自転のスピードを上げたことを疑うぐらい1日が過ぎるのが早い。毎日、セミナーやらミーティングやらがあって、あれよあれよと言う間に帰宅の時間になる。IUの先生たちを見ていると、よくあんな多忙なスケジュールでも研究を楽しみかつ成果を出しているなと感心する。
 NY出張、ワシントン出張(国際会議)、そしてIUのセミナーで発表。原稿の締め切りが1つ、査読も1本あった。とりあえず、この辺りが終われば一区切りの気もするが、そうすると残り4ヶ月。
 下り坂を走るように慣性のままに走っているので、もう少し自分で制御している感覚が欲しい。体幹を鍛え筋トレするか。研究の場合、それに相当するのは日々の勉強か。
 

水曜日, 11月 02, 2016

イベントの秋

 ブルーミントンは紅葉まっさかり。秋はイベントが盛りだくさんで、りんご狩りにコーンメイズ。先週末から今週の月曜にかけてはハロウィンがあり、教会やショッピングセンターでは、「トリック・オア・トリート」の声が響いていた。
 我が家でも、かぼちゃに扮した鴻志を連れて教会のハロウィン・イベントに行って来た。ボランティアの人たちが、車のトランクにお菓子をたくさん詰めて教会の駐車場に来てくれて、そこへ仮装した子供たちがやって来て、「トリック・オア・トリート」と言って、お菓子を1つずつもらって行く。ブルーミントンではこれを「トランク・オア・トリート」と言うらしい。
 一方、大学は連日あちこちでセミナーがあり、さすがに全部は無理なので、出れるものだけ参加している。この活気と多様性がIUの素晴らしいところ。やはり大学はこうでなくっちゃ。
 バタバタとあっという間にブルーミントンの秋は過ぎて行く。

金曜日, 10月 21, 2016

りんご狩り

先週末、MooresvilleにあるAnderson Orchard(りんご園)に行って来た。たくさんの家族連れが訪れていて、とても賑わっていた。
 中ぐらいの袋満杯につめると(小さいりんご25個程度)10ドル。入り口付近の木は、ほぼ狩り尽くされていたが、少し奥の方に行くと、手が届く高さにりんごがどっさりなっていた。種類も豊富で7種類以上はあっただろうか。2個食べるとさすがにお腹がいっぱいなる。家族で食べきれる分だけとって袋に入れた。
 売店もあって、アップルパイやジャム、アップルサイダーなどが売っている。アップルサイダーといっても炭酸ではなく、いわゆるアップルジュースのこと。この季節の名物らしい。アップルパイのアイスクリーム添えも美味。
 りんごといえば福島県の名産で、小学生の頃、家族で福島市の方へ行き、道端で地元の人たちが売っているもぎたてりんごを買って食べたことを思い出す。蜜が入っていてとてもおいしかった。鴻志にも覚えていてほしいが、まだ1歳では覚えていないのだろうな。

火曜日, 10月 11, 2016

モラルとツイート

 国際会議の論文を1つ投稿した。今回のテーマは道徳(モラル)。道徳は社会心理学のホットトピックで、いろんな理論や実験が行われている。
 道徳理論の中でもとりわけ有名なのが、ジョナサン・ハイトの道徳基盤理論。提出した論文では、この理論をベースにして、ツイートから道徳基盤を計測し、道徳基盤どうしの関係性やトピックとの関連性について調べた。
R. Kaur and K. Sasahara: Quantifying moral foundations from various topics on Twitter conversations
まだまだ暗中模索ではあるが、面白いところに目をつけたと思う。共同研究者のRishemjitがとても優秀なので、予想していた以上にスムーズに論文がまとまった。それでも、まだまだ不十分なところがあるので、投稿論文にする時にはまだまだやらなくてはいけないことがある。
 とりあえずは無事受理されることを祈る。

水曜日, 10月 05, 2016

UCLA2016

 3年ぶりぐらいでUCLAにやって来た。今回の目的は、途中になってしまっていたデータ分析に関して議論をすること。初日は主にChuckとよもやま話もしつつ議論をして、2日目はRichardとYI-JUとたっぷり議論をした。Richardのプレイバック実験はとても面白いので、いい論文になるだろう。
 ずっと計算社会科学の研究をしていたので(ちょうど今朝、モラル関係のプロシーディングをほぼ完成させたばかり)、久しぶりに生態学の話を聞くとまたフィールドワークに出かけたくなった。だが、今回は議論が目的なので、フィールドワークはお預け。
 LAに着いてもあまり久しぶりな感じはしなかったが、UCLAの建物は随分と変わっていた。工学部の建物が新しくなったり、UCLAストアの近くに新しい会議施設ができたり、ティバートン近くの入り口にはメディカルスクールの新しい建物が建設中だった。
 UCLA(Under construction like always)は変わり続ける。

木曜日, 9月 29, 2016

ガス抜きの秋

 木々の葉っぱも色づき、ブルーミントンは秋を迎えた。朝晩はだいぶ冷えるようになったものの、日中はカラッとしていて風が心地よい。
 こちらに来た頃は寝ん子ちゃんでハイハイもままならなかった我が子も、遅まきながらつかまり立ちが出来るようになり、日に日に活発になって来た。最近は体力を持て余し気味でずっと家にこもっていると、エネルギーが有り余ってしまって、キーキー叫ぶ。食欲も大人勝りで、好き嫌いもなく何でも食べる。特に、イチゴが大好きだ。
 読書の秋、食欲の秋、そして鴻志を外へ連れ出してガス抜きの秋である。
 

木曜日, 9月 15, 2016

Bタウン到着

 一時帰国を終え、昨夜、ブルーミントンに無事帰ってきた。Covenanterの自宅に戻ってくるとホッとするので、「帰ってきた」という表現がしっくりする。
 デトロイト便では、鴻志がとにかく寝なくて暴れて大変だった。帰省中につかまり立ちができるようになり、立つことが楽しいのか席でじっとしてくれない。そして眠いのに眠れないので奇声を発して止まない。後方のスペースに連れて行ってガス抜きさせるが一向に効果なし。周りの席の人には迷惑をかけてしまった。
 子供連れで飛行機に乗る場合は、「子供うるさくするかもしれませんが、すみません。」と一言謝っておくと違うと何かで読んだが、これまで乗り物で暴れたことがないからと、すっかりそのことを忘れていた。
 今は寝室でぐっすりと寝ている。大人でもしんどい長旅なのだから、1歳の子供にはさぞかししんどかっただろう。
 今日は一日休暇をとって、明日から復活する。輪読会やセミナーのメールがバンバン飛んでいて、早くこの輪に加わりたい。IUでの研究も後半戦だ。

月曜日, 9月 12, 2016

共同研究

 今は直接指導している学生はいないが、3人の学生と共同で研究を進めている。一人は僕が参加しているプロジェクトの先生の大学院生で、ある辞書の翻訳作業を一緒にやっている。もう一人は知人のゼミの学部生で、この翻訳作業に使うプログラムを開発している。僕の研究を手伝いながら学びたいということだったので、基本的なプログラムを書いてもらっていて、なかなか筋がいい。もう一人は昨年度アルバイトをしてくれていた留学生で、今はインドに帰国して博士課程に通っている。引き続きデータ解析をしてもらっていて、今度、国際会議に共著で論文を出す予定だ。彼女は本当に勤勉で優秀だ。
 みんな打ち合わせで方針を決めたら、それに基づいてしっかりと作業してくれるので、知見を積み重ねられる。そして、彼ら彼女らが楽しんで取り組んでいることがわかるので、一緒に研究していて楽しい。「面白そう」、その一言だけで突き進める。これが大事。(言われたことを適当にやるとか、言われてもやらないとか、そういう学生を指導するのはもう懲りごり)。まだ研究の種を蒔いている段階だが、きっと芽が出ると思う。

水曜日, 9月 07, 2016

一時帰国

 しばしブルーミントンを離れて日本にいる。インディアナポリスからデトロイト乗り継ぎで中部国際空港へ。この場合、デルタ航空を利用するのが断然便利。機内食もおいしいし。
 一時帰国の間にいくつか研究打ち合わせをし、共同研究のデータ解析に集中的に取り組む。これで行けそうというアイデアが出たのが最近なので、いい結果が出るといいのだが。
 来週にはブルーミントンに戻って在外研究の後半に突入する。悔いが残らないよう一日1日を過ごしたい。
 
 
 

木曜日, 9月 01, 2016

シカゴ

Wills Towerのスカイデッキ
先週末、家族でシカゴに行ってきた。ブルーミントンからだと車で約4時間。ダウンタウンの外れのホテルを予約したので駐車場代はタダだと思っていたら、一晩で60ドルと言われて、別の駐車場を探して駐めた。それでも一晩30ドル。
 急な思いつきでシカゴに来てしまったので、どこに行こうという当てもなかったが、とりあえず有名なNavy PierWillis Towerのスカイデッキに行ってきた。土曜の混雑はものすごかった。夜にボートでシカゴ川を遊覧するツアーに参加した。高層ビルが昼間とは違った表情をしていてなかなか良かった。
 シカゴは美術館や博物館はもちろん、芸術的な高層ビルが立ち並ぶ大都会。野球観戦などもしたかったが、トッドラーを連れての旅行では行く場所が限られてしまう。もう少し鴻志が大きくなったらまた来よう。

火曜日, 8月 23, 2016

前半戦

  すっかり日が落ちるのが早くなり、夜はだいぶ冷えるようになった。あんなにピカピカ光っていた蛍ももういない。ブルーミントンの夏とさよならかと思うと寂しい。
 こちらは今日から授業が本格的に始まったので、Informatics Eastの建物は学生と若さが溢れていて、夏休みあんなに静かだったのが遠い過去のようの思える。
  大学が始まってうれしいことは、バスの本数が増えて便利になることと、セミナーが増えるのでいろんな話が聞けること。人気のない居室で一人黙々とプログラムを組むのもいいが、ほどほどに忙しくしていないと僕の場合効率が上がらない。さて、明後日はF ilたちと議論をして前半の締めくくり。
  2度目の手足口病の後、少し鴻志の夜泣きが治まってきて、夜の虫たちの声が落ち着いて聞こえるようになった。

水曜日, 8月 10, 2016

二人のスミス

 IUのCognitive Scienceには面白い先生がたくさんいる。中でも僕が会った二人のスミスはとても印象的だ。ちなみにどちらもDistinguished Professor(卓越した成果を上げた教授に与えられる称号)。
 一人目はLinda Smith。力学系の視点からの発達研究が世界的に有名で、理研時代に彼女が書いた「A Dynamic Systems Approach to the Development of Cognition and Action」という本の輪読会をした。IUに行ったらまず会いたいなと思ったぐらい好きな研究者だ。何度もメールを送ったがなかなか返事をもらえず、知り合いに掛け合ってもらってようやく会うことができた。穏やかな人柄を勝手に想像していたが、いかにもできる研究者という感じで、立って仕事をしている様子にはびっくりした。気難しそうな感じがしたが、話していて嫌な感じはしなかった(ただ、あまり僕に興味がないのだなと思った)。
 もう一人はEliot Smith。共同研究者のIさんから聞いてその名前を初めて知ったので、会う前はどういう方かよく知らなかったが、ホームページに書かれた研究内容が興味深かったのでコンタクトしてみた。すると快く会ってくれて、こちらは穏やかながら威厳のある教授らしい先生だった。集合感情とグループベース感情の違いなど教えてくれて、いろいろ議論をすることができた。ぜひまたお会いして議論したい。

日曜日, 8月 07, 2016

お魚

 まもなく秋学期が始まるため続々と学生が戻ってきて、ブルーミントンがまた賑やかになってきた。新入生たちが新生活を始めるために、勉強机やソファーがスーパーで山積みされていて飛ぶように売れている。2、3週間前はIUを離れる人たちが捨てた勉強机やソファーがゴミ捨て場に山積みされていたので、もったいないと思ってしまうが。「経済」の2文字が頭をちらつく。
 ブルーミントンは田舎町とはいえ、大学街なのでほぼすべてのものが不自由なく手に入る。ただし「新鮮な魚」を除いて。普段家で食べることがあるとすれば、冷凍のサーモンだ。冷凍のサーモンですら料理してもパサパサであまりおいしくない。一度だけ、刺身クオリティだと店員から教えられた冷凍マグロを買って海鮮丼にしたが、臭みがあって食べられたもんじゃなかった。事情はインディアナポリスでも似たようなものだという。新鮮な魚は一時帰国の楽しみにとっておこう。
 新鮮な魚が食べられないのと、健康維持の目的も兼ねて、Fish Oilのサプリは毎日とるようにしている。この習慣が合っているのか、Fish Oilを飲み始めてからあまり体調を崩さなくなった。

水曜日, 7月 27, 2016

2/3

 このところの暑さのせいかあるいはそれとは無関係に発達のせいか、子どもが夜中に頻繁に起きて泣くので、なかなかまとまった睡眠が取れない。新生児の頃と違って、麦茶を飲ませると大体はすぐに寝るのだが。早朝に目をさますと頭が冴えてしまって、結果的に朝活をすることになる。それはそれでよいのだが。
 こちらに来てから間もなく4カ月が過ぎる。ということは、残された時間はあと2/3。1年というのはほんとにあっという間だ。早めに研究テーマが決まったのは良かったが、今は暗中模索の毎日。何がこの問題の本質だろうと考えている最中にも、同僚からこんな関連研究があった、あんな類似研究があったと情報がやってくる。それを気にしながら研究を進めなくてはならない。
 耳をすますと、夜明けがまちどうしい鳥たちがさえずり始めた。そして、鴻志も泣き始めた...。また1日が始まる。

金曜日, 7月 15, 2016

あー夏休み

情報学棟の隣の隣にあるケリービジネス
スクールの建物。外も中もものすごく豪華。
 大学はまだ夏休み中だが、FilとSandroは1ヶ月のバケーションを終えて、こんがり焼けてすっかりリフレッシュして帰ってきた。そして、帰って来てそうそう学生との議論や来客対応やSkypeミーティングなど、フルスロットルで仕事に取りかかっている。このONとOFFの切り替えは見事としか言いようがない。見習いたいものだ。
 日本では、教授が1ヶ月もラボを留守にして休暇をするなど(制度的にではなく)実質的に無理だ。昨今は雑務に追われて研究する時間を確保するもの一苦労。Filたちが大学の先生らしい生活ができるのは、大きな研究資金を安定して獲得し、有能な秘書と研究員と大学院生を雇い続け、彼ら彼女らがしっかりと働いてくれるからという事情もある。もちろん、しっかり彼ら彼女らをマネジメントして研究業績を上げて次の研究資金獲得へつなげる、というループをキープできている優秀な研究者だからに他ならない。
 今週から有志の論文読み会が始まり、来週はFilたちとの議論がある。学生に戻ったような忙しさで発表資料を準備している。あれやこれや広げた研究も少しずつだが進んでいる。こちらに来て4ヶ月目に突入したので、そろそろコレっという研究結果を出したい。

木曜日, 7月 07, 2016

2nd IC2S2

 今年も計算社会科学の国際会議IC2S2に参加してきた。去年があまりにも良すぎたので、今年は見劣りする感じがしたが、初めて参加した人に感想を聞くとそうでもないようなので、やはり内容は良かったのだろう。(学会の運営サイドのホスピタリティをあまり感じなかったのが、そう思う大きな理由の1つだ)
 会場となったノースウェスタン大学はシカゴ郊外にある名門私立大学で、特にケロッグ経営大学院は全米で1,2を争うぐらいの優秀な学校。どちらかという社会科学のイメージが強いが、近々、巨額の資金を投じてコンピュータサイエンス学部を新設するそうで、学会でもその宣伝をしていた。これから計算社会科学の拠点の1つになりそうな大学だ。
 学会中、ノースウェスタン大学で院生をしている何人かの日本人と話をすることができた。話していて、彼らの自信とプライドがものすごく感じられた。トップスクールの奨学金を勝ち取り、いつかは自分でビッグ・プロジェクトやってやろうとギラギラして研究に邁進しているわけだから、それも頷ける。その勢いのまま突き進んで欲しいと心から思う。教員になってから、こういう才能とやる気が溢れる学生に一度も出会うことができなかったので、実に羨ましい。
 次回の開催地はまだ未定だが、間違いなく来年の会議も参加するだろう。

日曜日, 6月 19, 2016

ちびっこモンスターと夜のゴミ捨て

 昼間は一人遊びができるようになり、機嫌よくしているうちの子だが、夕方から夜はちびっこモンスターである。
 先々週までは、風呂から上がって寝かしつけるのが一苦労で、散々泣いて暴れて1時間ぐらい格闘した末にようやく寝る。妻はヘトヘトだ。ちなみに私はまったくの役立たずで、夜に私が抱っこすると泣き出す。昼間は一緒に遊んでいるのに...orz。
 先週からは特に夜泣きがひどくて、夜12時に一度目が覚めて大泣き。白湯を飲ませてオムツを替えて寝かしつけようとすると、「寝ない!」と反り返って自己主張、やはり1時間ぐらい格闘する。ようやく寝ても、眠りが浅いのか、起床までに2、3度目を覚まして泣く。
 そのパターンにようやく慣れてきたら、ここ数日は妻がシャワーを浴びている時に黄昏泣きが始まった。こうなるともう手がつけられない。
 今日も妻が子どもを寝かしてつけている間、日課のゴミ捨てのため外に出る。すると、アパートの敷地や茂みにたくさんの蛍が飛んでいて、その美しさに足を止める。ささくれた心が保湿される瞬間だ。ブルーミントンを去る時、きっとこの蛍を思い出すだろう。

火曜日, 6月 14, 2016

金持ちの留学生

 僕が住んでいるアパートは2.5バスルーム、2ベットルームで家賃が1,010ドルだ。ここに光熱費は含まれない。ブルーミントンでこの家賃は決して安くはない。なので、ルームシェアしているとはいえ、ここの学生はそれなりにお金に余裕のある人ということになる。 
 正確な数はわからないが、全体の半分ぐらいはアジア系の留学生で、中国人はもちろん、韓国人の留学生がかなり多い。そして彼ら彼女らのほとんどが新車かいい中古車を乗っている。LAで見かけたアジアの留学生と比べると、明らかに経済的に豊かそうだ。
 理由の1つは、ジェイコブズ音楽院に留学している学生が裕福だということ。芸術系で海外留学できるとなると、実家はよほどのお金持ちだろう。
 それから、インディアナ大学(IU)が州立大学だということも関係している。日本の感覚でいうと、公立の方が入学金も授業料も安いので、アメリカの私立大学にいくよりも、州立大学にいった方がお得だと。
 インディアナ州民ならばそれは合っている。高校の成績が優秀ならば、授業料も免除で奨学金もたくさんある。ところが、州立大学はあくまで州民のための大学なので、州民以外が入学するとなると授業料が倍ぐらい高くなり、一方で応募できる奨学金がほとんどない。したがって、授業料も生活費も全部自費ということになり、結果的にそれが払える裕福な外国人が来る。この事情はUCLAでも同じだが、IUは入学時の倍率はそれほどでもないので、そこそこの学力があって経済的に裕福ならば入学できる。そして、LAほど物価は高くないので、同額の仕送りでもブルーミントンならばいい暮らしができる。
 すば抜けて優秀な高校生は、奨学金が潤沢にあるMITやHarvardの方がかえって留学がしやすい、ということらしい。

水曜日, 6月 01, 2016

テイスト・オブ・シンシナティー

テイスト・オブ・シンシナティー
メモリアルデーの祝日に、家族でシンシナティーのフードフェスティバル「Taste of Cincinnati」に行ってきた。ブルーミントンからシンシナティーまでは、車で約2時間半。
 5th Streetにいろいろな食物の出店が出ていて、炎天下にもかかわらずたくさんの人が来ていて賑やかだった。出店でジャンバラヤとリブを買って昼食にした。5th Streetには高層ビルや高級ホテルなどが立ち並び、さずがにシンシナティーのダウンタウンは都会だ。
 シンシナティーにはIKEAがあるので、ダウンダウンから20分ほど車を飛ばして行ってきた。LAにいた時はバーバンクのIKEAに2度、バスと電車を乗り継いで山のように買い物をして、鬼の形相で荷物をアパートまで持ち帰った思い出がある。(あの頃は若かった...)さっと雑貨などを見て、帰ることにした。
 その帰り道である。シンシナティーとブルーミントンのちょうど中間あたりで、車を運転していて妙な違和感を感じた。ガソリンスタンドに車を止めて確認したところ、右の前輪に太いネジが刺さって空気漏れていた(図2)。幸い、近くにホテルがあったので、フロントの人に事情を説明してロビーで待たせてもらい、AAAに連絡して修理の人が来るのをまった。2時間ほどで修理の人が来て、スペアタイアを取り付けてくれた。あと5分車を走らせていたら、人気のない田舎道だった。不幸中の幸いとはこのことをいう。
 文字通りメモリアルデーになった。

プリウスの前輪に突き刺さっていたネジ

木曜日, 5月 26, 2016

何者でもない

 留学というのはとにかくお金がかかる。航空チケットが約30万、保険だけで約70万(これがないと、そもそもVISAがとれない)、段ボール9箱の荷物を送って約15万、そして、生活に必要なものを買い揃えて約20万。車と自動車保険とAAAにも入ったので約70万。その他もろもろに加え、このドル高。
 非常勤講師をやって準備したお金は使い果たした。大学からのサポートがあるものの、旅費と同じ扱いなので出るのは当分先。月々の給料でやりくりするしかない。
 そこまでカツカツになっても留学するのはなぜか。日本の方がはるかに便利だし、物質的な環境だけ見れば、日本の大学の方がはるかに恵まれている(特に名大は)。それでも、ここに来たかったのは「経験」のためである。
 ここCNetSでは私は何者でもない。FilやSandroとは国際会議で以前一度会っただけで、ほとんど面識もないままCVや研究計画などを送って、留学の許可を得た。共通の知り合いもいないので、色眼鏡で見られることもお客さん扱いされることもない。彼らの信頼を勝ち取って一端の研究者と認めてもらうためには、自分の研究に語らせるしかない。それができなけば、10時にラボにきて17時に帰るただの有機体である。
 なので、昨日のミーティングには万全の準備をして臨んだ。関連研究を2つレビューし、それらの結果を再現して見せ、さらに自分のモデルを紹介してシミュレーション結果を紹介した。その時のFilの言葉が、「明日もう一度議論したい。11時半でいいかな。」だ。
 この経験のためにここに来た。

木曜日, 5月 19, 2016

四〇

 四〇歳になった。二十歳の時は、こんな日は永遠に来ないんじゃないかと思っていたけど、倍になった。皆平等に歳をとる。
 二十歳までの20年間は長かったけど、二十歳からの20年間はあれよあれよと言う間に過ぎていった。28で大学院を卒業し、名大に職を得たのが36。今、ようやく研究らしい研究ができるようになった。そして気がつくと、退官までにあと20年とちょっと。
 いろいろ回り道をしすぎた気もするけど、それだからこその今の自分である。こんな曲がりくねって途切れそうな道を好んで歩いてきたのだから、これからも行けるだろう。生き急ぐこともあるまい。
 鳥たちがさえずる、ブルーミントンの朝に思う。
 

月曜日, 5月 16, 2016

自転車盗難

 I had my bicycle stolen. (自転車を盗まれました。)これは英語の授業でよく習う文章だが、本当にこの通りになってしまった。
 先週の月曜、やや早めに帰宅し、バイクスタンドに鍵で括り付けられた自分の自転車があることを確認してから床屋に出かけた。さっぱりして家に戻ったら、バイクスタンドに自転車がない。盗まれれたのだと気付いたのはしばらくたってからだった。こんな長閑な田舎町で盗難に遭うなんて予想していなかったので。
 そういえばここ数日は引越しのピークで、出て行く人も入ってくる人も多く、アパートには頻繁に大きな車が出入りしていた。鍵を壊して自転車を持っていたのだろう。とほほ。
 海外旅行保険に電話したら、全額ではないものの保証してくれそうなので、それはよかった。警察届出を出したり、いろいろ手続きは煩雑だけど、人生勉強と思ってやるしかない。
 悪いことは起こるものだが、不幸中の幸いだった。
 

金曜日, 5月 06, 2016

黄金週間

 日本はゴールデンウィークからちょうど日常に戻った頃だろう。こちらは連休などなく、いつも通り仕事モード。
 論文の査読を2つ引き受けていたところに、別の論文の再査読依頼が来たりして、多くの時間をそれらにさくことになり本末転倒なことに。どれもそれなりに内容が良かったので、勉強になったのは救いだけど。
 期末試験期間が終わり、CNetSの院生たちは今週末からみんなインターンに行くようだ。ある人はGoogle、ある人はFacebook、ある人はLinkedIn。日本と違ってデータ科学の知識や技術をそのまま生かせる企業が米国にはあるので、学位を取っても大学に残って研究員になる人はむしろ少ない。企業の方がデータも資金も潤沢なので、大学よりも良い環境かもしれない。
 学生たちが出払い、教授陣が一息つき(Filはいつも忙しそうだが)、静かになったラボで、僕は研究をコツコツ進めることにしよう。ラボにいる時だけは教員であることも、博士であることも、父であることも忘れて研究に没頭しよう。そのためにここに来たのだから。

火曜日, 4月 26, 2016

So what?

 今日はFilとSandoroとミーティングをした。これからある研究を始めるにあたって、先行研究と文献を調べて現状を報告し、今後の方針を話し合った。といっても、途中からFilとSandoroのやり取りがヒートアップして、ようやく最後に自分のアイデアを披露するというあべこべな順番になってしまった。
 まだ共通の土台がない状態での議論なので、とにかく相手の主張を理解するのに必死になっていたら、遠慮せずに会話に入ってこいと言われて苦笑い。ここでは、お行儀よく聞いていることは議論に参加していることならず、空気も同然なのだ。
 まだ煮詰まっていない思いつきのアイデアを披露したら、久しぶりに「So what(だから何)」系のコメントを食らって、また苦笑い。ChuckやOferのところにいた頃を思い出した。「もちろんわかっているさ!」
 まもなく40になるおっさんだが、学生に戻った気分で日々を過ごしている。熱く議論ができる環境はよい。

木曜日, 4月 14, 2016

多様性の森

 ブルーミントンでの生活にも次第に慣れてきた。LAでの経験があるのでいろいろ勝手がわかるというのもあるが、GoogleとAmazonとiPhoneおかげで、格段に生活が便利になったという実感がある。手続きはネットで済むし、何でもネットで買える。
 晴れた日は自転車で大学に行く(だいたい20分ぐらい)。裏道を通ってキャンパスに行き、ジェイコブズ音楽院(全米屈指の音楽学校)と広いグランドを通り抜け、メモリアルユニオンのPeet's Coffeeでコーヒーを買ってから研究室に行く。
 先日、アシスタントリサーチャーのGiovanniに研究室のメンバーを紹介してもらった。所長のFilをはじめ多くが学会で出払っていて、全員には会えなかったが、院生もポスドクも個性豊かな人が集まっていた。特に中国からの留学生がとても優秀で、がつがつコーディングしていた。「多様性の森」という比喩がぴったりな場所だ。
 明日のミーティングは自己紹介を兼ねた簡単な発表。来週月曜はFilと議論、そして月末に研究発表。今日からセミナーにも参加し始めた。思いっきり研究するぞ。

水曜日, 4月 06, 2016

ブルーミントン

 この4月から1年間、インディアナ大学ブルーミントン校に客員研究員として滞在します。4/1夜にインディアナに着き、翌日、ブルーミントンのアパートに引っ越し。そこから連日、生活に必要な一切合切を近所のショッピングモールとスーパーで買いそろえ、今日、こうしてインターネットも開通し、何とか通常生活ができる状況になってきました。
 先日は、僕がお世話になる研究所(CNetS)に家族であいさつに行きました。所長のFilをはじめ、みなさん感じの良い方達でした。CNetSは小さな建物の3階にあり、規模は小さいですが、アクティビティは非常に高そうです。4/8のオリエンテーションが終われば、いよいよこちらでの研究が始まります。

IUの正門
CNetSがあるのは手前の建物
3階がCNetSの場所


月曜日, 3月 21, 2016

オープンレクチャー2016

 名大のオープンレクチャーで講師を務めた。大学教員にとってはアウトリーチの活動の一環で、一般の方にとっては大学の講義を聴講できるチャンス。こういうイベントはとてもいいと思う。僕が聴講したいぐらいのおもしろそうな講義がいくつもあった。
 どのぐらいの人数が集まるのだろうと、全体説明の会場を覗いてみたら、高校生を中心としてほぼ満員御礼。祝日にわざわざ大学まで来て講義を聞こうというわけだから、参加者はとても勉強熱心だ。理系の名大ということもあり、素粒子やプラズマの話はとても人気があるようだった。
 僕はというと、「Twitterで読み解く人間行動のはなし」と題して、できるだけわかりやすく計算社会科学の話をした。45名の申込みがあって、実際に来たのは35名程度。しかし、講義の参加者は熱心に話を聞いてくれ、講師を務めた甲斐があった。高校生がほとんどだったが、中にはご年配の方もおられた。今日の講義が少しでも刺激になったらいいな。
 

日曜日, 3月 13, 2016

3月

 ここ数年、3月は査読に追われている気がする。今年も国際会議の論文やアブストラクトの査読が11本、ジャーナルが1本。必ずしも自分の得意な内容ばかりではないので四苦八苦するが、これまた勉強である。極力ポジティブに評価し、どこを直せば内容が改善されるかをコメントするようにしている。それにしてもこの量である。
 研究者にとって、学会発表や論文出版の機会は昔に比べれば格段に増えたに違いない。論文を年に10本出版する研究者はざらにいるし、しょっちゅう国際会議で世界中を飛び回っている研究者もいる。しかし、その中に本当に世に送り出す価値のある研究はどのぐらいあるのだろう。「出せば官軍」というわけでもないだろう。
 「これは負け惜しみでない」と言い切れるぐらい、いい研究をしなければ。
 

土曜日, 3月 05, 2016

異分野交流

 先週末は計算社会科学のワークショップ、今週は総合コミュニケーション学の研究会に参加した。
 前者の研究会は、日本でもこれから計算社会科学(CSS)を盛り上げていこうというもので、Dirk Helbingの招待公演に引き続き、物理学、社会学、経済学、情報学から中堅および若手の研究者が研究発表を行った。計算社会科学の意味するものが研究者によって異なるし、そもそもちゃんとした定義などないので、「計算」と「社会」に関係のありそうな話題をそれぞれ提供した、という感じだった。 僕は「ソーシャルセンサー」を中心テーマとして、複雑系としての性質と社会現象への応用という感じでまとめた。発表や質疑応答を聞いていて、やはりこの分野は若手が面白い。
 後者の研究会は、名大の時田さんが代表を務めるプロジェクトで、僕もメンバーとして参加している。今回は発表がなかったので、心置きなく聴講できた。有田さんや池上さんも発表もあって、いろいろ研究のヒントをもらった気がした。その他にも、環境社会学のフィールド調査やゲーム理論による荒らしの分析など、普段聞けない話があって面白かった。
 異分野交流型の研究会は「気付き」に満ちていて楽しい。

金曜日, 2月 26, 2016

デジタルペーパー

 ソニーのデジタルペーパーを購入した。前から欲しいと思っていたのだが、新しいモデルが出るのではなかと思って躊躇していた。値段もiPadより高いし。それから、MicrosoftのSurface Pro4も完成度が高くて、オプションのペンを使うとデジタルペーパーのように使うこともできる。
 どちらを買おうか迷った末、PDF(主に論文)の読み書き用と割り切って、デジタルペーパーを買うことにした。 決め手はEinkの美しさと書き心地。紙とほぼ同じ感覚でPDFを読んだり、PDFに書き込んだりできるのは、研究者の文房具としては魅力的。バッテリーも長持ちするので、学会やセミナーのメモを取ったり、普段の勉強ノートを全部これで置き換えても十分使えそう。
 ペーパーレス時代がいよいよくるか。もう少し安いとさらにいいのだが。

水曜日, 2月 17, 2016

モーニングコーヒー

 子どもの夜泣きで目が覚めて、あやして寝かしつけていたら目が冴えてしまったので、モーニングコーヒーを飲みながら考えごとをしている。
 間もなく2015年度が終わる。指導した学生の修論発表が終わり、無事卒業できそうなので、まずはほっとした。今思うと、もっと別の指導方法があったのではないかとも思うが、学生の性分によるところも大きいので何とも言えない。
 一般論として、意識の高い学生であれば、学会に参加させたり論文を紹介したりすれば、自分で楽しさを見つけて研究に夢中になるので何の問題もない。しかし現状では、そういう大学院生ばかりではなく、そうでない学生に対しては、こちらが良い加減で背中を押してあげる必要がある(これは身に染みて感じた)。
 一方で、意識の高い(「意識高い系」ではなく)学生が志望したくなるような状態を作る努力もしなければならないだろう。退官記念講演で恩師は、研究室の立ち上げ当初、なかなか良い学生が集まらずに苦労したという話をしていた。そこでまずやったことは、「本を書いて名前を売る」ということだったそうだ。確かに、教科書はもちろん、ブルーバックスやその他の一般書で先生の名前を知っていたことが、研究室を志望するきっかけになった。もちろん、先生の人柄に惹かれたことも理由の1つ。
 とすると、「本を書く」というのは一つの手かもしれない。思想地図βの原稿を書いて以来失せていた「執筆熱」がまた高まりだしたので、勉強も兼ねて一冊書いてみるか。
 外はすっかり明るくなった。

金曜日, 2月 12, 2016

卒業発表

 情報文化学部(自然情報学科)の卒業発表に参加した。理学部や工学部にはない分野融合的なカリキュラムを学んだ情文の学生たちが、どんな研究をするのかが楽しみだった。
 先生にテーマをもらって取り組んだり、先輩からテーマを引き継いだ学生もいれば、自分でテーマを見つけた意欲的な学生もいた。どの発表もよくまとまっていたと思う。中には、修士論文の発表よりレベルが高いものもあって、今後が楽しみなものもあった。研究室のカラーも出ていて、それも面白かった。
 僕は大学院の所属なので、今のところは学部教育には関わっておらず、学部生とは接点がない。新学部で教育の機会が与えられたならば、講義でやってみたいことは山ほどある。そして、教え子の中から、一緒に研究してくれる優秀な学生が出てくるといいなぁ。

木曜日, 2月 04, 2016

シンギュラリティー

 人工知能が人間を超える日がそう遠くない未来に訪れる。それがシンギュラリティーと呼ばれているものである。5年前なら「またまたご冗談を」ですますところだが、自動運転がかなり現実味を帯び、コンピューターが囲碁で人間に勝つ今日この頃では、あながち嘘ではないのかも、と思ったりする。  
 この本の中で「全脳エミュレーション」が紹介されていた。それは、人間の脳を高い精度で計測してコンピュータにマッピングし、外部環境との接続の中でシミュレーションを行うというものだった。先日、たまたま参加したセミナーで、脳のカルシウムイメージングの話を聞いたのだが、その技術が驚くべき速さで進歩していて、このマッピング作業は決して不可能ではないところまで来ているという印象を受けた。自分が理研脳センターにいた頃は、ようやく複数のニューロンから電機信号がとれるようになった頃で、生きたままの脳を丸ごと測ることなど夢のまた夢だった。  
 全脳エミュレーションができたからといって、直ちにコンピュータに意識が宿り、コンピュータが我が物顔で街を闊歩する日が来るとは思わないが、人間とコンピュータとの付き合い方は大きく様変わりするだろう。我々の情報摂取の仕方も。
 この本は楽観論でも悲観論でもなく、バランスよく書けた良書である。

火曜日, 1月 26, 2016

ヘテロ

 最近、自分と研究の嗜好が近い"異なる分野"の"若い"研究者に積極的にコンタクトをとっている。中にはまったく面識もなく、著書や論文を読んで知っているというだけの方もいるが、「ぜひ研究の話をうかがいたい」とお願いすると、みなさん快くOKしてくれる。その道の専門家であり一番脂が乗っている若い研究者と話をするのは本当に楽しいし、刺激になる。
 計算社会科学は一人でどうにかできるような分野ではなく、社会学、心理学、経済学、人工知能、人工生命、物理学、ネットワーク科学など、異なる分野のプロたちが協働・共創できるか否かが鍵だと思う。さもなければ、「船頭多くして船山に登る」になってしまう。ヘテロな環境で生き延びてきた経験を生かしたい。

金曜日, 1月 15, 2016

ヒトの本性

 川合さんに献本いただいた本を読んだ。「人間とは何か、心とは何か。」これらの問いに「比較」というアプローチで迫るのが比較認知科学。チンパンジーやサルなどヒトに近い動物の行動特性を観察・実験し、ヒトと似ているところや違うところを明らかにすることで、ヒトの認知固有の生物基盤の解明や進化過程の推測が可能になる。
 たくさんの先行研究があるので、ややもするとこの手の本は研究結果の羅列になりがちなのだが、本書はストーリーがしっかりしているので、わかりやすく面白い。「いじめ」には、モラルや教育云々以前に、生物基盤や進化が深く関係していることが分かれば、この問題の改善につながる妙策も見つかるかもしれない。新書のお手本のような本である。

土曜日, 1月 09, 2016

夢の中か「雲」の中

 非常勤の最終講義を終えた。期末試験の監督と採点が残ってはいるが。今年度は、月曜日1限から3コマ連続だったので体力的にはしんどかったが、昨年度作った資料を少し修正すれば使えたので、その意味では楽だった。
 ただ、学生がちゃんと取り組まないことを前提にして、講義しなければならないのは大変に辛いことであった。「この演習に取り組んで下さい」と指示しても、何もやらないか、スマホをいじっている学生が多数。抜け殻の体だけが教室にあって、魂は夢の中か「雲」の中。100人超の学生をいちいち注意して回るわけにもいかないし、抜け殻にどう話せばよいのやら。
 それでも、議論の場面で目の覚めるような回答をする学生や、授業後に質問に来て、「わかりました。ありがとうございました。」と嬉しそうに帰っていく学生がたまにいて、これだから先生はやめられないとも思う。
 2年間だけど、良い経験をさせてもらった。今後、名大の教育に活かせることもあるだろう。

水曜日, 1月 06, 2016

みてね

 明けましておめでとうございます。
 新しい家族が加わって8ヶ月が過ぎました。子どもの写真や動画を共有するのに「Carousel」を使っていましたが、この3月でサービスが終了ということで、最近「みてね」というサービスを使い始めました。これがなかなかいいサービスで、夫婦や親戚同士で共有するのに特化しているのでシンプルで使いやすく、1秒動画がまた良い。ソーシャルなサービスにはまだまだニッチがあるのだなと。
 それから、NHKがプロフェッショナルの流儀風の動画を作成するアプリを公開して、Twitterで話題になっていたので、ちょっと作ってみました。[これ] 後々、子どもに怒られそうな気もしますが...。
 2016年も研究と父親業を楽しみながらがんばろうと思います。今年もよろしくお願いします。
  
 

金曜日, 12月 25, 2015

Real Thing Shakes

 先週の土日は久々のソシオの研究会があった。今回の講師は、松浦先生(京大)、水原先生(京大)、大澤先生(筑波大)の3名。
 松浦先生の発表前の一言にしびれた。「僕は異分野からの講演依頼は断ったことがありません。」同業者ばかりの研究会だとなあなあになったり、遠慮して質問があまり出なかったりと、学ぶことが少ない。一方、異分野の人が大勢いるような研究会では、素朴な質問もどんどん出るし、違う視点からコメントがもらえたりするので、新しい気づきがある。そういう理由らしい。
 松浦先生は社会性昆虫を研究している。シロアリ集団の驚くべき生存戦略の解明は、生物学の教科書を書き換えるような発見だった。ホンモノの研究は、異分野の人が聞いてもすごいことが伝わる。
 このレベルの研究がしたいものだ。

金曜日, 12月 18, 2015

師走

 師走なので、2015年という年を振り返ってみる。まず、去年はいなかった存在がここにいる。子どもが生まれたことは本当に大きかった。仕事から帰ってきたら鴻志と全力で遊ぶ。それが日常になった。
 研究は、懸案事項だった論文が出たのは良かった。行動生物学のデータはまだ重要な分析が残っているが、これは来年論文にしたい。学生とやっている研究も論文にしなければならない。文献調査とデータの再分析に着手したところで、何を示すのが本質的なのかを考えている。新しい研究は始めたばかりだが、社会心理学の先生方からいろいろ勉強させてもらったので、今後の進展が楽しみである。
 ある目標のためにはじめた非常勤講師は、来年1回の講義と試験をすれば終わり。100人以上の学生相手に、情報の授業をするの想像以上にしんどかった(居眠りしている学生を注意したら、別の学生に「かわいそう〜」と言われて、言葉を失ったこともあった。)いろんな学生がいる。これも勉強だ。
 新年を迎える前にもう一仕事。

金曜日, 12月 11, 2015

AIとIA

 Wired最新号の特集AI(Artificial Intelligence:人工知能)が面白かった。特に、ケヴィン・ケリーの記事が秀逸だった。AIが人間の労働機会を奪うと不安をいたずらに煽る未来学者と違い、AIと人間の新しい関係を予想し、知を拡張するものとしてのAI、つまりIA(Intelligence Amplifier:知能増幅)を描いている。
 今年はとにかくAIという言葉が紙面をにぎわせた。GoogleやFacebookはもちろん、トヨタも新たにAIの研究所を立ち上げた。今はAIバブルとも言えるような状況で、この分野には優秀な人材とお金が流れ込んでいる。はてさてそこから何が生まれるのだろうか。そして、いつまでAIは再び訪れた春を謳歌できるのだろうか。

金曜日, 12月 04, 2015

誰と一緒に研究するか

 これは大事なこと。僕の答えは、「研究に対して誠実な人」である。もちろん、研究内容はぶっ飛んでいても、とんがっていてもいい。研究に不誠実な人は全く尊敬できない。
 新しい研究を模索する中で、計算社会科学という学問を自分はどうしたいかを考えている。ICCSS2015に来ていた研究者や研究グループは、着実に成果を出し始めている(ただ、そのやり方には手放しで賛同という訳でもないが)。日本はこの分野で世界に太刀打ちできる研究者は(自分も含めて)一人もいない。
 今は、物理やコンピュータ系の人たちが社会科学というお花畑にずかずかと土足で入ってきているような状況だ。でも、これでは社会科学に花は咲かない。「計算社会科学だからこそできる研究」というのを見つけなければならない。そんなことを一緒に考えてくれる研究者や学生を探さなくては。

木曜日, 11月 26, 2015

2本とも

 以前、論文を「絶対に2本とも通す!」とblogに書いた。一本目は先日の記事に書いた通り。そして昨日、二本目の受理を知らせるメールが届いた。
Y. Takeichi, *K. Sasahara, R. Suzuki, and T. Arita, Concurrent Bursty Behavior of Social Sensors in Sporting Events, PLoS ONE 10(12), 2005
一昨年に指導した修士学生との研究を僕がまとめたものだ。と言っても、ほとんどの解析をやり直し、新たなデータ解析を加えたので、別研究と言っても過言ではないが。論文構成もだいぶ工夫した。おかげで、3名の査読者からは好意的なコメントをもらうことができた。時間はかかったが、いい勉強になった。
 本当は、学生が最後まで自分の研究に責任とプライドを持ち、論文を完成させて受理を勝ち取ってほしかった。ただ、普段の取り組みを見ていて、こうなることは予想していた。一事が万事。
 さて、最近、新しい研究に着手し始めた。アルバイトの留学生とアイデアを出し合いながら探索的分析を進めている。「それ面白そうだね。じゃあ、やってみよう。」こんな風に、「面白そう」という直感を信じて突き進める人と研究するのは楽しい。

金曜日, 11月 13, 2015

万年筆で字を丁寧に書くという贅沢

 久しくお気に入りの万年筆で字を書くことがなかった。裏紙にボールペンで擲り書きばかりしていた。僕の万年筆はLAMYのヤング向けの製品で、デザインと色が気に入っている。ボールペンとは違い、ペン先に紙を感じながら、筆圧で様々な表情の字を書くことができる。間違ったらすぐに消せるフリクションペンも悪くないが、書き間違いは許されない一種の緊張感の中で使う万年筆もいい。
 A4の紙に万年筆で自分の名前を丁寧に書いてみた。まじまじと見て、きれいな字ではないが味があるなどと思った。万年筆で字を丁寧に書くというのは贅沢な行為かもしれない。

土曜日, 11月 07, 2015

時間の流れ方、情報の流れ方

 毎朝の習慣は、まずコーヒーを入れ、その間にスマホでニュース記事を斜め読みし、コーヒーを飲みながら新聞の一面に目を通すこと。大概、新聞よりもウェブの方が情報が新しいので、新聞では逃亡中になっている容疑者もYahooのトップページではもう捕まっていたりする。そんな時、ちょっとした違和感を覚える。
 時間の流れ方そのものは、これまでもこれからも、早くなったり遅くなったりすることはない。少なくとも、素粒子が一斉にストライキをして、量子力学に従うのをやめてしまわなければ。
 しかし、情報の流れ方はこの15年で激変した。スマホを開けば同時並行で進行している世界中の「今」がやってきて、スマホをピロピロ鳴らす(音声をOFFにすればいいわけだが)。スマホが使えない状態にある時などは、世界から自分だけがポツンと取り残されてしまったような感覚すらする。
 こういう感覚やある種の不安・不満を払拭するためにはどうしたらよいのだろう。とりあえず公園にでも出かけ、自分の身体で五感で秋を感じようかしら。
 

金曜日, 10月 30, 2015

ひと段落

 先ほど論文を再投稿した。これで当面抱えていた論文執筆は全部終わった。気がつくと間もなく11月。今年度はずっと論文執筆とそのための作業をしていたような気がする。こんな苦しい作業はもう嫌だと思いつつも、そこから逃げるのはもっと嫌なので、何とかやりきった。とにかく頭から懸案事項が消えて、今はホッとしている。
 さて次は何をやろうか。読みたい本も論文もたくさんある。新しい研究を始めたいし、新しいことも勉強したい。これだから研究者はやめられない。

水曜日, 10月 28, 2015

ハーフバースデー

鴻志が生まれて半年がたった。もともと大きく生まれたのだが、ますます大きくなって、長時間の抱っこがしんどいぐらい重たくなった。(ライザップにでも行って体を鍛えようかしら...)手足口病を除けば、これまで病気らしい病気もせずにすくすくと成長してくれた。
 すでに離乳食を始めていて、あと数ヶ月すればハイハイをするようになる。どんどんできることが増え、成長し大人に近づいていくのがうれしくもあり、新生児っぽさがなくなっていくのが少し寂しくもある。そんなに急がなくていいのだよと。
 何はともあれ、親子水入らずで過ごす時間を持てることに感謝である。

土曜日, 10月 24, 2015

蒲郡

子安弘法大師像
蒲郡までドライブをしてきた。目的は金剛寺にお守りを返すこと。前回、子授けのお札を返却する際、お守りを持っていくのを忘れてしまい、住職に叱られたので再度の訪問となった。私たち家族の他にも夫婦やカップルがひっきりなしに来ていた。鴻志を抱っこしながら、「大丈夫。きっといい子が授かりますよ」と心の中でつぶやいた。七福神のお守りを買って寺を後にした。
 もう1つの目的は、ラグーナテンボスのフェスティバマーケット。まぐろやのランチは1000円で新鮮な寿司が食べられる。それから、海鮮海猫の明太子とタコワサ、ヤマサちくわの練りもの、めちゃうまい。ついつい買いすぎてしまうが、たまにはいいでしょう。

金曜日, 10月 09, 2015

Interface

 先月再投稿した論文が受理された(まだ直さなければならない点はあるが)。苦しんで、苦しんで、苦しんで書いた論文だ。Interfaceは生物と物理の分野横断的研究をターゲットとしたジャーナル。
K. Sasahara, O. Tchernichovski, M. Takahasi, K. Suzuki, and K. Okanoya, A rhythm landscape approach to the developmental dynamics of birdsong, Journal of the Royal Society Interface (accepted)
  このデータを採り始めたのは理研に勤めていた2006年頃だから、論文になるのに9年近くかかったことになる。その間、留学したり別の職に就いたりといった事情もあるが、とにかく発達のデータ解析が難しかったというのが一番の理由だ。個体差あり、時間変化あり、例外ありあり。なかなかこれというクリアな結果が出ず、いたずらに時間だけが過ぎた。
 論文をまとめてからも、あるジャーナルは門前払い、次のジャーナルは一度直して再投稿するもやはり却下。これだけでゆうに一年はかかった。方法論の論文として書き直してInterfaceに出すも、すごく厳しいコメントが返ってきてなかなか直せず。先月、秘策を思いついて、やっとの思いで直して再投稿したのだった。
 別に誰に褒められるわけでもない。研究者として当たり前のことを当たり前のようにやるだけ。今は、吉報をかみしめつつ、最後の直しの方策を練っている(10日で直して出せと...orz)。

追記:11/4にこの論文は出版されました。[Link]
 

火曜日, 10月 06, 2015

 秋である。ここのところ大きなニュースが続いている。TPPの合意、二夜連続のノーベル賞受賞(研究者として勇気付けられる)。そして、名大の新学部設立(情報文化学部を廃止して情報学部が新設される)、鴻志の夜泣きが始まったことや下の歯が生えたのも、私にとっては大きなニュース。
 そして、申請書や論文の締切、講義やゼミの準備、共同研究の打ち合わせ、セミナー発表等々。食べきれないほどのTODOに食欲の秋ながら食傷気味。しかし、ここでくたばってたまるか。10月を乗り越えたら、少しは余裕が出るか。
 
 

土曜日, 9月 26, 2015

帰省、講演、作文

 1ヶ月遅れで夏休みを取り、家族で実家に帰省した。今回は子どもを連れてのロングドライブなので、途中でギャン泣きするのではないかと心配していたが、割とおとなしく寝ていた。お盆シーズンと違って高速道路は空いているし涼しいし、これからはこのパターンが良さそうだ。だいぶゆっくりできた。
 さて、帰省から戻ってすぐ基盤研究公開セミナーで「計算社会科学の試み:ソーシャルデータで読み解く人間行動の複雑性」と題して講演をした。しっかり準備をして臨んだので、思いのほか少ない聴衆にちょっと残念だった。それでも、同じ専攻の先生方が参加して質問もしてくれた。たまたま参加していた企業の方も興味を持ってくれたようだった。惜しむらくは、計算社会科学に興味をもった見所がある学部生をリクルートしたかったのだが、学部生は来ていないようだった。鍛え甲斐のある学生がほしい。
 兎にも角にも9月のメインイベントはこれで終了したので、10月〆切の仕事に取り掛かる。論文の再投稿1つと科研費の申請書類。どちらも前回の失敗を教訓にして。

火曜日, 9月 15, 2015

私のブックマーク

 同僚の先生から依頼を受けて、人工知能学会誌の原稿「私のブックマーク」を執筆した(2015年11月号に掲載)。テーマは私の専門の「計算社会科学」。
 執筆に要した時間は2日ぐらいだが、下調べや準備に時間を要した。恥ずかしながら、専門といいつつ、知らないことや不正確にしか理解していないことが山ほどあった。自分の不勉強さを思い知らされた。
 それでも、自分の知識や理解のあやふやな所を1つひとつクリアーにしていくこの作業は、大変ではあったがとても勉強になった。25日の公開セミナーにむけて、いい頭の整理になったし、近い将来、このテーマで本を書いてみたいと思った(そのためには、まず、自分の研究が売れる必要があるが...)。

金曜日, 9月 11, 2015

進捗のコツ

 夏休みに入ってから約1ヶ月かけて修正した論文をようやく再投稿した。メジャーリビジョンの判定が来たのは2月だが、査読のコメントが手厳しいものが多かったので後回しにしていたら、別の仕事が入ってきて全く時間が取れなくなってしまった。
 最初の2週間はなかなかコツがつかめずいたずらに時間だけが過ぎたが、残りの二週間、根詰めて何とか間に合わせた。もらったコメントには誠実に正確に回答したと思う。今度こそ吉報がほしい。
 本来ならば新しい研究に力を入れたいところだが、もう一本直さなけらばならない論文と、依頼原稿、そして、情報科学研究科主催のセミナーの発表がある。とりあえず依頼原稿を完成させたら小休止だ。
 僕が仕事で詰まってなかなか進捗がない中、息子は寝返りが出来るようになり、確実に進歩している。息子にコツを教わることにしよう。

日曜日, 8月 30, 2015

市場は物理法則で動く

 市場は嵐のごとし。この本の主張を端的に言うと、そういうことになるだろう。
 これまでの経済学では、経済主体は合理的で、市場は「神の見えざる手」で自ずと均衡に落ち着くとされてきた。しかし、この本の中で著者は、繰り返し繰り返し、それがいかに間違いかということを述べている(くどすぎるが)。市場価格の変動は「均衡点」などという静的な概念では捉えらず、むしろそれは嵐のように安定と不安定の流れが渦巻くダイナミクスが本質的であると。
 著者の言わんとすることには同感である。ただ、効率的市場仮説の代案として、どんなことが最新の経済物理学で研究されていて、どんなことがわかってきているのかの説明がもっとほしかった。エージェントモデルがいくつか紹介されていたが、あまり説得力をもって書かれていなかった。ただ、それらの部分を差し引いても、十分に面白く、読む価値のある本だ。

 

土曜日, 8月 29, 2015

手足口病の対策

 とうとう妻も手足口病にかかってしまった。僕と同じ症状の経過を辿り、程度はもっとひどい。同じ病気で苦しんでいる方もいると思うので、症状を軽減するのに(少なくとも僕には)効いた(効かなかった)対策をメモしておく。
  • 高熱と関節痛
    • 病院で処方された麻黄湯を飲んで、熱さまシートをひたいと手に貼って、たっぷり寝た。翌朝には熱が下がり、関節痛もなくなった。
  • 喉の痛み
    • イソジンでうがいし、病院で処方されたトローチを定期的になめた。このおかげか、喉の症状は悪化しなかった。
  • 手足と顔の発疹
    • 発疹の猛烈なかゆみを抑えるために、新レスタミンコーワ軟膏を塗って、手には軍手をはめ、靴下を履いた。この薬は抗ヒスタミン系のかゆみ止めで、ステロイドは入ってない。多少はかゆみが軽減された。
    • 猛烈なかゆみで寝られなかったので、以前病院で処方された強い痛み止めを飲んで寝た。おかげで、かゆみを忘れて寝れたのでだいぶ回復した。(ただし、自己責任で)
    • 寝るときに、手のかゆみを抑えるのに保冷剤も役だった。
    • 湿疹の出ている手で体を掻かない。飛び火の防止。
    • 効果がなかったのが、花粉症の薬。抗ヒスタミン成分が入っているので効くかと思ったが。
  • 発疹後の後始末
    • 発疹がおさまるとこれらがカサブタになる。顔の発疹あとが目立つので、アットノンクリームを毎日塗っている。
    • 足の裏の角質化してしまったものは、ベビーフットでズル剥けにする。
 

木曜日, 8月 20, 2015

最悪の手足口病

 先週、鴻志の体温が高く、なかなか寝ない日があった。その翌日、体温は平熱に戻ったが、手や足や顔に数個の発疹ができていて、みるみる増えていった。最近流行りの「手足口病」だった。しかし、子供の場合は重篤になることはほとんどなく、一週間程度で良くなった。
 やれやれと思っていた矢先、今度は僕が「手足口病」にかかった。火曜の午後から急に関節が痛くなり、風邪だと思ったので家に帰って休んでいたら、急に寒気がしてきた。近くの病院では風邪と診断され、麻黄湯を飲んで寝たら、鴻志の時と同様、翌日には熱は下がった。
 しかし、手や足に1つ2つ発疹が出ていて、喉の痛みを覚えた。手足口病にかかったことを自覚した。その日の夜には発疹が手足じゅうにでき、それが痛痒くってとてもじゃないが寝られない。唾を飲み込むのもやっとなほど喉も痛い。
 ネットでこの病気を調べてみると、「大人はめったにかからないが、もしかかった場合は、とても辛い思いをする」とある。まさにその通り。1粒で2度おいしいではないが、初日は高熱と関節痛、2日目以降は発疹の猛烈なかゆみと喉の激痛。同じ病気で日を変えて2種類の苦痛を味わっている。今日明日が山場だろうが、手足口病はもう懲り懲りだ。
 

金曜日, 8月 14, 2015

ネットワーク科学

 私の研究はネットワークの手法を用いたものが多い。最初に使ったのは鳥のさえずりの解析で(その話は思想地図β1に書いた)、最近書いた論文もソーシャルデータを連想ネットワークで可視化するというお話。
 現在の中心研究テーマである「計算社会科学」の1つの流れは、間違いなくネットワーク科学にあるので、歴史的経緯も含めて勉強したいと思って、この本を読んでいる。いろんな話題が広く(薄く)扱われていて、副読本としてはいいと思う。
 今ではMultiplex NetworksやTemporal Networksなど、もっと複雑で動的なネットワークも登場し、ネットワーク科学は日々進化している。そのあたりの新しい話題はこの本ではカバーされていないが、計算社会科学の重要なツールになりうるので押さえておきたい。

月曜日, 8月 03, 2015

書いても書いても

 書いても書いてもスタックは一向になくならない。
 先週は、New Generation Computingの論文を終わらせた。これは、人工知能学会論文誌に受理された論文の英訳である。受理された日本語論文の英訳をNew Generation Computingという雑誌で受け付けて、こちらが出たら日本語の方を「正式な和訳」扱いにする、という新ルールに従ったものだ。
 日本語論文だと海外の研究者が読めないし、したがって引用もされないので、よろしくない。英訳には手間も時間も、掲載料も2雑誌分かかるが、引用されないよりはマシということで、がんばって書いた。
 これが終わってやれやれと一息ついた矢先、棚上げしていた共著論文の再投稿の締切警告のメールが来た...orz。「あと1ヶ月待ってください」とエディタに頼み込み、何とか締切を延ばしてもらった。
 そして、昨日は別の雑誌から「却下。直して再投稿せよ」というメールが...orz。データの追加と分析のやり直しが必要だ。締切は45日以内とあるが、絶対に無理。エディタに事情を説明して延期してもらおう。
 「二兎を追う者は一兎をも得ず。」自分が納得できる内容にするために、まずは1本目の共著論文を8月に、2本目は9月に完成させる。論文執筆は孤独で辛い作業だが、避けては通れない。絶対に2本とも通す。
 
 

火曜日, 7月 21, 2015

もうすぐ夏休み

 昨日は、世間的には海の日で祝日だったが、非常勤の大学で期末試験があったので、試験監督のために出勤した。
 情報リテラシーの講義は今年で2年目。講義内容は昨年とほぼ同じだが、学生のレベルは昨年よりも落ちたと感じる。演習をさせると、たいてい不測の事態が生じるのだが、想定外のものが多くて当惑することが多々あった。
 昨日もびっくりするようなことがあった。
  • 提出用USBに学生番号と名前を書いたシールを貼ってきなさい、と授業で何度も念を押したにもかかわらず、守らない学生が続出
  • 試験直前になって、プログラムが動かないと言ってくる(授業で何度も説明した設定をしていないため。話を全く聞いていない。)
  • 試験直前になって、プログラムを作るソフトはどこからダウンロードするのかと聞いてくる(授業中、一体何をやっていたのか?)
 授業を聞いていないことに起因するこれらのトラブルには、呆れるしかない。1クラス100人以上もいるので、教員一人で個々に対応するなど不可能。
 今年度は3コマ担当しているので答案の数は約300。実技試験のファイルもあるので(約300個のUSBを抜いたり差したり...orz)、合計約600の答案を採点しなければならない。1日に100やるのが限度だ。
 仕事なので粛々とやるしかない。採点が終われば晴れて夏休み。

土曜日, 7月 18, 2015

ほがらかな道

 偉大な知の巨人がまた一人去った。2008年、ノーベル物理学賞を受賞された南部陽一郎先生が亡くなられた(当時のブログ記事)。物理を学んだ者なら南部先生を知らない人はいない。
 学部、修士と素粒子物理学を専攻していたので、南部先生の本、特に「クォーク」はよく読んだ。ブルーバックスとは思えないほどの内容で、そんじょそこらの教科書よりもレベルが高い。
 Yahooニュースの記事にこんなコメントが載っていた。
「私が夫と出会ったのは、宝塚にあった陸軍の研究施設でした。私の一目ぼれでございました。それ以後、豊中、アメリカのプリストン、シカゴ、そして再び日本へ。苦労もありましたが、70年あまり、ほがらかな道をともに歩んでまいりました。夫を失い、ただただ悲しみにくれています」
 大変な研究者人生だったことは想像に難くないが、ご婦人をして「ほがらかな道」と言わしめる。南部先生が研究者としてだけでなく、人間として偉大で魅力的であったかを物語る。

木曜日, 7月 09, 2015

人生はニャンとかなる

 気分はズンドコである。iPhone (といっても白ロムで、iPod touchとして使っていた)を紛失した、または盗難された。昨日はほとんどの時間、研究室で仕事をしていた。部屋の外にいたのは、1)気分転換にスタバにいった時、2)専攻会議の時、そして3)トイレ、だけである。このうち、iPhoneをもって出かける可能性があるのは1)と3)だが、おそらくスタバに置き忘れたか、取られたかのどちらかだろう。
 なぜ盗難を疑うかというと、iPhoneを遠隔で探したところ、中区錦あたりにGPSの位置情報の記録が残っているからだ。そんなところに行った覚えはない。そして、置き忘れなら、落とし物として大学に届けるはずなので、故意に持ち出したことになる。
 というわけで、このiPhoneが再び手元に戻るのは絶望的となった。油断していた自分のせいではある。義兄から中古で3万円で譲り受けたものなので、新品をなくすよりはまだまし、という考え方もあるが、しかしまあ、高い勉強代を払ってしまった。
 この本を読んで元気をだそう。人生はニャンとかなる。そして、世の中には絶望的に嫌なやつもいるが、そいつはジャガイモだと思うことにする。ジャガイモだから仕方ない。

水曜日, 7月 01, 2015

福笑い

 毎週月曜は非常勤の仕事があるので、7時半には家を出る。車の中ではだいたいZip FMを聴いている。この時間にやっている番組で、ポジティブをテーマにしたコーナーがあって、それを密かな楽しみにしている。
 「子供が生まれて初めて、自分の両親の愛と偉大さに気づいた。親孝行しようと思う。」 そんなリスナーの話を紹介した後、かかったのがこの曲だ。高橋優の「福笑い」。確か東京メトロのCMに使われていたと思う。すっと自然に涙が流れた。このリスナーのコメントとこの歌のストレートな歌詞に。